(ジンメイヲモッタサドノムジナ) 1984年 新潟県 相川で佐渡のムジナの大親分としてまつられている二つ岩団三郎の配下である約100匹の人名をもつムジナたち。
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セキノカンド,ムジナ 1977年 新潟県 関の寒戸は「二つ岩の団三郎」の四天王にも挙げられている。他の3人は徳和の東光寺の禅達、潟上の湖鏡庵の才喜坊、新町のオモヤの源助である。
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ムジナ,トンチボ,ムイニヤ 1984年 新潟県 佐渡では霊力をもつ動物はトンチボとかムイニヤとよばれるムジナだが、ムジナが佐渡に住みつくようになったのは、慶長6(1601)年に佐渡奉行大久保石見守が相川に金山を開いたときに、溶鉱の鞴革の材料にするために、石見の国からムジナをつれてきたのがそのはじまりだともいわれる。
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ダンサブロウ,ムジナ,トウコウジノゼンタツ,コキョウアンノザイキボウ,オオスギミョウジンノサブト 1984年 新潟県 団三郎は佐渡のムジナの大親分で子分には東光寺の禅達、湖鏡庵の財喜坊、大杉明神の寒戸などを従えていた。
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ムジナ,ダンサブロウ,アヤシイモノ 1984年 新潟県 明暦年間に、佐渡奉行の地役人の中沢という人が、日が暮れてから酒に酔って団三郎ムジナの二ツ岩にさしかかると暗くて道がわからない。団三郎に提灯を頼むと、高張提灯があらわれ、昼のように明るく照らし、怪しい者が現れて親分を神さまとしてあがめるようにしてくれという。中沢は役人をやめて団三郎の棲家を麓の十二権現の末社とし、自分は神主になった。
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ムジナ 1955年 新潟県 相川町の二つ岩には狢が住んでいて、「二つ岩の団三郎狢」として知られている。二つ岩のお守りをする住職の話では、ある人が病気の娘のために、二つ岩に供えてあるまんじゅうを頂いていこうとすると、異様な声を聞いたので頂かないで帰った。しばらくして行ってみると、まんじゅうはなくなっていたという。
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オンナムジナ,タカハシオロク,フタツイワダンサブロウノカカ,コキョウアンノザイキボウ 1984年 新潟県 大野川にかかる高橋の近くの大きな榎の根元に祠があってそこに女ムジナ「高橋おろく」が住んでいた。おろくは二ツ岩団三郎のカカで、その子は新穂村潟上の湖鏡庵の財喜坊だという。
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ジュウニサン,ムジナ,ジガミ 1984年 新潟県 佐渡で一般的には「よりを立てる」といわれている「ムジナ依せ」が行われていた。山伏が、「代より」という妻でない女性(まれに男)をつれてトイギキをたのまれた家へ行き、代よりにジュウニサン(ムジナ)が憑くように唱えごとをし、代よりはムジナの立場から憑かれたようにしゃべる。実際に憑くムジナは多かったが、このように憑くムジナはあらたかで、姿を見せず、区別されて、畏れ多い地神にまつる家が多い。
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フタツイワノダンザブロウ,タヌキ 1917年 新潟県 佐渡に二つ岩の団三郎という名のついた狸がいる。一説によると全山で使う吹革の皮にするため狸を連れてきて放した人の名だという。
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ムジナツキ 1984年 新潟県 ムジナをトンチボともいい、屋敷周辺の樹木や岩を地神といって、屋敷神としてまつるのは全国でみられ、これを怠ると祟りがあるというが、その本尊はムジナであるという地区が多い。
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(ゾクシン) 1974年 宮城県 百目木・天神・稲干場に、ウジ神と呼ばれる石の小祠を祀る家が4軒ある。天神の佐藤氏の家では裏の草やぶにある。家内安全の神であり、明神様である。ご先祖様だともいう。かまわないでいると、病気をするといわれている。
