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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オウサキ
1981年 埼玉県
働かずに酒ばかり飲んでいた道安は三本辻で送りだしの銭がほどけていたのを手に入れ、それで酒代を払おうとすると店の者は皆銭はいらないと言った。道安はおうさきが取りついた病人を治す力を持つようになったという。

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コウボウダイシ
1980年
ある酒好きの男が去年から酒を飲まなかったものの、ついに手足が不自由となった。多くの医者に診せても治らなかった。ある日駕籠に乗っていたとき、いやしき僧に出会う。その僧に事情を話すと、僧は男に薬と飲み方を教えた。その薬を数日飲んでいると平癒した。男は日頃弘法大師を信じていたので、示現したのかと思った。
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カッパ
1991年 山梨県
長浜の五郎吉が千鳥足で謂陽浜を家路に向っていると、河口湖から河童が現れて湖中へ引きずり込もうとした。しかし、河童の頭の皿には3つの穴があいており、この穴に指を突っ込むと河童は神通力をなくすといわれており、そこへ指を入れると、河童は路ばたへ倒れて謝った。火傷の妙薬の秘伝と引き換え命を助けられた河童は、甲らから秘伝の巻物を出して五郎吉に渡すと一目散に河口湖へ逃げ込んだ。その後、近郷近在から五郎吉のところへ秘薬を買いに来る姿が後を絶たなかった。
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シュテンドウジ,オニ
2000年 京都府
昔々、京都の羅生門に出る鬼の腕を渡辺という武将が切った。その後、渡辺の母親に化けた鬼が腕を取り戻したので、6人の武将が大江山の酒呑童子を退治しに行くことになった。道中、右の口から酒を注ぐと千人の力が出、左からだと千人の力が落ちる不思議な銚子をもらい、それを使って鬼を酔わせ、首をはねることに成功した。
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タヌキ,ダンザブロウ
1975年 新潟県
佐渡国二ツ岩という山に、弾三郎という古狸がおり、非常に霊力がある。この狸は人に金を貸していたが、返さない者が増えたので貸さなくなった。ある時医師の伯仙が佐渡で病人を治したところ、病人の家の主が大金を礼にしようとしたが伯仙は受け取らなかった。すると主は自分は弾三郎という狸であり、これは兵火や洪水によって埋もれた金を、貧者を救う目的で拾い集めたものなので受け取ってほしいと請うが、やはり白仙は受け取らなかったという。次の日、礼に短刀を置いていった。
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ワラシベチョウジャ,ウワバミ
1968年 愛媛県
年の暮れに、貧乏人が藁3本を持って旅に出た。葱を洗う女に藁をあげ、三年味噌をもらう。その味噌をやって寺に泊まる。和尚が味噌を隠すが、小僧が教えて錆刀を持ってくる。夜に大蛇を退治して和尚に金をもらい、家に帰って節季の払いをしたという。
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テング
1932年 香川県
宝永の頃、讃州高松の隣村中の村で、三吉という男が天狗に使われていた。三吉が病を患い長くはないので天狗に暇乞いをすると、天狗が3年寿命を延ばす秘薬の調合を教えた。その薬を服用すると、八日目に臍から蝶が飛んで出た。病が全治したので、天狗の為に社を建て、高戸の神と祀った。三吉の娘のお菊は、その薬で多くの人を助け、神職に秘術を伝えたという。
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テン,コウシン
1974年 奈良県
南部から大坂に行く途中に竹の打越という峠があり、その近くに貧しい家があった。家の主がある時痢病になり、自分の子供に鱣が食べたいと頼んだ。しかし家は貧乏で買う事ができず困っていた。しかし水を汲みに川へ行ったところ、水桶にいつのまにか鱣が入っていた。天がくれた物だと考えた娘は早速父親に食べさせたら、彼の病は次第に回復していった。それから水を汲みに行くと毎回鱣が桶に入っていたというが、それを食べた者は疫痢が治ったという。これは孝心の深さゆえの出来事と考えられた。
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テングノカミ
1995年 島根県
高尻の奥の方に幾蔵という百姓がいた。ある夜、天狗の神が現れ、金の矛と金の御幣を立ててお神酒とお灯明を供えれば猪が出ないようにしてやると言った。そのようにすると猪は出なくなった。幾蔵を頼ってくる人の病気も治り、人々の信心を集めた幾蔵は物持ちになった。それを羨む村の者たちは、神さまを幾蔵から取り上げたが、拝んでも効果は上がらなかった。
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カッパ
1976年 宮崎県
