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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ
1989年 長野県
越後獅子を演じる人が岩の沢を登ってきたところ、きつねが昼寝をしていたので石を投げた。しばらく行くと立派な家があり、獅子舞をした。家の娘がご馳走をしてくれ、風呂に入った。冷たくなって見ると、家も娘も消えてしまい、広い麦畑の中だった。ご馳走だと思った者は馬糞だった。

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キツネ
1990年 長野県
きつねがこっぱらにいて、よく人を化かしたという。ある日、隣の娘が化かされて帰ってこなかった。家人が行ってみると、まんじゅうだと言って馬糞を食べていたという。
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ワライオンナ
1943年 高知県
安芸郡和食村で、深山に入った山師が夕方、小屋で尺八を吹いていると、綺麗な女の人が尺八を聞かせてほしいと小屋にきた。女は笑い女と名乗ったので、山師がそれなら笑いを聞かせてくれと頼むと、笑い声は次第に大きくなり、山から谷に響いた。山師が怒って大鋸や手斧を投げたが、女はそれをバリバリと食べた。どうすることもできないと思ったら、鶏の時の声が響き、笑い女は消えた。鶏の声は山師の持っていたお守りが出したものだった。吾川郡にも同様なものがある。
類似事例

キツネ
1975年 岩手県
山を越えてきたら立派な女の人が乳を飲ませていた。そばへ寄っていくと消えたのでキツネにだまされたと思ってタバコを吸った。すると、シューと音がした。キツネが怖がって、石になって声を出してしまったのである。
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チョウタムジナ
1991年 石川県
夜、皆月から上尾沢へ行く細い道に長太ムジナが出た。道に岩が盛り上がって進めない。暫くすると戻る。その間に食料は盗まれている。大蛇や化け物になって出て盗んだりもした。ある人が気配がするので石を投げつけ、「勝負しろ」というと男が出てきた。「金玉を広げる勝負をしよう」と言って木綿風呂敷の大きいのを広げたら、ムジナは張り合おうとして金玉を広げすぎて、割ってしまって山へ逃げていった。それ以来ムジナは出なくなった。
類似事例

キツネ
1997年 岐阜県
昔、小和知の女の子が3人でいつもの様にあそんでいると、辺りには田んぼ以外無いはずが、そこには立派な舞台ができていた。舞台の上では美しい女性達が踊りをしていた。女の子達は、夕飯の後にもう1回来ようと約束したが、親にそんな訳は無いと叱られ行くことができなかった。その後、舞台は二度と見ることができなかったという。これはきつねの仕業であるとされた。
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〔チゴクイニオウ〕
1986年 埼玉県
仁王様の近くで子供が赤ん坊を背負って遊んでいた。背負っている赤ん坊が泣き止まぬものだから、仁王様の前に下ろして夕方まで遊んでいた。帰ろうと思って仁王様の前まで来ると、赤ん坊がいない。母親も共に探し、もしやと思って仁王様を見ると、赤ん坊の帯ひもが口から垂れ下がっていた。村中大騒ぎになり、仁王様を谷底に突き落とした。その時仁王様は「オホホン、オホホン」と笑ったので、そこをホホン沢と呼ぶようになった。また、仁王様はそこで屁をした。その谷の近くはビリ沢という。
類似事例

