(ケッコンニカンスルキンキ) 1956年 宮城県 正月に結婚話はしない。嫁をもらう年は煤掃きをしてはいけない。結婚祝儀の食べ物を山盛りにしてはいけない。丙午生まれの女性との結婚は避ける、あるいは結婚すると夫が不幸になる、などの禁忌がある。
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カッパ 1985年 熊本県 河童は申年申の日申の刻に生まれた人を嫌うという。
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イチジャマ 1996年 沖縄県 イチジャマは、他人に凶事を引き起こす力があるとされた。そのためにこの系統の者との婚姻は忌まれた。
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(ゾクシン) 1968年 愛媛県 家の出入り口は、ウシトラの方角(北東)を嫌うという。出漁・振立ち等にはクマオウを避けて出かけるという。クマオウを向いていくとマンが悪いからで、婚姻も避けるという。子(北くま)・丑(西くま)・寅(南くま)・卯(東くま)・辰(北くま)だという。
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(ゾクシン) 1999年 長野県 出産は嫁の実家で行うが、三月がかりを嫌うので、日を計算してゆく。
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イヌガミ 1936年 徳島県 犬神は女性に限られた迷信である。犬神筋の女性は、精神的、社会的に圧迫・制限され、結婚についても差別される事が多かった。
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(ゾクシン) 1974年 滋賀県 婚姻に関する俗信。嫁どりは2月・3月が多いが、一方で「2月は逃げる」「3月は花が散る」と言って、祝言をしてはいけないともいう、など。
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イヌガミ 1930年 高知県 犬神持ちと言われる衆人から厭悪され、縁組にも支障がある。
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サンリンボウ 1959年 鳥取県 ある大工が家を建てる時、1本の柱を短く切りすぎてしまった。妻の助言で事なきをえたが、大工はそれを恥じて妻を殺してしまう。それからは家を建てても必ず倒れてしまう。妻の祟りと知った大工は1月に数日、家を建てない日を作った。これが三隣亡の起りである。
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フナダマサン 1958年 香川県 出産は特に忌み嫌う。これはフナダマさんが女の神様で、お産を妬み嫌うからだという。
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キツネ 1928年 群馬県 狐の嫁入りと同じ日に婚礼すると狐の怒りに触れ様々な不幸が起こるから、狐日の出た夜は婚礼を取りやめる。
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ニュウジニカンスルゾクシン 1956年 宮城県 妊婦がやつれ、あるいは顔が荒れて見える時や脈が強く打つときは男児が生まれる。妊婦が右回りする動作が多いと男児を産む。生まれた時に産声の高い子や赤い色をした赤ん坊は健康。丙午の女は夫を不幸にする、など。
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コンピラサマ 1985年 香川県 妊婦を金毘羅様へ連れて行ったため、子が死んだことがある。金毘羅様は女神といわれ、女を嫌うのである。
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イヌガミ 1922年 徳島県 犬神を持つ家のものがある人を可愛いと思ったり、憎いと思ったりするとその人に必ず災いが起こる。縁組婚姻などの時、忌み嫌われる。
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カナヤゴガミ 1947年 島根県 金屋子神は女の神で、女をとても嫌う。月経中で穢のある女は7日間鑪に入らない。出産した女は33日間鑪に入らない。その夫は17日間鑪に入らず、33日間女と同じ火で作った飯を食わない。出産のあった家のものは17日間鑪に入らない。
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テング 1959年 天狗は女嫌いで、男をさらうことがある。
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〔ショウテンサマ〕,マツ 1928年 埼玉県 妻沼の聖天様は、松平伊豆守と知恵比べをして負けたことから松嫌いになった。この村に嫁いで来た者の名に松がついていると、改名させ、門松などはもちろん立ててはいけない。
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クセヤミ 1985年 福島県 妊娠した妻が夫を避けるトモグセや夫だけのクセヤミはなかったが、妻にクセヤミはあった。
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(ゾクシン) 1977年 福島県 人生儀礼に関する俗信。丙午に妊娠すると、女性が産まれると大変だといって、ほうずきの根で子供をおろしたという。エナをきれいに洗うと、誰の生まれ変わりかが判るというが、見ると目が潰れるとも言われ、見ないで捨てるという。人が死ぬと、家の中を大きな鳥が飛ぶのが見えるといわれている。魂がホタルになる場合があるという、など。
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オニコ 1964年 島根県 西ノ島町蔵ノ谷では、「庚申の晩に嫁婿とるな 鬼子を生むか蛇の子を生むか」と言われ、庚申の日の結婚を忌む。
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