ガートンボ,ガワッパ,カッパ,(ゾクシン) 1972年 長崎県 土用入りの前日は土用祭りなどといって水神様を祀る。流行病がないように、あるいはガートンボに尻を抜かれないように水難除けにするという。土用の間は川にガワッパがいるので、前日に井戸さらいをするという。土用祭りの日に子供が川に入ると死ぬというので川には行かせないが、もし死んだ場合はカッパにやられたという。団子を食べておいたり、キュウリの苦いところを額に付けたりしておくと、泳ぎに行ってもカッパに引かれないという。
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マナグタ 1975年 秋田県 眼田の説明。小作争議の際「眼をつぶしてやる」といった人の恨みのため、この田を持てば代々眼病にわずらわされたり、親類に眼の悪い火とが出たり、急に病気になったりするという。また、安く手放しても次々と不幸になるという。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 田の草取り前後に鉦・太鼓で田を回る虫送りの行事を行う日は、田の神が田へ入る日なので田仕事をしてはいけないという禁忌がある。また、田に入ると稲で目をつくともいう。
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スイジン,タタリ,ネンリョウガフチ,カネノネ 1929年 長崎県 北有馬村にある淵から水を引いて住民が生活していた。ある夏、土用の入りと同時に水が止まった。庚申神社に祈祷に行くと、三十三日目の晩に老人の夢に庚申様が現れて、田に水が行かないのは淵の水神の祟りだと言った。村人は孕み女を淵に入れて水神に奉った。恋人であった僧は彼女を追って淵に投身して死んだ。その後、土用の入りから三十三日目にこの淵から鐘が鳴る。
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オシャカサマ 1982年 神奈川県 眼病を治す力を持っているお釈迦様のところに鉄橋の鉄台を置くと仕事を担当していた責任者が眼病になった。横に橋台をずらすように計画を変更すると眼病は治った。
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ヤマワロ,ガワッパ 1985年 熊本県 ヤマタロは土用のサシに川へ下りガラッパになり、土用のサメに山へのぼる。
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ワザワイヲナストチ 1956年 宮城県 病田(ヤマエーダ)と呼ばれる場所。田を作る人が病気になる。
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キツネ 1982年 宮城県 ある人が狐に化かされて、畑の稲穂を川だと思わされて泥だらけになっていた。
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アクタ,キツネ 1998年 奈良県 悪田にいるキツネは人を化かすし、悪田には拝んでから入らないと事故があるといわれていた。
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(ゾクシン),ガイコツ,シキミ 1933年 愛媛県 骸骨の目を通して生えた樒(しきみ)があれば、遺族は眼病にかかるという。
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ヤクシドウアトノイケ 1975年 山口県 薬師堂跡の池の水は、それで眼を洗うと眼病が治り、イボを洗えばイボが落ちるという。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 眼にゴミが入ったときの呪的療法。眼をあけてツバキを3回する。「俺の眼にはなんでもない。鳥の目にはゴミ一杯。仏様のクマンザレで掻き出しておくれ」と唱えながら目を拭くと出る、など。
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ジャシン 1976年 福岡県 小倉の城内にあった小祠を、何が祀られているのかわからなくなっていたので城外へ移そうとしたところ、眼病を引き起こした。左右の者は神の祟りであると恐れたが、城主はそのようなことをするのは邪神であると、祠を壊し焼いたところ、眼病は癒えた。
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ヤマワロ 1985年 熊本県 春の土用に川へ下り、秋彼岸に山に登る。
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ヤクシサマ 1990年 長野県 信濃の国司・源重之という人が眼が悪くて困っていた。そこで白糸温泉に入って眼を治そうとし、庵を建ててお薬師様にお参りしながら眼の治療のために毎日お湯へ通っていた。すると、眼が治ったので、お礼に五反歩ほどの広い土地を下金井に寄進したという。
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ヤマノカミノタ 1969年 福島県 肥料や馬を入れてはならないといわれている田がある。その田は山ノ神の田といっている。
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カッパ 1925年 大分県 夏の土用には、馬の足跡でできた水溜りであっても、河童がいることがある。
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イミダ,イミバタ,ボンデンダ,サカサダ,ジャンボンタ,ソコナシダ,イハイダ,トリイダ,ハラキリバタ,タタリバタ,カカトリバタ 1982年 群馬県 耕作すると不幸があると言われる田や畑がある。忌み田,忌み畑,ぼんでん田,さかさ田,ジャンボン田,底なし田,位牌田,鳥居田,腹切り畑,たたり畑,かかとり畑などと呼ばれる。
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シチホンザメ 2005年 三重県 夏の土用には、鮫が伊勢神宮にお参りに来るのだという。
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オトラギツネ 1979年 愛知県 流れ玉によって片目を失ったオトラ狐が棲みついた。眼の悪い人がいると、オトラサンが祟った等と言う。目の病をもたらし、特定の家に代々憑く。
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〔イネホメ〕 1974年 愛媛県 8月7日に稲をほめる。しかし、この日に田に入ることを禁じている。もしも田に入り、稲の葉先で目を突くと、失明するといわれている。
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