イケノヌシ,アカウシ
1990年 長野県
昔、池の平には大きな池があり、そのほとりには若夫婦が住んでいた。ある時、妻が池の主に引き込まれて死んだので、怒った夫は人糞を池に投げ込んだ。すると池の主は大きな赤牛になってししが平に登っていったという。
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ヨウフ,セッキノカイ,ヨウニン
1976年 静岡県
豆州の山中で、昼、石工たちが休憩していると美しい女が現れ按摩してくれた。按摩された人はみな熟睡した。これを怪しんだ人がこれを猟師に話した。猟師が鉄砲を撃ったところ、石が砕け散った。女は石の精だったのだろう。
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キツネ
1993年 岩手県 
話者18,9歳の旱魃の年の5月のある日、暗くなってから米を買いに出かけたら、神社の神様が牛のように見えた。きつねだなと思って友達の家に逃げた。暫く休んでまた歩くと、今度は井戸の脇のあぜ道で周りをふさがれて歩けなくなってしまった。もう帰ろうと思って山道を行くと、ニシという屋号の家の倉の横で火が燃えていて、山々や土沢の町がガラッと見えた。倉の横で火なんか危ないなと思うと、ウサギのような足音が通り過ぎていった。きつねが諦めて山に入ったのだろうか。
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ムジナ
1976年 宮城県
立沢の上流に1匹のムジナが住んでいた。人を化かすが害を与えなかったので立沢太郎と呼ばれて可愛がられていた。ある時ある旦那が祝い酒を飲んで帰る際、立沢を通った。旦那は「太郎や、何でもええから化けて見せろ」と言った。すると、波の音が聞こえ、当り一面が明るくなった。あるか沖合いに船が漕ぎ出され、官女が船縁で扇の的を立てている。すると馬にまたがった武士が泳ぎ出て、弓に矢をつがえて放ち、矢は扇の的に命中、当りは拍手喝采となった。やがて鳴り物の音がおさまると、あたりは元の暗闇に戻ったという。
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キツネ
1938年 長野県
狐がある家に嫁入りし、子供が生まれたが、乳をやるとき、寝室の戸を閉めるのを家の人が不思議に思い、戸の穴から覗かれ狐の姿を見られた。狐は裏口から野原へ逃げ、大きな石になった。
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シシガシラ
1977年 福島県
獅子頭が水の音を聞くと箱から出てしまうので、普段は太鼓や笛の音で水の音をかき消して水の傍を通っていた。が、あるとき酔っていたのでそれをするのを忘れて滝の傍を通った。獅子頭は滝の音を聞いて箱を飛び出し、滝に飛び込んだ。その滝を神楽滝という。
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キツネ
1993年 岩手県 
ある女好きの男が突然柿の木に登って柿の葉を懐に入れたり、馬の糞を丸めて饅頭にしたりして、女のところへ持っていった。風呂に入ったつもりで堤につかったりもした。きつねの仕業。
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サンチュウノキ
1976年 群馬県
ある、殺生好きな侍が、草履取りと共に山に小屋を掛けて狩に入ったが、獲物が獲れそうになかったので下山しようとしたところ、山の奥からざわざわと音がして、大きな火の玉が小屋に向かってきた。侍が弓で射ると、鉄球にあたったような音がして火は消えた。その後、家まで帰ると侍の母親が怪我をしたという。母の部屋に行くと、侍が射った矢が落ちていたので、草履取りと共に押さえつけた。暫くはうめき声が聞こえたが、やがて静かになったので、見てみると、夜着以外何もなかった。家人も消えていた。
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ムジナ
1939年 岐阜県
狢は山に火を点けたり僧侶や娘に化ける。ある人が田の草を取っていると兄弟が馬子となって馬を引いてきたので待っていると、しばらくしてその人は消えたという。また祭りのときに露店を開き、菓子を売っている人が全部を売り尽くし喜んで最後に財布を開けてみると銭はなく木の葉だったという。それらは全て狢の仕業という。
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キツネ
1989年 長野県
ある人が飯田の方へ行ったとき、昼寝していた狐に石を投げたら当たった。狐は痛そうな泣き声を上げて山の方へ逃げた。帰路、狐の寝ていたところに来るとにわかに薄暗くなり、日が暮れた。困ったと思っていると、向こうから弔い行列が来る。怖くなって道端の木に登ると、木の回りを回って、根元に棺を置いて火を焚いて帰っていった。棺が焼け落ちると中から死人が出てきて、木を上ってきた。その人がてっぺんまで上ると枝が折れて落ちた。悲鳴を上げると、辺りは元通り明るく、その人は土手の下に落ちていた。
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ヤザエモンヤシキ
1987年 長野県
親沢から笠原へ越す峠の下にある。昔,ここに住んでいた弥左衛門というお大尽は「なんたらこま」という栗毛の馬を可愛がっていた。ある年,悪い病気が流行って一家の者が寝込んでしまい,弥左衛門は田植えが遅れることを嘆いてばかりいた。ある晩「なんたらこま」が急にいなくなったので,夜が明けてから蹄の跡を辿っていくと弥左衛門の田に続いており,田植えが全て終わっていた。更に辿っていくと「なんたらこま」は妙見様の祠の前で草を食っていた。妙見様の木像の腰から下が泥だらけになっていたので,馬に頼まれて妙見様が田植えをしてくれたのかと,村人は妙見様を伏し拝んだ。妙見様でなくて八幡様だという人もいる。
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バアトイシジゾウ
1956年 宮城県
昔、老夫婦がいた。婆が庭を掃いていると角から豆粒が1つ転がり、馬小屋の側の小穴に入った。婆がもったいないとその穴を掘っていくと、広い野原に出てそこに石地蔵が立っていた。婆が地蔵に豆が転がって来たかと聞くと、地蔵が「豆はそこの俵の中に入ったが、まあ遊んでいけ」というのでしばらく休んでいた。地蔵は「今から面白いことがある。何があっても声を出すな。俺が手を上げて合図したら鶏の鳴く真似をしろ」といったので、婆は俵の中で黙って待っていると、鬼が集ってメクリ(賭け事)をはじめた。鬼が金を出して盛んになってきたとき地蔵が合図し、婆が地蔵の言うとおりにすると鬼はみんな逃げ、婆は鬼の金を地蔵からもらって帰った。隣の慾深婆が火を貰いにきたときその話を聞き、真似をするが、地蔵の合図する前に鳴いたので、鬼にばれて両耳をもがれて帰ってきた。
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キツネ
1989年 長野県
忠造が町へ行った帰り、十沢の坂の上で一休みした。すると美しい娘がやってきて酌をするので、したたかに酒を飲み、ついに眠ってしまった。目覚めると朝になっており、山の峯へ来ていた。自分の回りに馬糞とみみずがいっぱいあったのは、昨晩、ぼたもちとそうめんだと言って食べさせられたものの残りだった。
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キツネ
1965年 兵庫県
男が酒を飲んで帰り、墓ぐちの坂道に通りかかったら、座敷で三味線を弾いて酒盛りをしていた。その家から友達が出て来てあがれあがれと誘い、草鞋の紐を解こうとするが、断って帰った。はて、あそこに家があるはずがないと思い振り返ると、家は消えた。「われにあほにせられんぞー」と怒鳴り、家に帰った。この家も狐が化けているのではと用心し、かかと娘の尻に尾がないのを確認して、ようやく家に入った。
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