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検索対象事例

オハレミ
1940年 富山県
お晴見祭りのために蛇を二匹捕らえて先に捕らえた方を「オハレミ」と称し、祭器に入れて飼う。卯月中の巳の日に占いをする。蛇が箱から顔を出さないと晴天が多く、蛇が箱から顔を出してしきりに舌を出すと火気が多く、蛇が箱から出て床の上に下りたときは雨が多く、蛇が箱から出て案を下りないときは風が強いという。蛇は捕まえてきた者が元のところで放すが、この時蛇の行方を見ると、卜占が変わってしまうといわれている。

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(ゾクシン)
1986年 埼玉県
天気雨は人死が出る。鼠が神棚の注連縄をかじると火事になる。ノボリヘビ(山道を登る方向に進んでいる蛇)は吉、特にヤマカガシのそれは大吉、その年に初めて見る蛇をハツヘビといい、対面するように出会うと一年運が良く、同方向に出会うとよくない。また初夢が青大将で、しかも蛙を飲んでいる夢なら、その年は食うに困らない。からすが柿の木で鳴くと付近の家で不幸がある。朝蜘は恵比寿様にあげる。夜ぐもは泥「仇を取りにやってきたのだから、親と見えても殺せ」という。
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ヘビツキ
1922年 福岡県
蛇も憑いたり祟ったりする。これは蛇をからかったり嬲ったり生殺しにしたりするために起る。正月2日に地下で蛇が会合するのを鍬で切ってもその厄にかかる。蛇憑きは道を行くのに蛇行し、手の指の爪の間から舌を出す。奇形児を生むことも蛇の祟りと信じられている。
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ヘビ,ジャ
1959年 秋田県
山芋掘りに行った人が山で蛇を3匹殺した。夕方、家が揺さぶられたので、お婆さんが着物の袖からお日様を透かして覗くと、蛇の形が見え、それが家を取り巻いていた。殺した人が死んだので隣家に知らせに行くと、そこにも李の木から大きな蛇が下がっていた。託宣すると「1000匹子を産めばジャになって天に昇れるのに、3匹も殺されてしまったので憎い。親類全部殺してやる」と言うので、毎年7月24日に龍神を祭ると謝った。
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ミツミネグウ
1956年 宮城県
昔、武芸の心得があった幸蔵という者の家に一匹の狼が台所から入ってくる。女房がやせ犬と思い気にもとめず、3人の子を置いて外出する。幸蔵が畑から戻ると、いきなり飛びついたので拳で何度もなぐったが屈しない。そこで両耳をつかんで叩きふせ、小川に頭を突っ込んで殺して流したが、元のところへ戻る。女房が不思議に思って占いを立てたら、「幸蔵が武芸を鼻にかけているので、懲らしてやろうと百里先から来たが負けた。霊験を与えるから葬ってくれ」とあったので祠を建てた。祠の前で、くらん返り(でんぐり返し)をすればオコリが落ちるという。
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ヘビ
1959年 岡山県
蛇は水神様のお使いである。蛇が木に登ると大水がでる。蛇が川を渡ったら雨が降る。黒い小さな蛇に白い首魂のかかったのはどうつう神の使いだ。蛇を指差すとその指が腐り、殺すとたたりがあるという。蛇の骨がたったら一生患うといわれており、田の中に蛇を捨てると叱られる。
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リュウジャ
1950年 島根県
神在祭の「お忌みさん」期間中、「お忌み荒れ」と言って海が非常に荒れる時がある。翌朝、1尺から1丈ほどの竜蛇が海岸に打ち上げられる。見つけた者は神社に奉納などする。竜蛇は竜宮からの使令で背には神紋があり、上がると豊年・豊漁だとされる。
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ヘビ
1965年 高知県
庄屋の娘が井戸に水汲みに来て、ヘキ(蛙)を呑もうとしていた蛇を見つけ、水をかけて蛙を逃がしてやった。蛇は恨みに思い、武士に化けて娘に通った。庄屋がどんなに用心しても、蛇は節穴から入って通ってきた。ある日、ライ病を患った遍路さんが「菊酒桃酒菖蒲酒を飲めば娘の悪い子種が下りる」と告げた。酒を飲ませて、タライに湯を張り、娘にまたがせたら子が降りて、蛇が孵った。それで正月の若水を汲むときには、かけの魚(カケノイオ)についている松に火を点けて、蛇がいないか確かめなくてはならない。
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ヘビ
1980年 岐阜県
ある男性が娶った女性は、実は蛇だった。それが判ったので離縁することにしたが、女は大きな桶をくれと言った。女は男に桶をのぞけと言い、のぞくと桶の中に入れられた。男は桶に入れられたまま山へ連れて行かれたが、木の枝につかまって逃げた。女は男をさがしたが、よもぎと菖蒲のにおいで判らなくなった。だから5月5日の節供の時には蛇除けとしてよもぎと菖蒲を屋根の回りにさしておくのだという。
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ハクジャノセイ
1976年 山形県
おみよという女が塩井に嫁にきた。その女は機織っている者だったが、山に薪拾いに登ると白蛇がとぐろを巻いていた。その晩おみよは父親に会うが、今からすぐ山に行かねばならないという。良い男が自分を迎えに来ているという。ノリキに占ってもらうとその男は白蛇の精であった。おみよが機織っている部屋に行くと、横には蛇がぶら下がっているものだったという。
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リュウジャ
