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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(バケモノヤシキ),ロウジン,オウゴン
1973年 兵庫県
播州姫路のある屋敷に年来化物がすんでいて、人が取り殺されたり、気狂いの病をうけたりした。ある学者が住んで、夜に論語を読んでいると、大盤石や十畳が音と共に動いた。正体は70余りのひからびた老人で、髭が生え、古い帷子を着た者が泣いてたたずむ。生前に埋めた黄金のことを伝えたかった。

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フルヤシキノウナリゴエ
1956年 宮城県
この地方に今でも古屋敷と呼んでいる屋敷跡がある。昔ここに住んでいた長者が沢山の宝物を地中に埋めたということで,その後夜になると地中から「ああ,重い重い」と言う呻り声が聞こえたと言う。
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コガネ,ハクギン,ドウセン
1931年 兵庫県
あるところに、労咳で全員が途絶えた豪家があり、化物屋敷という噂が広まった。そこにひとりの六部が泊っていると、丑満頃に白、黄、黒の絵衣を着た3人の僧が入ってきて、寝ている周りを3回まわり、訳のわからない経を唱えて帰っていった。後をつけると馬小屋で消えたので調べると、黄金、白銀、銅錢が埋めてあった。この六部が三井家の祖先であったともいわれている。
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ムヂナ,コゾウ
1937年 岐阜県
昔々ある老人が山小屋で蕎麦落しをしていたら、どこかから毎夜小僧が現れ話しかけるので困った。老人は石を焼いて小僧に投げつけたらひどい声がして倒れたものがあった。翌朝見ると大きな狢であった。
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ヒシヌマノオウジョウジ
1956年 宮城県
慾深い男が小牛田の牛飼長者の話を聞き、旅僧が来たら泊めて牛になってもらい長者になろうと思っていた。そこへ旅僧が托鉢に来たので、無理矢理泊め、毎日部屋を覗いて牛になるのを待つ。ある朝、家中大声をあげて泣くのを聞きつけた僧が行ってみると件の男が牛になっていた。旅僧は法然上人の高弟金光上人だった。京に帰ってこの話をすると、「近くにいって説教してやれば真人間に戻るが、年老いて陸奥へ下るのも覚束ないから、わしの木像を刻むのでその前で代わりに説教するように」と命ぜられる。金光上人が木像を負ってもどり師の言うとおりにすると、額の角がもげて真人間に戻った。男は金光上人の弟子となり、屋敷を施入して往生寺という。
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ユウレイ
1941年 愛媛県
化物屋敷に泊った乞食がその家の幽霊に出遭い、幽霊は泊ってくれたお礼に屋敷の庭に銅と銀と金が埋めてあることを乞食に教えてあげた。
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バケイシ
1932年 長野県
上郷村の化石とよぶ家の垣根にある大きな石が、昔いろいろに化けて人を脅かした。
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オウゴンノツボ
1975年 愛媛県
別府某という老人の夢枕に神様が立ち、サガシ山のチャセン松の根元に黄金の壺があると告げた。が、松が見つからず、諦めて帰ろうとしたときに松を見つけ根元を掘ると壺が出た。床の間に飾っていると壺が唸りだし、気味悪くなって人に譲ろうとすると、江戸で今の金に両替してこようと言う人がいた。その人に預けたが、帰ってくると「黄金は石になっていた」と告げたという。
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ウバキリイシ,オンナノレイ
1986年 岐阜県
昔、石の傍らで悶死した女の霊が石に乗り移った。夜中になると石は人肌ほどに暖かくなり、奇声を発した。京都の高僧が歌を詠み、喝を入れるとそうならなくなった。その石は姥切石と呼ばれた。
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キツネ
1977年
丹波国で、ある百姓の屋敷の裏の岩屋に狐が人に化けて住んでいた。膏薬を作って生計を立てており、総髪で50歳程に見えるが、300年前のことでもよく知っていたので村人の助けとなった。ある時藤の森から使いが来て向こうで暮らさなければならないといって去った。
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バケモノシミズ,サンボンツメノカイブツ
1938年 福島県
山中に十人小屋場という平地がある。そこに小屋を掛け、男がひとりで残っていると、夜中に入口をバリバリと引掻く音がした。夜が明けて見ると、3本爪で引掻いた跡があった。昼飯を食いに行ったとき、5升鍋ほどの頭をした化物が清水に向って座っていた。そんなことがあるものかと見に行った者のうち、1人が行方知れずになった。
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タケサンジャクノボウズ
2000年 三重県
