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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ガッパアラカワダンジョウ
1992年 熊本県
荒川弾正というがっぱが、村人を助けてくれた。他国の人が溺れ死んでも、鬼池の村人だけは助けてくれた。神通力をもったこのがっぱを、さだなみ三郎といい、この霊をまつ友人もいる。

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リュウジン
1990年 長野県
昔、盲目の琵琶弾きが池の端で琵琶を弾いていると、側に誰かが来た。それは池の竜神で、「池の水を村人が全部汲んで困るので、ひどい洪水を起こして困らせるつもりだが、お前は助けてやるからこのことを話すな」と言った。しかし琵琶弾きは大勢が死ぬより自分1人が死ぬ方が良いと考えて村人にすべて話してしまった。皆は用心し、琵琶弾きは本当に消えてしまった。後に池に行くと琵琶だけが浮いていたので、以来、感謝を込めて池を琵琶池と呼ぶ。
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タヌキ,ダンザブロウ
1975年 新潟県
佐渡国二ツ岩という山に、弾三郎という古狸がおり、非常に霊力がある。この狸は人に金を貸していたが、返さない者が増えたので貸さなくなった。ある時医師の伯仙が佐渡で病人を治したところ、病人の家の主が大金を礼にしようとしたが伯仙は受け取らなかった。すると主は自分は弾三郎という狸であり、これは兵火や洪水によって埋もれた金を、貧者を救う目的で拾い集めたものなので受け取ってほしいと請うが、やはり白仙は受け取らなかったという。次の日、礼に短刀を置いていった。
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ジゾウサマ
1989年 長野県
大池かみの地蔵様はよく願いを聞いてくれて御利益があった。ある年、隣村がお地蔵様を借りにきたので貸した。すると村に不幸が続いたので、返してもらうと止んだという。
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ヒケシジゾウ
1936年 島根県
火事になったとき、見知らぬ坊さんが鎮火の手伝いをした。村人は喜んで何方様かと尋ねると、火消し地蔵であると答えた。
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カワコゾウ,リュウグウコゾウ
1980年 静岡県
久留米木には河小僧がいて、夕立のときに部落の干し物をしまう手伝いをした。部落民と仲がよくなったが、タデ汁を村人に飲まされ、死んでしまった。葬ったところから泉が湧き出た。
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アミダブツ,オニ
2002年 大分県
豊後の国高田の水川というところの男が、中風になり、足も萎えてきて大小便も居ながらにするようになり、誰も寄り付かなくなった。3年になった時、夢に鬼が2人出てきて連れて行こうとするので、阿弥陀仏を一心に念じると阿弥陀仏が光を放ってやって来た。さらに念じると、男の胸に光をさしかけなさった。鬼たちは「この男は高家の者だ」といって失せた。その後この男は立てるようになった。
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カオロ
1933年 岐阜県
ある人が峠でひとりの旅人と同行した。この旅人はカオロすなわち河童であり、水神様に捧げる人を捕りに行くところだと話して、どこかへ行ってしまった。そののち、小児が水中で死んだことを聞いた。同行したカオロの仕業と思ったが人には告げなかった。後日カオロはお礼に吹出物の全治する妙薬を教えた。
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ガッパ
1992年 熊本県
子供を溺死させるがっぱが捕らえられた。命ごいするがっぱに詫びと誓いをさせた。石に梵字のようなものを書き、池の四隅に沈めた。がっぱはそれ以降、人を溺れさせなくなった。
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オニ
1930年 大阪府
南河内郡川上村には鬼住という地名がある。舒明天皇の時代、葛城山の悪鬼が農作物や子供を食っていた。この鬼を退治する際、氏神大梵天に祈ったところ、大梵天は大雨を降らせ、弓矢、割竹、鐘太鼓で鬼を責めたてる村人を助けた。延命寺には鬼退治に使った弓矢が宝物として保存されているという。
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センジュデラカンノン
1956年 宮城県
陸奥の小田の里に間(はさま)さいちようという無慈悲な富者があった。召使いの美女が亡き父母の弔いに千手寺へ詣でたため叱られ、一夜のうちに手桶で百代の田に水を入れよと申し渡される。女は泣く泣く水を汲む。夜になると千手観音の二十八部衆の中の童女が里の女に化身して手伝い、夜明け前に水が満ちる。さいちようが驚いて仔細を聞くと御仏の力と答えるので、千手寺の朽ち木の桜に花を咲かせよと命ずる。千手観音が現れて見事に花を咲かせ、孝女を救う。
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オニ
1985年 和歌山県
昔、八木尾の村に夜な夜な9匹の鬼が来て里人を悩ましていた。それで、郷士が鬼退治に行って8匹の鬼を退治した。大将鬼である残りの1匹は助けてやった。そのお礼に鬼は、雷を落とさないことと蛭が人に食いつかないようにすることを約束した。
