キンポクサンノカミサマ,オニ 1984年 新潟県 昔、佐渡を治めていた金北山の神さまが、もし節分に撒いた豆から芽が出たら佐渡の国を譲ろうと鬼に約束する。ところがある年、その豆から芽が出たので、神さまはあわててモグラを呼んで根を食いちぎらせ枯らしてしまった。鬼は怒って猫に命じてモグラを捕まえさせようとした。それ以降節分の豆はよく炒るようになったという。
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キンポクサンノカミサマ,オニ 1984年 新潟県 昔、佐渡を治めていた金北山の神さまが、もし節分に撒いた豆から芽が出たら佐渡の国を譲ろうと鬼に約束する。ところがある年、その豆から芽が出たので、神さまはあわててモグラを呼んで根を食いちぎらせ枯らしてしまった。鬼は怒って猫に命じてモグラを捕まえさせようとした。それ以降節分の豆はよく炒るようになったという。
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セツブン,ダイズ,オニ 1916年 新潟県 昔、北から鬼が来て佐渡を取ると言ったら、金北山大権現が節分の豆から芽が出たら渡そうと応えた。けれども豆から芽が出たため、金北山大権現は土竜を作って大豆を枯らそうとした。しかし鬼は怒って猫を作り、土竜を捕まえさせた。だから節分の豆はよく炒らなければならないのだという。
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キンポクサン,オニ 1984年 新潟県 佐渡を代表する金北山とオニが争ったときに節分の豆を蒔いて芽が出たら喧嘩をしてよいと約束したので、節分の豆はこの争いを避けるために黒く炒るという。
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タヌキツキ,タグリマツリ 1914年 新潟県 佐渡には昔から狸憑きの災いがある。憑かれたら山伏に祈祷を頼む。女を座の中央に座らせ山伏が経を読むと、狸が女に憑依して喋り始める。憑くのをやめるといったら送り祭といって、小豆飯をその狸の住んでいる所に持って行くと平癒する。狸は地神あるいは十二様を祀る塚に棲んでいる。
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ツブテイシ 1978年 広島県 高増山の高御倉と新山村蛇円山のすさのおの尊が吉備の国を守ろうと石を投げ合って誓いを立てた。高御倉の投げた石は江熊の里に落ち、すさのおの投げた石は吹上の里に落ちた。この石の落ちた所は疫病はなく、よそから入ってきてもここの者には移らない。また雨が降りそうな時は水が滴る。
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ダンザブロウタヌキ 1981年 新潟県 佐渡は狸王国で狐はいないといわれる。昔佐渡に住む団三郎狸が狐を追い払ったためという。団三郎狸は金山の金粒を拾い集めたり、人が落していった小金を貯めて金貸しをしていた。
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オニ,カミ 1913年 秋田県 昔、神山の奥に住む鬼が毎年現れて田畑を荒らした。村人は困り、もし一夜のうちに100段の石段を作れなければ、以後、姿を現さないと鬼に約束させた。ある夜、鬼が石段をつくり、あと1つで100段というところで一番鶏が鳴いたので、鬼は姿を隠してしまった。それから豊年満作が続いたので、山の頂に祠を建て、鬼を神として祀った。不浄の女が3段以上この石段を上ると石になるといわれている。祭礼の日には、村人が餅を供えにいく。
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イヌガミチョウジャ 1984年 新潟県 長者ケ原に住む犬神長者は佐渡島のできはじめたころ、真野湾一帯に多くの田んぼを持ち、小木湾をその苗代にしていた。ある大田植えの日、その日じゅうに植え終えようとしていたのに、日が傾いた。長者は、鉄の扇を広げて「日の神よしばしとまれ」とあおぐと、太陽はその場に止まり、田植えを無事に終わらせたが、それ以降不吉なことが続き、長者は佐渡を去らねばならなくなった。長者を慕う茶坊主と犬が後を追いかけたが、間に合わず、そのまま石になった。
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ムジナ,ダンザブロウムジナ 1934年 新潟県 佐渡島には狢が群れをなして住んでおり、その首領の名前を団三郎と言った。鎌倉時代の末期、狐が渡って来て、団三郎と妖術の勝負をした。狐は嫁入りの行列をして見せた。そこで団三郎は大名行列をして見せると狐に行った。狐は大名行列のあまりの見事さに驚いて近寄ったら、その行列は本物で、狐は殺されてしまった。それ以来、佐渡島に狐は来なくなった。