日向国で河童に足を掴まれた為に、その手を切り取って持ち帰ったところ、毎夜河童が現れ手を返してくれるように願った。返す代わりに妙薬の仕法を教わった。
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キツネ
1940年 滋賀県
狐の一家の面倒を見てやった善養寺の者は、お礼として薬の製法を伝授された。それで作った薬は大変好評で、お金持ちになった。狐自らが売り広めに回ったという。
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カッパ
1964年 神奈川県
百姓の五郎兵衛は間門橋で河童を助けた。その夜河童が家を訪れ、礼に酒が無限に出る徳利をくれた。酒浸りの日々から抜け出そうと、五郎兵衛は河童の言通り徳利の底を叩くと酒は全く出なくなった。
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ドウチサマ
1990年 山形県
見附には道智様が来てのどが渇き、杖をついたあたりに水が出てきたという道智様の水がある。病気したり年取ったりして「道智様の水飲みたい」って言うと長くないという。
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〔フルツボ〕
1976年 大分県
豊後のある村の古い社に壺があった。乞食が社に住みついて、その壺で酒を買い、社に寝起きしていた。村人がその態度をののしって乞食を追い出した。その晩から、村人の夢に壺が現れて、日々酒を入れてともに楽しんでいたので、とても悲しいと訴えた。そこで、乞食を捜し出して村人が酒を買い与え、住まわせることにした。
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カッパ,ジュウイチニノショウニ
1991年 山梨県
下條村に切疵の薬を売る農家があった。その父が師走の末に釜無河原を通ると11、2なる子が馬の尾に縋っているのでそこをどけというが、聞かないので山刀を抜いて切るまねをするとたちまち消えてしまった。宿へ帰って馬を洗おうとすると、尾房を猿の腕のようなものが掴んであった。その翌朝戸外に小供の声がして、主人を呼ぶ。戸を開けると112の小児がいて平伏し、私は釜無川の河童だが、腕を接ぐ妙薬があるから腕を返して欲しいという。河童はその薬方と腕を交換して帰った。これが国中に名高い下條の切疵の薬である。
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カッパ
1967年 長野県
川で馬を洗っていると、下から河童が引き込もうとした。しかし馬の手綱に絡まった河童は陸に上がった。人々が手打ちにしようとすると命乞いをする。代わりに薬の調合を教えてもらう。その薬は評判となり後々まで財をもたらした。
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クダ
1928年 長野県
酒屋という家に叶屋が金を借りに行ったが、貸してくれなかったので、クダをつかせた。主人の外、家族全員が病気になった。三峯様へ人をやってわけてもらい、棟に祀ったら全快した。
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ネズミ
1980年
鼠を非常に愛して飼っていた商人がいた。ある時商人の手を鼠が噛み、商人は重い病となった。商人は人間に対する様に鼠に向かい文句を言ったところ、鼠はいなくなったかと思えば、商人が寝ている間に薬草を持ってきた。商人はその草の汁を傷口につけ、煎じて飲むと忽ち解毒され完治した。
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オニ,サケノミワラシ,キシン
1977年
摂津守頼光朝臣が勅を受けて酒呑童子を退治した。それに際して住吉で祈願をして神酒を受けて退治に臨んだ。この童子は元は比叡山の稚児で、容貌が美しかったので僧達に愛されていた。人が酔って寝たときにその血を取って酒に入れ飲んでいた為鬼になった。
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シンリョ,(キセキ)
1976年 東京都
木梚町に貧しい商人の親子がいた。息子は平素から実直で親孝行であった。ある時この息子が大病にかかり、母親は、朝鮮人参を飲ませれば効くかもしれないと聞いたが、そんな高い薬は買えない。そこで八百屋で買ってきた人参を煎じて飲ませたところ、息子は医者からもらった薬だと思いこんで飲み、病気も治った。
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ミソチョウジャ
1928年 兵庫県
貧しい夫婦のところに、痩せ細ったみずぼらしい旅の坊さんが一夜の宿を求めてきた。夫婦は食事すら差し上げることができないからと断ったが、坊さんがそれでもいいと言ったので、夫婦は快く泊めてあげた。翌日、坊さんは家を去るときに何かを念じながら庭にあった古い瓶の周りを廻った。瓶の中には味噌が入っており、それはいくら使ってもなくならなかった。夫婦はそれを売って味噌長者と呼ばれるほど富裕な暮らしができるようになった。
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