1975年 島根県
佐太神社の西北にある恵曇(えとも)湾のイザナギ浜で竜蛇が上がった。板橋という社人が竜蛇上げを職掌としていた。今は恵曇や島根半島の漁師が9月末から11月にかけて沖合であげることが多い。竜蛇はサンダワラに神馬藻を敷いた上に乗せ、床の間に飾り、祝いをしたあと、佐太神社に奉納する。大きさは1尺2寸前後、背が黒く、原は黄色を帯びている。尾部に扇模様の神紋が見えると言われている。大漁、商売繁盛、火難・水難除けの守護神と信じられている。
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ウジヤ
2002年 山口県
ウジヤは海蛇で、盆に載せるとくるくると捲いて首と尾を持ち上げる。尾に紫色のホウショウの玉がある。出雲様に上がるということであるが、ウジヤが上がれば豊漁でマンがよいと喜ぶ。蛇を平気で掴む人のことをフジワラトウといい、その人の耳の後ろには小さな穴があいてる。
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ヘビトカエル
1956年 宮城県
薬売りがある晩、田んぼ道を急いでいると、1匹の大蛇がビッキ(蛙)を今にも呑もうとしていたので、「そのビッキを逃がしてやったら俺のオガダ(嫁)にしてやる」というと蛇はビッキを放した。3日ほどあと、17,8の美しい娘が薬売りの寝所に来て「あなたのオガダになるから側に寝させてくれ」と裸になって床に入ってきた。次の晩から毎晩同じ時間にやってきて、だんだん薬売りはやせていった。ご祈祷しても治らず困っていたところ、ある夜少し年取った女がきて、「わたしは助けてもらったビッキだが、今夜あの娘がきたら、今自分は病気で苦しい、それを治すために辰巳の方角の山にある大きな木のワシの卵をとってきてくれ、と言え」と話して去る。薬売りがそのとおりに言うと、娘は蛇となり木に登り卵をとろうとしたが、枝が折れて下に落ちていくところを大ワシが飛んできて蛇の目をついて殺した。それで薬売りの病気は治ったが、蛇は執念深いものだということだ。
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ミズウミノヌシ,ダイジャ
1928年 東京都
昔のある日、漁夫は船に一杯の魚と引き換えに、湖の主の大蛇に三女を嫁にやることになった。蛇が迎えに来たとき、娘は鳩になって富士山の山頂に逃げた。そこにいた事代主命は娘を連れて大島から三宅島に逃げた。そこにわなを仕掛けて大蛇を酔わせ、火之迦土に作らせた霊剣で、差出命が大蛇を斬り殺した。蛇は3つに斬られ、尾は大島に、頭は八丈島に飛んでいった。だからそれらの島では蛇が多いのだという。
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ヘビ
1979年 三重県
ある人が谷に正月の若水を汲みに行き、「福を授けてください」と祈ったら、白蛇が前掛けに飛び込んできた。その白蛇を倉庫に祀ったらその家は栄えたと言う。
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ヘビ
1998年 富山県
蔵で大蛇を見た人は金持ちになるといわれる。実際に土蔵で見た人は、財を成した。蛇は家の守り神だとも言われる。
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(ゾクシン)
1975年 愛媛県
お腹をサルに踏ませると、兄弟がそっくりになるという。メンドリが鳴くと、悪いことがあるという。生き物を殺すと、夜に耳に入るという。蛇を指差すと、その指が腐るという。火遊びをすると、寝小便をするという。悪い夢を見たらすぐに他人に話すという。ほうき星が飛ぶと、戦争が始まるという。笑いながら柿の木から落ちると、死ぬという、など。吉凶に関する俗信。
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ヘビ(ゾクシン)
1998年
医療、まじない、禁忌などに関する俗信。蛇を見て指さすと指が腐るという。妊婦は火事を見ると痣のある子を産む。産婦は柿とナスを食べるな、髪が抜ける。尺取虫にたかられたと気付くとすぐ落とす。身体の上下をわたられると命を落とす。蛇の抜け殻を財布の中に入れておくと金持ちになる、髪の毛の真中に入れておくと頭を冷やす。便所の神様は大は右手で小は左手で受け取っているのでつばきをすると口をあけ、口の腫れる病いになり罰が当る、など。
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ハクジャリュウジン
1975年 島根県
日御碕神社では10月11日から17日まで神事斎龍の祭儀が行われる。この期間は海が荒れ、錦紋の竜蛇が現れるとされている。また、社人・氏人のうち誰かに霊夢のお告げがあり、それを受けたものが竜蛇を迎えて日御碕神社で神事を行うが、そのときに竜蛇は来年の吉凶を首尾の形で示すといわれている。竜蛇は何年たっても形を変えず、体は青色と金色に覆われている。竜神の分賦なので、火災除けや祈雨に霊験があるともされている。
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オフクダイジャ
1983年 新潟県
お福という名の大蛇が福島潟にいた。笹神の天王神社に祀られている。この神社のお祭りにはおふくが来るので、行きに晴れでも帰りは雨が降るという。
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ヘビ
1987年 和歌山県
木の箱の整理をしていたら、箱の中に黒蛇がいた。不思議に思い、目を閉じて心経を唱え、目を開けるといなくなっていた。翌日は重箱の中に黒蛇がいた。不思議に思い占ってもらうと、日ごろ信心している妙見さまのお使いの家の守り神とのことだった。
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