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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

フナユウレイ
1983年 愛媛県
宮野の芳坊という青年が釣りに行った夜、数千という火の列が現れた。怪火は一団の大火となって千石船のヘサキにとまり、その船が漁船に接近した瞬間、大船は消えて大怪火も数千の怪火となって退いた。

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フネユウレイ,カイカ
1985年 愛媛県
芳坊という青年が太刀魚釣りに行った夜、数千もの火が横列をなして近づいてきた。怪火は合して一団の大火となり千石船のヘサキにとまった。その舟が漁舟に接近した瞬間、千石船は消失して大怪火ももとの横列に戻った。
類似事例

ケンムン
1977年 鹿児島県
月夜に魚釣りに出たら、ケンムンの火が千個も万個も群がっていた。翌日、草を切りながら浜辺を確かめてみると、ケンムンの足跡が千も万もあった。
類似事例

ホボラビ
1983年 岡山県
ある漁民が海上で夜遅くに食事の支度をしていたところ、ホボラ火という怪火に遭遇した。それは、帆をたたんだままであるにもかかわらず、物凄いスピードで進んでいたという。このホボラ火は、難破した船がその沈んだときのままの姿で現れるものなのだという。
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カワボタル
1938年 千葉県
夜中、二人が釣りに出たら、突然嵐のような天気になり、やがて周りは真っ暗になった。その時、水中より青い火がひらひらと燃え上がり、一人の舟の方に近づいてきた。目をつぶって念仏を唱えたら消えた。翌日、漁師に話を聞くと、このようなカワボタルが出るのは常のことであると分った。もし追い出そうとして叩いてしまったら、砕け散って舟に火をつける。単なる炎ではなく、油のようにぬるぬるして落ちないという。
類似事例

