サクダメシ 1964年 福島県 深谷の某の屋敷の井戸に、水が2.4メートルたまっていれば豊作。不作の年は前年の秋の彼岸から水がぐっと減る。さくみこぶしの木に白い花がにぎやかに咲くとき、まんさくの花の覆い年は作がよい。花が上向きのときは風が強く、下向きのときは雨が降る。正月14日、かきたれ(年なわの飾りに下げる紙)の紙の上に節分の豆をとっておいて1月1粒として12粒のせ燃やしてみる。白く燃えた月は天気がよい。半夏土用に天気がよければ作がよい。八十八夜に天気がよければ苗ははずれない。冬至や寒に小川でえびがすくえるような陽気のときは作が悪い。寒九の雨は作がよい。はのきの花がよさよさ下がる年は作がよい。秋にやまがの花が咲くと洪水がある。
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テントバナ 1984年 福井県 卯月八日にさおの先に花を束ねてつけて立てるテントバナ残しておいて、牛馬が逃げたり、漁村の人が海難にあって行方不明になったときなど、枯れたテントバナをかまどで燃やして流れた煙の方角を探せば見つかるともいわれている。
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キツネ 1963年 宮城県 狐にだまされたときは「だまされたな」と思うとよい。そう思わないと、どこまでもだまされつづける。
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テントバナ 1984年 福井県 卯月八日にさおの先に花を束ねてつけて立てるテントバナが高いと男の子が生れる。
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(ゾクシン) 1975年 愛媛県 木地では、盆花はシキビである。仏さんに色花を立てると、家が栄えないといわれている。
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ホトケサマ 1977年 山梨県 8月16日の送り盆の日には墓へ行って送り火を燃やす。これが遅れると仏様の帰りが遅くなるので、なるべく早目に燃やすのがよい。
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ヒトツメコゾウ 1940年 埼玉県 旧暦12月8日は1ツ目小僧の来る日とされ、夕方になると目の粗い笊を竿の先につけ、なるべく高く庭先に立てた。
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(ゾクシン) 1964年 福島県 7日はさいびなので山狩りによい。
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(ゾクシン) 1985年 福島県 7月7日はナノカアビといって、子供らが川に7回入った。また、クスリミズが流れているといったり、暗いうちに川で髪を洗うと髪がきれいになるといったり、大豆の葉で身体を洗うとよいといった。
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ソーレンバナ 1939年 鳥取県 曼珠沙花をソーレン花と呼ぶが、長病の者が寂滅するのはこの花が咲く頃だといわれている。
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アカキホシ 1978年 東京都 元文元年7月下旬頃から、東の方角に赤い星が夜5つ刻より出る。
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テントバナ 1984年 福井県 卯月八日にさおの先に花を束ねてつけて立てるテントバナの花がらを、羽アリが発生したときにアリが退散する。
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カイイ 1974年 日記に金花銀花が生えたという怪異を多く見たので、金花銀花について人に尋ねたところ、それはくさびらの花のことである聞かされた。しかし観応二年六月天井にはえたものを陰陽師に鑑定させたところ、銀花ではなく蟷螂だと答えたこともあった。
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テング 1995年 静岡県 天狗様は高いところが好き。大谷の御神楽のときにも、高いところから見ているという。
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ボウレイガタナ 1955年 岡山県 洞谷山雲居寺にお花観音があるが、その由来として次のような怪談がある。江戸時代家老大橋某が居たが、女中のお花を寵愛したが、奥方の嫉妬により殺され、その死体を井戸に投げ込んだといわれる。それ以来奥方はお花の亡霊に悩まされた。お花を殺したときに使った刀を手に入れるとその家の奥さんは必ず病気になったという。
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イタチ,ヨチョウ 1946年 愛知県 いたちが右から左に抜けるとよいことがある。ふところの方へ入ってくるとよいことがある。
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テング 1957年 愛知県 山で天狗に憑かれそうになったら、頭の上に草鞋を乗せるとよい。草鞋に小便をかければさらによい。
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シチホンザメ 1934年 三重県 旧暦の7月7日、神島ではゴリの岩屋の側に、7尾の鮫が来るという。
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ボンボトケ 1935年 長崎県 7月7日、盆仏様が明度を出立される。
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テング 1971年 福井県 1910年ごろの話。お婆さんがシキブの赤い花を取りに山にいき、帰ってこなくなった。皆で3日ほど捜したが見つからなかった。そのうち、木の又に挟まれて死んでいるのが見つかった。天狗に逆らって、騙されて連れて行かれたのではないかといわれた。その木は今はもうない。
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キツネ 1995年 愛知県 お花を折りにいって化かされ、同じところを何べんも歩いたり、小屋にたどりつけなかったり、人に化けて連れ歩いたりする。狐の仕業。煙草を吸うとよいというが、それでも化かされる。
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