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ナングウジンジャ 1956年 宮城県 祭神の金山彦、金山姫に合祀されている和加佐姫命は、同市山王の日吉神社の祭神大山咋命に恋慕され、それを嫌って逃げ出した。麻畑で芋の葉にすべって茶の木で眼を痛めるなどして船形山に逃れ、臼を作っていた神主に頼んで臼の中に隠れ、その上に神主があぐらをかいたので山王の神も断念する。南宮の村ではそれ以来、麻と芋と茶は作らなくなり、山王の村では男が船形山へ登ると神罰があたるといって登らなくなる。
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タヌキ,ダンザブロウ 1975年 新潟県 佐渡国二ツ岩という山に、弾三郎という古狸がおり、非常に霊力がある。この狸は人に金を貸していたが、返さない者が増えたので貸さなくなった。ある時医師の伯仙が佐渡で病人を治したところ、病人の家の主が大金を礼にしようとしたが伯仙は受け取らなかった。すると主は自分は弾三郎という狸であり、これは兵火や洪水によって埋もれた金を、貧者を救う目的で拾い集めたものなので受け取ってほしいと請うが、やはり白仙は受け取らなかったという。次の日、礼に短刀を置いていった。
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オニ 1971年 石川県 ある年の節分、金沢城下の富永家に、どこからともなく1匹の鬼が来て、それ以来富永家は万事幸運に恵まれるようになった。そのため、同家では豆撒きの時に「福は外鬼は内」と唱えるという。
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イヌガミチョウジャ 1984年 新潟県 長者ケ原に住む犬神長者は佐渡島のできはじめたころ、真野湾一帯に多くの田んぼを持ち、小木湾をその苗代にしていた。ある大田植えの日、その日じゅうに植え終えようとしていたのに、日が傾いた。欲張りでわがままな長者は、鉄の扇を広げて「日の神よしばしとまれ」とあおぐと、太陽はその場に止まり、田植えを無事に終わらせたが、それ以降不吉なことが続き、長者は佐渡を去らねばならなくなった。
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オニ,イセノダイミョウジン 1971年 福島県 鬼が伊勢の大明神に天下を譲るようにと相談したところ、大明神はヤッカガシの汁の出たものと年取りの豆の芽の出たものとを持ってくれば天下を譲ると答えた。そのため、節分の豆はよく炒り、ヤッカガシはよく焼く。
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オトコ,ヤオビクニ 1984年 新潟県 佐渡の羽茂の里に住んでいた男は、加持祈禱をやって村人を驚かせていた。ある晩、村人たちを招いて珍しい肉を得たから食べてくれと焼肉らしいものを出すが、村人たちは気味悪がって誰も箸をつけない。田屋のじいさんが、その1片を袂に入れて帰る。娘がそれを知らずに食べ、それは人魚の肉で、娘はそれから齢をとらなくなる。その後、比丘尼になって、若狭の国に渡り、再び佐渡に戻ってくるが、若狭の国へ戻り、1000年の命のうち200年を国主に譲って大往生を遂げる。若狭の人々は八百姫明神と崇めた。
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(チャボウズトイヌノイシ) 1984年 新潟県 長者ケ原に住む犬神長者は佐渡島のできはじめたころ、真野湾一帯に多くの田んぼを持ち、小木湾をその苗代にしていた。ある大田植えの日、その日じゅうに植え終えようとしていたのに、日が傾いた。長者は、鉄の扇で太陽はその場に止まらせ田植えを終わらせたが、それ以降不吉なことが続き、佐渡を去らねばならなくなった。長者を慕う茶坊主と犬が後を追いかけたが、間に合わず、悲しみのあまりそのまま石になった。今でもその石が沖のほうを向いてたっている。
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オニ 1970年 鳥取県 昔、鬼が出て人を食ったりして暴れていた。鬼が出る雪の晩、若い娘が宿を求めてきたので泊めてやり、鬼の話をしたところ、娘はヒイラギの葉を戸口に打ち付けて豆を撒いた。すると鬼は逃げていった。翌朝、娘はいなくなっていた。神様であったという。
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オニ 1967年 愛媛県 宗方の弓祭は昔、部落の西の島に鬼がいて、これが農作物を荒らすので、弓矢でもって退治したことに端を発するという。五穀豊穣・悪魔退散・氏子安全を祈祷する。祭を中止した年は不作だったという。
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ゲンナイタヌキ 1976年 新潟県 野狐百里に満たざる所には穴居しないという。佐渡に狐がいないことは人の知るところである。しかし奇怪な狸の首領がいる。数丈の大石があり、これに己の精を託し吉凶悔吝を人に告げる。
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