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カッパ
1960年 広島県
猿猴川にはかっぱがいたという。この川の土手をある男が歩いていたら、いい女が現れた。女から男は手紙を渡すように頼まれた。男が言われたとおり、同い年ぐらいの男に手渡すと、その男はさらに手紙を女のもとに持って行ってくれるように頼んだ。手紙を女に渡した男は、褒美をもらうために船を出して川の中に行った。後に、その男によく似た水死体が流れ着いた。
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カッパ
1980年 埼玉県
武蔵国河ごえのそばに、たてという所がある。子供が馬を洗おうと川に入ったら、急に馬が暴れて子供は川に投げ出された。人々が川を見ると、その子供のそばにかっぱがいたので捕らえて殺そうとした。しかし近くの寺の和尚が哀れに思い、里人に命乞いをして助けた。かっぱは二度と人馬を捕らえないと約束し川に帰った。その晩に和尚の枕の側に、お礼の鮒が2匹置いてあった。
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コウボウダシ,ワキミズ
1948年 兵庫県
この村は昔は水がでなく、もらい水をして生活していた。あるとき、みすぼらしい旅人が水をくれと頼んできたとき、その家の女の人は快く茶碗に水をついで飲ませてあげた。それ以来、ここには水が湧くようになり、不自由しなくなったという。この旅人が弘法大師であったと言われている。
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テクラダ
1956年 宮城県
貧しい者に高利貸しをして金持ちになった弾三郎という者がいた。ある時、貧乏人の女房が着物を質に金を借り、のちに返しに行く。弾三郎は期限切れを理由に着物を渡さない。母の形見だからと泣いて頼むが断られ、女は間もなく病死する。翌年弾三郎が蔵を開いて虫干ししていると、質物にとった着物の袖からやせた女の腕がのびてきて弾三郎の顔を撫でたので彼は気絶する。弾三郎はそのまま病死、続いて家内残らず死に絶え、屋敷跡は田になり、手倉田といった。
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アシワセノクマ
1976年 新潟県
御名部の崎という所に粛慎人が船に乗ってきて、春夏漁をしていた。島の人は、これは人ではなく鬼魅だといい近付かなかった。また島の東の禹武という村の人が椎の実を焼いて食べようと灰に埋めたところ、2人の人になって火の上に飛び上がり争い始めた。占いをすると、この村の人は魃鬼のためにまどわされると出て、その通り、掠め取られた。この後、粛慎人は瀬川の浦へ移った。浦の神はあえて近付かなかった。これにより水は減って、その水を飲めば半分は死んだ。これを俗に粛慎の隈という。
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イド,マモノ
1941年 朝鮮
平南中和郡看東面干支井里の井戸の話である。昔ある老人が村に辿り着いた時に、山の麓の清水がとても美味しく、掘り続けて井戸を作った。その水は日照りでも涸れることはなく、そのまわりに街ができた。しかしその井戸に魔物がもぐり込み、人々を捕らえては手足を引き裂いて水に流したりしたので、人々は立ち去った。老人はその井戸を埋め、その側に新しい井戸を掘った。するとまた人々が集まってきた。老人が干支という名だったので、「干支井里」と言う。また埋めた井戸の跡からは今も洪水の時などは清水が湧く。
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ウスギヌヤマノヨウカイ
1956年 宮城県
上沼村の東北部北上川の近くに薄衣山という岡があり、そこは村の墓地で人家はなく、老松が茂って昼も薄暗いような場所で、得体のしれない妖怪が出て人々を怯えさせていた。この山の南方の弥勒寺村(中田町)に、剣道の心得のある豪胆な米三という若者がおり、化け物退治を決意した。病臥している妻を理由に家人が引き止めるのも聞かずに出かけ、松の大木にのぼって見張っていると、使いの者が「妻が命を落とした」「出棺だ」と迎えに来た。米三はそれを怪しみ、もし本当だとしても、どんなことがあっても退治するまでは家に帰るまいと決心したので我慢して帰らなかった。暫くすると我が家の方向から弥勒寺の方へ妻の葬儀と思われる提灯の行列が見えた。妻の亡霊とおぼしき白いものが飛んできて、恨み言を言い足元に手をかけるばかりになったとき斬り払うとギャッという叫び声がして、ドドッと転がり落ちる響きがした。朝になって降りてみると夥しい血溜りがあり、血痕が北上川まで続いていた。家の妻は生きており、それ以後怪異はとまったという。
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コマチノオンリョウ
1976年 山形県
小野小町が湯に入り、身体も良くなったときに川面の水に写った自分の顔を見ると鬼のような顔だったから、この川を鬼面川と呼ぶようになった。小町の怨霊の祟りで、鬼面川の岸に生える葦は全て片葉だという。昔はこの川で毎年のように子供が水死し、これは怨霊を鎮めるための人身御供だといわれた。
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カッパ
1975年 熊本県
ある時氏神の神主の夢に龍ヶ淵の河童が現れ、住居の前に化物がいて入れないので退治して欲しいと告げた。神主が水に潜って調べたら水底の穴の前に馬鍬があった。それを取り除くと河童は村の子を取らないと約束したので氏神のお守りを身に付けて泳ぐようになった。
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