フネユウレイ,ジンセイ,ヒカリ 1984年 韓国 漁猟作業中天候が不順になり、雨風に追われて帰港中に、真暗な海上から火を明るくともした船が矢のように接近して来た。自分たちの乗る船に向かって突進してきたが、急に見えなくなり、再び現れた、など。このような実体がなく火の光だけ見える船を韓国の漁民はホッぺ(船幽霊)、あるいはトケビの火という。
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ホボラビ 1955年 岡山県 サバを積んで市場に運ぶとき、夜中にサバを造りにしていると、帆を捲いた船がものすごいスピードで走ってきて行き過ぎた。「迷い火だな、ほぼらだな」と思った。一旦行過ぎた船が又帰ってきたので、料理していたサバをぶつけると船はおかの方へ行った。ホボラとは幽霊のことという。
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ボウレイビ 1934年 宮城県 F3425:T3426島県 亡霊火(もうれいび)は海上遭難者の亡霊が船になったものである。夜間に漁船が航行していた時、前面に帆船が突然現れた。衝突を避けようとして方向を転じると、さらにその前面に現れる。やむなく停船して凝視すると、忽然として船の形ではなくなり、遠くを燐火が走っていくのが見えたという。
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フネユウレイ,カイカ 1985年 愛媛県 芳坊という青年が太刀魚釣りに行った夜、数千もの火が横列をなして近づいてきた。怪火は合して一団の大火となり千石船のヘサキにとまった。その舟が漁舟に接近した瞬間、千石船は消失して大怪火ももとの横列に戻った。
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ウグメンビ 1973年 長崎県 海上にぼんやり見える火があった。うぐめん火といい、近くに行っても同じだけ遠くに見える。見えた方向から話し声が聞こえる。海で遭難した人の霊がさまよっているのがこの怪火である。
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カワボタル 1938年 千葉県 夜中、二人が釣りに出たら、突然嵐のような天気になり、やがて周りは真っ暗になった。その時、水中より青い火がひらひらと燃え上がり、一人の舟の方に近づいてきた。目をつぶって念仏を唱えたら消えた。翌日、漁師に話を聞くと、このようなカワボタルが出るのは常のことであると分った。もし追い出そうとして叩いてしまったら、砕け散って舟に火をつける。単なる炎ではなく、油のようにぬるぬるして落ちないという。
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アヤカシ,ウミボウズ 1932年 山口県 夜に沖へ出るとよく火を見る。風に逆らって走る船影も度々見る。万燈のように灯をつけた船が突然近付き、急に消える事もある。海上で遭難した人の魂が同志を取るために人を殺すのであろう。海坊主が篝をけしにきたので、篝火を投げ付けたという話もある。
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フナユウレイ 1983年 愛媛県 宮野の芳坊という青年が釣りに行った夜、数千という火の列が現れた。怪火は一団の大火となって千石船のヘサキにとまり、その船が漁船に接近した瞬間、大船は消えて大怪火も数千の怪火となって退いた。
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モリ,モレ,ボレ 1992年 宮崎県 モリ、モレ、ボレ、などといわれるものは、大きな火や光となって現れ、汽船や帆船になってやってくる。見た目も音も船そのものだが、航海ランプが反対に点いたり、帆船が風を無視して走ったり、船の下部が光ったりと、この世のものでない有様をどこか必ず示すという。近くの船に「ひしゃくを貸せ」と寄り付いたこともあるという。
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シロイヒ 1969年 鹿児島県 天がシトシト降る晩に、魚釣りに行ったイタツケ船が帰る途中、白い火があちこちに見えた。そして船を揺さぶった。帆を下ろそうとしてもおろせず、木崎という岬の近くに来て底が見えるくらいの所に来たとたんに火がなくなった。
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ユウレイビ,フナユウレイ,ケチビ,ボーコ 1978年 高知県 海上に現れて遠近に位置を変えながら漂う幽霊火は、ケチビ、ボーコなどとも言われるが、これも舟幽霊と見做されることがある。
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ユウレイノヒ 1968年 愛媛県 船の修理などをしていると、周囲に船がいなかったのに、突然火が見え始めるという。また、二挺槽仕立ての船が一挺槽仕立ての船についてこれない時は、二挺槽の船のトモに火が出ている事があるが、夜が明ければ直るという。
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フナユウレイ 1929年 長崎県 有明海で漁をしていると、真夜中すぎに速い汽船がやってきては消えた。甲板には多くの乗員が乗っていて、口々に叫んでいるが、何を言っているかわからない。ある時、船幽霊と思って逃げずにいると、本物の船で衝突した。
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アヤシビ,ウミユウレイ 1928年 広島県 夏から秋の夜にかけて、沖合の海上を怪火が走ることがある。
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アヤカシ 2002年 山口県 帆船で航海する時は、夜中沖間で灯火を見ることが多く、時にはこちらに走ってくることがある。これをアヤカシという。この時、船を避けずに突進すると消滅する。避けようとすると暗礁に乗り上げ難に遇う。また海上に多くの火があって多数のものが一団となり東西に走ることがあり、これは現今の漁業者も見たことがある者が多い。
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アオイヒ,ボウレイ 1929年 鹿児島県 ある夏の真夜中、港に泊まっていた漁船の所に、丘の方から青い火がちらちら輝いて舟に近づいて来た。船頭が目を凝らして見ると白骨の岩窟から亡霊が四五人歩いて来るので恐ろしくなって船室に逃げ込んだ。その姿は舟上で消えてしまった。もしかすると内地から来た人の亡魂が故郷恋しさに船で帰るのではないか。
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シロイアカリ,ヒ 1968年 鹿児島県 雨がシトシトふる晩に魚釣りの船が帰ってくると、船の左右に白い灯があちこちに見えた。帆を降ろそうとしてもなかなか下ろせない。木崎という岬の近くの底が見えるくらいのところにきたとたん、火がなくなった。
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カッパ 1976年 大分県 ある人が、船の下で火を焚いていたところ、河童を見た。河童は船を揺らした。火に映って真っ赤だったという。
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ボウレイセン 1992年 宮崎県 午後11時ごろ、延縄で鯵漁をしていると、大型汽船が火を点じ、ザワザワと音を立てて向かってきた。慌てて避けると、大型汽船は消えうせてしまった。亡霊船だった。
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モウレンビ,モウレイ 1964年 福島県 霧の深い晩に海の中に燃える火がある。これをもうれん火とかもうれいと呼ぶ。青く、30センチメートルか45センチメートルぐらいであるという。
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