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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オニ
1991年 宮崎県
角がある異形の鬼八の首を、ある親子が跳ねて土に埋め、鬼八の美しい妻を連れ帰った。鬼八の首は地中で生き続けて祟り、妻を奪われたことを嘆いた。里人が一年に一人ずつ女を鬼八に差し出すと収まり、やがて鬼八の力も弱まっていった。

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オニ
1977年 埼玉県
山奥にいた大きな力の強い鬼が、毎日のように里に下りて来て、年取った坊さんに無理難題を言ったり、畑を荒らしたりしていた。坊さんは村の知恵者と相談して、人間は強いと鬼に思いこませて追い払った。
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ヤサブロウババ
1989年 新潟県
猟師が山にいると空中から手が出て首を締め付ける。切り落として家に持ち帰ると、老婆がその手を引ったくり逃げた。鬼婆が老婆に化けていたのだ。その後鬼婆は弥彦山に住み、子供を食べた。困った長老は子供を殺さないよう「妙多羅天」という神に祀りあげた。
類似事例

タヌキ
1979年 徳島県
狸が芋畑で荒らしたので、捕まえて木に縛り付け、叩き殺した人がいた。するとその嫁に狸が憑いて、気が触れ、縛られていた木に日参するようになった。次の代の人にも、その次の代の男の子にも祟り、棟の上を走り回ったりした。坊さんに拝んでもらったが利き目がなく、結局土地を離れた。
類似事例

エンコ
1991年 愛媛県
二神家の妙さんという嫁は大変な力持ちであった。ある時、よくわるさをするエンコが「向こう岸まで背負ってくれ」と出たので、帯で締め上げて捕まえた。村人は「殺してしまえ」と言ったが、エンコが命乞いするのを哀れに思って助けたら、お礼に毎朝家の軒の鉤に川魚が掛けられた。その鉤を鹿の角に変えたら、エンコが来なくなった。
類似事例

