オカマサマ 1983年 茨城県 元沢ではオカマ様は9月27日の早朝に出雲に縁結びにでかけ、10月27日に戻ってくる。この両日ともオカマ様の棚には御灯明と御神酒を供え、オカマ様が帰ってくるまで供えておく。オカマ様が出雲へ出かけるときには雨が降るという。
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オドクウサマ 1983年 岡山県 久米町宮部では、12月13日を正月始めといって、煤掃きをした後の庭に筵をしいてオドクウごもりをする。またお百度を踏むといって、100枚の椿の葉を家族が分担して持ち、オドクウ様の前に回ってくると1枚ずつ供えるということをする家もあった。
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テング 1955年 岡山県 この村では天狗のいるところがあって、通りかかるとざわざわと木をゆするという。
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(ゾクシン) 1979年 長野県 クダショウに憑かれたときには、モトの葉を寝床の下に入れておくと離れるが、それでも離れないときにはコショウをかけたりする。それでもだめだとネギに拝んでもらう。それをタテバライといって、クダショウ持ちの頭の上で3本のゴヘイがバタバタと動き始めたら、どこかへもっていって捨てるかねじ込むかする。それでも離れない場合は、水窪の山祇神社へ2人で行って、御犬様という箱を借りてくる。ネギがその箱を拝むとクダショウは離れるといわれている。
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オトウカ,オトウカノヨメトリ,キツネ 1982年 群馬県 小雨のしとしと降る晩、極楽寺の裏のジョウノヤマのオトウカ(キツネ)が信濃街道を、提灯を点け列を作って嫁取り行列をして歩いた。小学校の老杉のところまで行くと見えなくなったという。人間が近付くと消えてしまう。
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カワウソ,オソ 1968年 愛媛県 畑里のおくや団次という男のところへかわうそ(オソ)が夜毎に遊びにきていた。2人でどこかへ行っては、2・3日遊んで帰ってくる。団次は牛の糞やミミズをまんじゅうだとか言いながら食べたという。
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オオカミ 1964年 滋賀県 ある人が大津からの帰りに、暗い道でオオカミに頭の上をスイスイと飛び越された。こければ食いつき、こけねば喰わぬと聞いていたので、追われに追われながらもやっとで人家に飛び込み、助かった。
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オサイザンギツネ、キツネノヒノタマ 1997年 福井県 加茂神社の岩の上にはおさいざん狐がいる。泰山府君の守り神で、白狐。狐の火の玉が泰山府君の天壇から加茂神社に飛ぶという。
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オキツネサン 1972年 岐阜県 有鳥では、オキツネさんがいて、人が見ていないと家の中を狐のような飛び方で飛び回った。揖斐町の北の方にこれを離してくれる家があって、着物を全部持っていって離してもらったという。
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オコジョ,サトリ 1955年 おこじょは地方によってさまざまな名称で呼ばれる。一つの村が食い尽くされてしまったという話や、立って歩き、人の言葉を話すうえに、火との意を察して先走って話すなどという話もある。
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オゴジョ,マドウモン 1995年 群馬県 オコジョはオーサキと同じでマドウモンである。何十匹と出て、家のためになるときもあるが、仇になることもある。
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カリ 1979年 奥州の海辺には、毎年秋に雁が口に一尺余りの木をくわえてやってきてそれを落としていく。春になり雁が帰るときに、また木をくわえて行くのだが、来た時より雁の数が少ないので木が残るために、その木を燃やして浴場を設け雁を供養する。これを雁風呂という。
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テングサマ 1995年 島根県 天狗さまの住んでいらっしゃる天狗山がある。風が吹いていないのに、大風のように山が鳴ることがあり、天狗さまの羽音と呼ぶ。ごうごう言うところでは、木がひっくり返りひっくり返りしながら動く。
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キツネ 1954年 千葉県 キツネをおとす方法は、おがむ人におがんでもらい、ついたキツネに油揚げやいなり寿司を持って行く(長生郡)、オモトの葉を気づかれないように病人の布団の下に敷いておく(野田市)、ユリにたて、祈祷師がある女にキツネの居る方をいはせる(成田市)、部落の特定の者が四、五十人で獅子舞を倒れるまで舞い抜く(山武郡)、鰯と油揚飯を村外れに持って行く(山武郡)、三峯神社を拝み、川にいろいろなものを流す(山武郡)。
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オコジョ 1956年 群馬県 オコジョは百年たった木のうろに必ずつがいでいる。
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オジドウサン,ウセモノナドヲミルヒト 1980年 新潟県 おじいさんが失せ物などみてくれた。糸魚川のオジドウサンにみてもらったり、直江津まで行ったりすることもあった。
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ヤマイヌ,バケモノ 1975年 徳島県 山犬はお伊勢さんのお使いだという。おそろしげな声で鳴くが、人は食わず人を見守る。やぶ道を通っていて転んだ時大きな音がして「ヤットルワ」と化け物が言ったが、山犬が押さえてくれたおかげで助かった。
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マドウ,(ヤマニデルヨウカイ) 1990年 長野県 山にはマドウが出て、人をさらっては連れて行くという。
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オドクウサマ,カラス 1983年 岡山県 岡山市今谷の深田神社では、10月9日に祭を行う。本殿の屋根の上に供え物をのせておくと、オドクウ様という烏が来てそれをついばむのである。
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キツネ 1954年 千葉県 キツネを人につける人、キツネを使うオガミモノ(安房郡)、キツネ使いがクダギツネを憎らしいと思う人につかせる(安房郡)、キツネツカヒ(市原郡)、センダツ(野田市)、易者(山武郡)、易者やイナリサマの人がぼんやりした人につける(山武郡)、カンゲエシャー占い師(東葛飾郡)、エヅナ使いはキツネを使い、人の食べ物を持ってくる(成田市)。
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