タヌキ
1975年 高知県
日暮れに大きな火をつけて魚を釣っている叔父を見かけたので、声をかけると、火は川下の方へ走り、20個ほどの小火に散ったかと思うと消えて何も見えなくなった。
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アオイヒ,ボウレイ
1929年 鹿児島県
ある夏の真夜中、港に泊まっていた漁船の所に、丘の方から青い火がちらちら輝いて舟に近づいて来た。船頭が目を凝らして見ると白骨の岩窟から亡霊が四五人歩いて来るので恐ろしくなって船室に逃げ込んだ。その姿は舟上で消えてしまった。もしかすると内地から来た人の亡魂が故郷恋しさに船で帰るのではないか。
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アヤカシ,ウミボウズ
1932年 山口県
夜に沖へ出るとよく火を見る。風に逆らって走る船影も度々見る。万燈のように灯をつけた船が突然近付き、急に消える事もある。海上で遭難した人の魂が同志を取るために人を殺すのであろう。海坊主が篝をけしにきたので、篝火を投げ付けたという話もある。
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シロイヒ
1969年 鹿児島県
天がシトシト降る晩に、魚釣りに行ったイタツケ船が帰る途中、白い火があちこちに見えた。そして船を揺さぶった。帆を下ろそうとしてもおろせず、木崎という岬の近くに来て底が見えるくらいの所に来たとたんに火がなくなった。
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フネユウレイ,ジンセイ,ヒカリ
1984年 韓国
漁猟作業中天候が不順になり、雨風に追われて帰港中に、真暗な海上から火を明るくともした船が矢のように接近して来た。自分たちの乗る船に向かって突進してきたが、急に見えなくなり、再び現れた、など。このような実体がなく火の光だけ見える船を韓国の漁民はホッぺ(船幽霊)、あるいはトケビの火という。
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ヒノタマ
1977年 秋田県
天気のいい晩、魚釣りをしていたら、ゴーという音とともに火の玉が川の上を飛んでいった。
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マツ,カイブツ
1922年 岩手県
上閉伊郡栗橋村字古里に大きな松の木があり、日光を遮っていた。耕作物の邪魔になるので伐り倒そうとしたが、次の日になると元に戻っていて伐ることができなかった。ある日夢に一人の翁が現れ、木の伐屑を毎夕方に焼き棄てれば成就すると告げた。言うとおりにすると木は倒れ、それを用いて船を造った。しかし、不思議なことに船は一夜のうちに姿を消してしまった。あるとき、漁夫が橋野川の川上で得体の知れないものを見つけ、大权で突き刺した。一度帰り、次の日再び現場に行くと何もいなかった。探している内に漁夫は狂い、あたりは風雨となり大洪水が起こった。一夜たつと河口に突如として奇岩が現れた。人々は、漁夫の突き刺した怪物の化身だと言い囃した。
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ミズウミノオクリビ
1980年 滋賀県
夏の土曜の頃、夜の11時前に鰻を捕らえる筒を沈めに船で川に行った帰り、向こうの方に火が見えた。僚船かと思い呼んでみると、近づいてきたのは湖の送り火だった。逃げても着いてくる。ようやく港に来たら消えた。その人はその後1ヶ月ほど寝込んでしまった・
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ボウレイビ
1934年 宮城県 F3425:T3426島県
亡霊火(もうれいび)は海上遭難者の亡霊が船になったものである。夜間に漁船が航行していた時、前面に帆船が突然現れた。衝突を避けようとして方向を転じると、さらにその前面に現れる。やむなく停船して凝視すると、忽然として船の形ではなくなり、遠くを燐火が走っていくのが見えたという。
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イソテング
2002年 愛知県
おじいさんが若かった頃、鳶ヶ崎に漁に行ったとき、今にも雨が降り出しそうな暗い夜だったが、面白いほど魚がとれ腰のびくはずっしりと重くなっていた。突然あたりが明るくなったので驚いて空を見上げると海田の海の方から大きな火の玉が2、3こちらに飛んできた。磯天狗と思いわらじを頭に載せ一心に念仏を唱えた。そのうち火の玉は南の方へ飛んでいったが、びくの魚はなくなっていた。
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ヒノタマ,カワテング
1933年 東京都
あるとき、川狩をしていたら。突然火の玉が現れたので、驚いて逃げ帰った。また、同じところで別の人々が魚捕りをしていたら、どこからか小石が飛んできて怖くなったので逃げた。翌朝見に行くと捕った魚は一尾もなかった。川天狗の仕業。
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ボウレイセン
1992年 宮崎県
午後11時ごろ、延縄で鯵漁をしていると、大型汽船が火を点じ、ザワザワと音を立てて向かってきた。慌てて避けると、大型汽船は消えうせてしまった。亡霊船だった。
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ヒバシラ,ヒキガエル,フルタ
1930年 岩手県
昔、供養石のあたりで毎晩火柱が立った。村の男が馬の爪切りで火柱の中心をえいッと切ると、その火は消え、翌朝見ると、大きな蝦蟇(フルタ)が切られて死んでいた。
類似事例

ヒバシラ
1956年
夜に火柱がたち、それが倒れた方向に大火が起こるという。妖怪というよりは単に火の怪か。宮城県で、明治の末頃まで言い伝えられていた。ほかに、イタチが小さい火柱をたてるということが信じられていた。
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キツネビ
1955年 岡山県
ある秋の晩、魚をザックに入れたおばさん二人が帰る途中で狐の火を見た。狐の火は青みを帯びて後光が差さない。いくつにも別れたと思うとまた集まる。一人は油揚げを右手に持ち、取られてたまるかと警戒して歩き、部落に着くと火は消えた。
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ユウレイ,ヒノタマ
1956年 東京都
昭和初年、三重の商船学校の練習船が難破して7人が亡くなった。その附近で夜、イカ釣りをしていたら火の玉が沖から転げてきた。その霊だろうと思って水とご飯をくれてやったら、火の玉は消えて、後ろから照らすように見えた。
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