留守にした家に帰ってきたら、飯が炊いてあった。畳を上げてみると、穴の中に3尺ほどの坊主がいた。見かけは80歳余りの老いた法師だった。
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ヨウカイ,ヨウキ,カイイ,バケモノヤシキ
1974年 京都府
京師に化物屋敷があり、人に貸すと5日から10日くらいで必ず妖怪が現れる為住む人がなかった。ある強気の書生が住んだところ2・3ヶ月何もおこらなかった。書生が驕惰の心を持ったら怪異がおこった。
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イヌ,カネモチ,オダイシサン
1937年 兵庫県
金持ちが壷に金をたくさん入れて軒先に埋めたまま死んだ。息子が残った金を遍路さんに施そうとしたが、金持ちが化けた犬がほえてすることができない。そこへお大師さんが来て、犬が寝ている下を掘るように言うので掘ると、金壷がたくさん出てきた。
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タヌキ
1938年 福島県
片目の大きな狸が捕らえられた。その附近では化かされる者が多かったが、それ以来なくなったので、多分その狸の仕業であったのだろうということになった。たとえば、上州からの旅人が、橋で片目の老人に「家に泊まっていけ」と話しかけられたが、村に片目の老人はいない。片目の狸が化けたのだろう。
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シニン,シカバネ,ケショウ,テング
2000年
高慢な僧が日暮れの道中で死人の腹を踏んで怪異の原因を確かめる。また寺の門前の大木に縛り付けておいた屍が夜中動き出したのを見て、僧は太刀を抜き腕を切り落とす。翌朝老女に変じた化生が腕を取り返しに来る。結局異変すべてが僧の思い上がりを懲らしめようとした天狗の所業であり、それ以来その坊主は臆病になってしまった。
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ロウジン,タヌキ
1922年 三重県
ある時御師の家が取り壊しになり、門だけが残っていて、雨が降っているときにそこを少年が通ると門の中から老人が出て来た。老人にどことも知れず連れて行かれた。家では大騒ぎして探したが、3日後隣人が夜9時ごろ停車場で偶然見つけた。少年は大熱を出して寝こみ、老人に誰にも言うなと口止めされたと言う。永らく屋敷に住んでいた古狸が住処を失って、老人に化け、精神力の弱そうな少年を見込んで憑いたものであろうという。
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カッパノヒデンセッコツヤク
1956年 岩手県
旧仙台領江刺郡の北上川畔二子町城下に住んでいた小田島大炊之助という侍の家で,夜厠に女中衆が入ると怪物が出て悪戯をする。主人が夜上厠してみても何事も起こらないので,女装して屈んでいるとやがて冷やりとしたこわばったものが触ってくる。大炊之助がそれを捉え,隠し持った短刀で斬り離すと怪物は叫び声を上げて逃げ去った。よく見るとそれは水掻きのある痩せた腕であった。それから三日目の夜,夢現の中で化生の者が大炊之助の枕上に現れた。跳ね起きて脇差を構えると,化生の者は平伏して「この河の鎧が渕に棲む河童だが,向後悪戯はせぬゆえ腕を返して賜れ」という。切り離した腕を返しても仕様があるまいというと,それには秘薬があるからというので,秘薬の処方と引き換えに腕を返した。河童は妙薬を取り出し,見事に腕を継ぎ合わせてみせた後,その処方を伝授し,帰っていった。手負いの者の治療に大変もてはやされたが,代替わりの後はさほどでもなくなった。
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フルダヌキ
2001年 青森県
昔、ある村の狩人が、日がすっかり暮れてしまった山中であばら家を見つけた。中では八十姥が機織をしていた。その姥が人間ではないと悟った狩人は何度も打ってみたが、退治することも出来ずに逃げ帰り、寝込んでしまった。ある日、その枕元に白髪白せんの老翁が現れ、有名な狩人に助けを求めよと告げた。狩人はその通りにして、姥に化けていた古狸を退治した。
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バケモノヤシキ,オイワサン
1925年 東京都
住んでいた家は化物屋敷と言われていた。1ヶ月ほどで次々と入居者が変わって行ったが、この女性は全く化物を見たことも感じたこともなく、10年ほど住んだ。前の道は鬼横町といい、四谷怪談のお岩が鬼のような形相で通って行った通りに名前の由来がある。
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ロウコ
1977年 岐阜県
老狐の筆跡がある。濃州安八郡春近村の富農・井上与三郎の家の庭に昔から住む老狐は、代々地主と親しく、郷里の者たちと常に言葉を交わしていた。名を板益亥正といい、また別名を梅庵といっておよそ300年住んでいるという。書も巧く、また禅なども論じ、医学にも通じていた。ある時、行方知れずになり、里の者が探すと、大津の駅で見つけた。都に移住し死期も近いという。その狐はもともと寧波あたりの僧で、邪見によって獣となってしまったという。井上の子供に教えていた手習いも、岐阜山孝寂という実は野干である僧に頼んでおいたという。
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