オニ,ウシオニ
1992年 山口県
夫がいない間、妻のもとに18・9の若者が毎夜通ってきた。夫が帰ってきたので、妻は夫に告げた。夫が弓矢でやって来た若者を射ると、若者は血を流して逃げていった。翌朝血の跡をたどると、鬼ヶ城の麓で死んでいたので埋めた。その後、村人に災いをなすので、牛鬼神と名づけて祀ったら、祟りはなくなった。
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ヤマンバ
1975年 高知県
山姥が大根畑で大根を引き抜いていた。百姓の平八はこれを見つけ、家の中から銃をぶっぱなした。山姥は山へ駆け出したが途中で倒れたので、その死骸をその場に埋めた。それ以降山姥の祟りのせいで平八の屋敷では男子が生れず、家の後継ぎが絶えてしまった。
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オニ
1963年 徳島県
昔ある所に仲の良い夫婦がいたが、女房が魚と大量の飯を食うので怪しんだ夫が、隣に住む神主に偵察させると、女房の正体は頭の割れる鬼であった。正体を知られた鬼は男達を食い殺そうと追いかけたが、生えていた蓬と菖蒲で殴られると倒れてしまった。
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ベンザイテン,ヘビ
1935年
昔、ある弁才天の神官の家にひとりの娘がいた。近所の百姓が多忙の時期には娘の手を借りることもあった。ある時百姓が養蚕のために手が不足したのでその娘を頼みにいくと、神官の家に出産があり手がいるので娘を借りることができなかった。しかし百姓が家に帰るとその娘が来ており、都合がついたという。それから娘は毎日その百姓の手伝いをした。仕事に区切りがついたので、娘を返すため神官の家まで送ると、娘はお参りをさせてくださいと言って神社に入ったきり帰ってこない。神官の家を訪れると娘はちゃんといて、手伝いには行っていないという。そこで百姓と神官が弁才天の前まで行くとその娘そっくりの頭を持った蛇がいた。神官が礼を述べると蛇は姿を消した。
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ダコツ
1973年 新潟県
越後の国頸城郡小丸山の辺にある柳が池に、本妻が供に命じて妾を沈めさせ殺した。その夜本妻とその時の伴の者が熱を出し、家の中を走り回った。加持祈祷をしたが、やがて取り殺された。その後も種々怪異の事があり家が絶えた。池でも夜、女の泣き声等があり、後に蛇身になった。数年後聖の教化で怪異は止み、後に池は荒れはてて、池の水も乾いて毒蛇の骨が出てきた。今は勝楽寺の宝物になっている。
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キモンヘムカッテトンダクビ
1977年 神奈川県
昔、ある大工が柱を3本ほど短く切ってしまって困っていたところ、その妻がクシガタ(枡形)をつけることを提案した。それでうまくはいったのだが、大工は自分より賢い妻を置いておくわけにはいかないとして、彼女の首を切ってしまった。その首は、即座に鬼門へ飛んでいったという。
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タヌキ,ハッチョウノダダボウ
1990年 福島県
八町の宮にダダ坊という化け物がいて子供を食うので、盲目の中井坊に退治を頼んだ。中井坊はすり鉢をかぶり山鍬と才槌を持ってお宮に行き、化け物に殴りっこをしようと持ちかけてすり鉢を殴らせ、自分は鍬と槌で叩いた。化け物は血を流して逃げていった。翌朝村人と一緒に追うと、お宮の欅の洞穴に何十年も経った毛の薄くなった大きな古狸がいたので、殺して狸汁にした。化け物も出なくなった。
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オニ
1986年 鹿児島県
ある人が狩りに行って、木の上にしばられた鬼ににぎり飯をやったら、鬼が力をつけてしばっていたカズラを切り逃げた。実はその鬼はその人の妻の父がしばっていたもので、逃げた鬼は妻をさらって鬼が島へ行ったという。妻をとりかえすために箱に入って鬼が島へ行き、鬼を退治する。
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エンコ
1991年 愛媛県
二神家の妙さんという嫁は大変な力持ちであった。ある時、川で二人の子供が「向こう岸まで背負ってくれ」と言ってきたので、エンコだなと思って捕まえ、家に連れ帰った。エンコにもう悪い事しないと約束させ、皿をとって離してやった。お礼に毎朝家の軒の鉤に川魚が掛けられた。その鉤を鹿の角に変えたら、エンコが来なくなった。鹿の角はエンコよけになる。
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クビオレジゾウ
1940年 新潟県
石地蔵の首が取れてしまった。首を落としてしまった若者は退散してしまったが、村の婆さんが丁寧に繋いで堂の中に入れておいた。一年後その首は取れた後がない程、元通りになっていた。
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オニ
1943年 岐阜県
可児郡上之郷村伊尾の字次月の鬼岩には昔、鬼が住んでいた。都から鬼退治にきて鬼の大将の首を取ったが、重くて都まで運べず、中村に首を埋めたという。そこは首から上の病気が治るといわれ、詣る人が多い。
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ゴスンクギ
1941年 不明
継子をかわいがらない継母がいた。継母が杉の木の幹に五寸釘をうつと、継子の体が腐ってみにくくなった。継子は家を出てある娘と一緒になって別の村で暮らしていたが、継子の親類という侍のすすめで八卦見にみてもらうと、五寸釘を抜けば体が治ると言われ、言うとおりにすると元の体に戻った。侍は何もかもそろえてやってきて二人を連れ「嫁さと婿さを一緒に連れてきたぞ」と家へ行き、八寸釘に刀を添えて継母に渡した。継母は役人に引かれていった。
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イトマキ,ヤマンバ
1929年 岩手県
松月の妻が糸を紡ぐとき、いつも手伝いに来る女があった。ある日その女が自分は山姥であるが他言せぬようにと告げ、糸巻きをくれた。いくら使っても糸がつきないので不思議に思って夫に告げてしまった。その夜妻はさらわれて、鍋倉山の穴の前に屍となって横たわっていた。村人たちが穴の中へ矢を射ると大きな音がして山姥は消え失せ、骨だけが残っていた。
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キハチ,キハチホウシ
1992年 宮崎県
鬼八は二上山の乳が窟に根拠を置いた鬼神で、正市伊様(十社大明神)と右大臣富高氏、左大臣田部氏に退治された。鬼八の遺体は3つに分けられて埋められた。
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バケモノシミズ,サンボンツメノカイブツ,オオオニ
1938年 福島県
五十人小屋場という山中の平地に小屋を掛け、猟をしていると、夜中に3本爪の怪物に小屋を引掻かれた。猟師の大将が水行をして山の神に念ずると治まった。その日、清水にゆくと、5升鍋ほどの頭をした大鬼が出たので、大将は自分の力不足を感じ、狩人の大将を辞して山を下りるというと、皆も大将とともに山を下りることに決めた。帰る途中で親子連れが山に行くのにあったので制止したが、親子連れは取り合わず山に入り、行方知れずになった。
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ハチメンダイオウ,オニ,ヤマドリ
1990年 長野県
将軍の命令により、弥助も山鳥の尾を探した。褒美をもらって嫁に着物でも買うつもりだったが、見つからなかった。嫁は話を聞いて探しに出かけ、翌日山鳥の尾を持ってきた。嫁は山鳥であり、魂のこもった尾を弥助に差し出して消えた。弥助はそれで矢を作り、将軍に捧げ、それで八面大王は退治された。弥助の家には褒美の品々が運び込まれたが、弥助とその母親は呆然とするばかりだった。
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