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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シンカ,ケヤキ,テング
1976年 愛媛県
蕨岡家にある老樟には昔神火が7日7夜も輝いた。それは熊の権現の神火ということで篠山に祭った。後年篠山に住む天狗がこの樟に来て家人を悩ますので主人が翼を片方射落した。天狗がその返却を哀願するので将来をいましめて返した。天狗はその礼に永代その家を盗難から守った。

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テング
1984年 愛媛県
篠山に住む天狗が蕨岡家の老樟に来て、当主助之丞をからかった。助之丞は怒って天狗の翼を射落とし、隠すと、天狗は困って翼と引き換えに永代この家を盗難から守ると約束して帰った。以来当家には盗賊が入らず、「戸たてず庄屋」と呼ばれるようになった。
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テング
1999年 宮崎県
松叶の七つ山の松の古木に天狗が住んでいた。ある日、松叶の百姓が天狗をからかって、籾とおしで透き見るとどこでもよく見えると話しかけた。天狗はうらやましがって隠れ蓑と籾とおしを交換した。だまされたと気づいた天狗は、籾とおしを投げ捨ててどこかに行ってしまった。
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テング
1933年 長野県
ある日、婆が山で薪をとっていたら、天狗が現れ手紙を頼まれた。天狗の言うとおり目を瞑ると、体が浮き上がるようになり、目を開けると別の天狗がいた。手紙を渡してから同じようにして戻った。手紙を渡したお礼に天狗は村の火事から婆の家を守ってくれた。
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テング
1933年 長野県
百年余り昔、婆が夕食の仕度をしていたら、勝手口に大男が立っていた。大男に手紙を出してくれるように頼まれ、目を瞑って開けたら霧ケ峰に来ていた。そこには天狗が大勢いた。天狗に城下が火事になっているが、手紙の御礼に守ってくれることを約束され婆が急いで戻ると婆の家がある上町だけ焼け残った。
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テング
1963年 栃木県
昔、猿のように木に登るのが上手な子がいた。ある朝、その子が母親に今日は笠間の祭日なので今から行って朝飯までには戻ってくると言った。そして朝飯までに戻り、寝てしまった。母親は心配になり部屋に行ってみると、天狗が寝ていた。正体がばれた天狗は家から出て行ったが、長いあいだお世話になったお礼に、雹が降らないようにすることを約束した。
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テング,ライジンサマ
1976年 栃木県
雷電神社がある天狗山に1人の天狗が住んでいた。その天狗は人々に自分が寝ているところを絶対に見るなと言っていた。ある村人が覗いて見ると、天狗は座敷いっぱいに羽根を広げて寝ていた。寝姿を見られた天狗は、「俺が丈夫なうちはここらに雷やヒョウは降らせない」と言ってどこかにいってしまった。それからというものこの地区には雷やヒョウの害がないと言う。その天狗は雷神様だったという。
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テングミサキ
1983年 岡山県
近在に聞こえた旧家の主人が、ある日、近くの天狗松で羽を休めている大鷲を撃ったところ、手ごたえはあったのに、大鷲は飛び去ってしまった。この主人はその夜から高熱を出した為、拝んでもらったところ、その大鷲は天狗ミサキであったことが分かった。結局、この主人は発狂して死亡してしまい、家は途絶えた。
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テング
1938年 福井県
武士が夜通ると、天狗に呼び止められた。毎晩邪魔をするといって天狗が刀を振り回したので、武士も勝負をした。武士が勝ち、天狗の刀を取ったという。その刀は今でも家の家宝になっている。
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テング
1932年 鳥取県
鳥取の魔尼山には天狗が住んでいた。大工町の西野という家の一人息子が行者風の男にさらわれた。7年ほど後、西野の妻の夢に息子が現われ、天狗のもとで修行中で、披露式の為に屋根に野菜と強飯を用意するように告げた。その通りすると、夜中に風と共に話し声がして静かになった。何十年か後、西野家羽団扇が届けられ、我子の形見かと思った。そして西野家は大火でも焼け残った。
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オグラノヤマノカミ
1964年 群馬県
お天狗さんは山の神の眷属。天狗は火事が好きなので、人家のみえないところに祀る。
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テング
1959年 福井県
天狗の投げ筆という宝物がある。300年程前に字の上手な医師がいた。あるとき山で白髪の老人に「二三日手蹟を貸してくれ」と言われ、請け負うと二三日は惚けていた。老人は天狗であった。その礼に貰ったもので、火伏せになるという。後に貧乏になって軸は他家に渡った。渡った先の家が火災にあったときは、掛け軸だけが抜け出して焼け残った。他家に渡ったから火伏せの力がなくなったという。
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テング
1993年 福井県
大きな岩石があり、ここの天狗がいると恐れられていた。ある日この近くで三左衛門という人が炭を焼き始めた。天狗が現れ「ここはわしの庭だから、すぐ帰れ。笛を吹き、太鼓が鳴ったら下山しろ」という。無視していると数日後に天狗が現れ「もう一度合図するので、帰れ」という。風が強くなり、雨も降り出したので下山した。あまりの大嵐となり、三左衛門の家は倒れた。
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テング
1950年 埼玉県
山の中のある洞窟に昔天狗が住んでいて、村人が頼むと酒宴に必要な縄、ホラ貝、椀、膳を貸してくれたが、あるとき村人が壊してしまって返さなかったところ、それ以後は頼んでも貸してくれなくなった。
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テング
1936年 福井県
いい手の筋をした久左衛門という男のところへ、天狗が手の筋を借りにきた。天狗は、貸しに来たお礼に、豆1粒を置いていった。ある年、大火事が起こって近隣は燃えたが、久左衛門の家だけは燃えなかった。
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テングサマ
1938年 福島県
天狗様の祠にある木の切り株に登って「天狗天狗さらわばさらえ」と大声を張り上げた帰り道、グイグイ後ろに引かれた。振り返ると鎌が1、2間先に落ちていたので拾った。家に帰るとまた鎌が無くなっていた。数日して、木の上数間のところに鎌がかかっていた。天狗の仕業であるという。
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アタゴヤマノトビ
1976年 京都府
天人熊命が化して三軍の幡となった。その後神武天皇が長髄彦と戦っていたが勝てなかった。その時金の鳶が飛来し、天皇の弭に止まった。その形は流電のようで、敵軍は皆迷眩した。天皇は喜んで、愛宕山に住ませて天狗神を領させた。
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テング
1919年 京都府
下鴨神社の前の舟岡という小山で天狗の集会がある。その火は近くの民家に必ず火を借りに来るという。天狗は白いひげの生えた老人で、御礼として自筆で「火用心」と書いた額をくれたという。
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テンノウキツネ
1955年 岡山県
布寄神社を天王様といったが、このお使いの天王狐がいる。天皇狐は変事がある前の夜には必ず出てきて鳴いたと言う。また天王狐は油揚などを好んで夜村の人が持って歩いていると必ず取られていて他のものと入れ替えられていたと言う。また昼でも出会った人が石を投げると怒って一日中山の中を歩かされたという。
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フルダヌキ
1933年 愛知県
年を経て神通力を得た古狸が、樵の住む小屋へ遊びに来た。樵の胸の内を見透かすので、樵が忌々しく思っていると、焚き火にくべてあった木の節が爆ぜて狸の股を直撃した。驚いた狸は逃げ帰り、再び姿を見せる事はなかった。
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テングサマ,カミサマ
1988年 茨城県
神社にお参りに行き、お賽銭を上げずに頼みごとだけした。すると天狗様が掛けて行って、その人の家に火をつけていた。
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