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ジュウニテンサマ,ジュウニテンジン,チイサナヘビ,アタマガヒトツニナッテイルジュウニヒキノヘビ 1984年 山梨県 旧暦8月12日に十二天祭を行う。十二天神の祠は峰の上の松の木のたもとにあり、ムラの人々は十二天様とよぶ。昭和10~13年ごろ、ダムの造成のために十二天様を青柳ロクロウ氏宅から現在地へ移した。その時に祠をあけると小さなヘビが中でトグロを巻いていた。昭和34年の伊勢湾台風のときに祠が吹き飛ばされてしまって、ムナフダもなくなってしまったことがあったが、余沢の常会でどうしようかと相談した日の夜、青柳光平氏は頭が1つになっている12匹のヘビがトグロを巻いている夢を見た。次の日捜してみるとムナフダが見つかり、祠を作り直した。
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バケネコ 1974年 新潟県 佐渡国雑太郡小沢で、老婆が夏の夕方山に登ったところ、老猫がいたので猫がするように砂の上を転がって遊んだ。すると老婆は化通を得て恐ろしい形相に変化して弥彦山にとどまり雨を降らせ里人を困らせた。これを鎮めて祭ったのが猫多羅天女である。
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セキゾウ,レイム,ムナガタダイミョウジン 1973年 長野県 信州佐久郡北沢村の鎮守である胸形大明神は、昔から村に難事があると霊夢によって告げるという。また、流行病のある時は、幣帛を奉ずると自然とこれを除けてくれる。ある時、名主惣兵衛の妻みちが子供がいないのを嘆き、大明神に祈願したところ懐妊したという。しかし12ヶ月たって産まれたのは、五体がそろった石像であったという。
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テング 1932年 長野県 北佐久郡天狗岩の由来。大勢の天狗がこの岩の上に集まって、立科明神の命令によって世の中の善悪をわきただすところであると信じられている。
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ムジナ,フタツイワダンサブロウ,キツネ 1984年 石川県 佐渡ムジナの長老二つ岩団三郎が上方見物にでかけ、その帰りに狐と一緒に歩く。加賀の国までくると狐が佐渡に行きたいといい、団三郎は明日自分は加賀様に化けて行列を作るから、奥女中の上臈に化けて籠に声をかけてくれと打ち合わせして別れる。狐がいわれたとおりにすると、お供の侍に首を切られる。それは本物の加賀様の行列で、団三郎が狐を佐渡へ入れまいとしていたのだ。
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ミョウケンサマ 1968年 愛媛県 妙見様は元は二神で一番高い山の上に祭られていたが、沖の船を転覆させるので、沖が見えない少し下の谷間に移動して、庄屋の二神氏のまつり神と合祀した。霊験あらたかだが、女人禁制である。妙見様は犬とキジが大嫌いなので、二神には今でもそれがいないという。
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ハチダイコウジン,ハットウ,ハッタイ,ハチダイリュウオウ 1983年 岡山県 八大荒神は大佐町小坂部に信者が多く、有名なものである。ハットウ(八頭)、ハッタイと称する荒神もあるが、いずれも八大竜王と習合した荒神であろう。
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ヨウカイ,コマイワ 1960年 岡山県 崇神天皇の四道将軍、吉備津彦命が備前に入り本宮山の峰に来た頃、その峰の西方約1里の所に毎夜妖怪が現われ、里人はたいそう恐れていた。里人は命に妖怪を退治してくれるように願い出た。数日後のある夜、気比神社の西方3キロのところに火柱が現われ、命は境内の見晴らしの良い駒岩から弓でこの怪物を射た。矢が命中するや否や、大音響と共に怪物は岩となった。これを今に残る的岩という。
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カンノン,ユメマクラ 1967年 福島県 相馬の松川にある夕顔観音は、夕顔に乗って海上を漂い、今の磯部の浜の鵜の尾岬についたという。そして村人の夢枕に立ち、白河の浜に着いたからその上の山に祀ってくれといった。観音を祀ると、いつの間にか傍に小石が生まれ出ていたので、それを観音様の生んだものときめて、お産の神として参詣が絶えないという。
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