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検索対象事例

クダ
2002年 長野県
くだは温かいご飯の入ったオヒツの縁をしゃもじで叩くと集まって来て、それを飼うと金持ちになり、養蚕をするとくだが繭を運んできて財産家になれる。くだが増えて行くうちは良いが、増えすぎると共食いをし、その家は貧乏になったり病人がでたりする。その時は、祈祷師を頼んでくだ封じの祈祷をしてもらう。

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クダ,クダギツネ
2002年 長野県
くだ、又はくだ狐と呼ばれる動物は、大きな鼠の様だとか、小さな狐の様だといわれ、くだを飼って金持ちになったと言う家がある。
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タヌキモチ,トマッコダヌキ,マメダヌキ
1954年 岡山県
ある富豪は、先代が四国に渡ってきてからたちまちに富み、その際狸を連れてきたという噂がある。この狸は握り拳大で、雑多な毛色をして群生し、家が富めば喜び、貧しければ怒ると言われる。狸の飼養は主婦の職務で、夜半に桶に粥を満たして杓子でその端を叩くと、どこからともなく無数の狸群が現れて食事をする。
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クダキツネ
1962年 千葉県
くだ狐は袂にはいるくらいの大きさで、たくさんに増える。狐は憑いた人の腹わたを食べてしまい、その人は狐憑きになる。寒沢の坊さんが狐を使って易をやっていたが、たいへんよく当たった。ある時、村人がかめのなかにウジャウジャはいっていた小さな狐を、熱湯をかけて殺してしまった。以後、坊さんの易は当たらなくなったという。
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ゲドウ
1922年 島根県
ゲドウというものを大変に嫌っている。ゲドウは御馳走が欲しくてよその家に行って憑く。ゲドウに憑かれた人は気狂のようになる。そうなると祈祷をしてもらう。ゲドウの憑いている人は四足で歩いたり、暴れたりする。そして自分の好きなものをくれると帰るという。また大病になってうわ言などを言うと、外道でも来たのではないかといって祈祷をしてもらう。ゲドウ持ちの家は多くは金持ちという。またゲドウは75匹いるという。御櫃の縁をしゃもじで叩くとその音を聞いてゲドウが来るという。
類似事例

ゲドウ,ゲドウ
1922年 島根県
ゲドウは御馳走が欲しくてよその家に行ってつく。外道の憑いた人は気狂のようになる。そうなると祈祷をしてもらい落とす。外道のついた人は4足で歩いたり、自分の好きなものを欲したりする。ゲドウを持つ家は多くは金持ちであるがその家とは縁組をしない。ゲドウは75匹いるという。御櫃の縁をしゃもじで叩くとその音を聞いてゲドウが寄ってくるという。
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キツネツキ,キツネモチ
1937年
狐憑きは一種の精神病で、治すには小豆飯や豆腐を村境に置いたり神様に供える。サンジョサンオガミと呼ばれる祈祷師(大峯行者やその崇拝者)に頼むこともある。一方、狐持ちは、一族の者全員が人狐を持っており、一般の家とはほとんど縁談がまとまらない。
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トウビョウギツネ
1973年 鳥取県
病気になったときはトウビョウギツネが憑いたという。ある家筋がキツネ持ちだといわれ、婚姻で差別される。キツネを離すには病人を煙でいぶしたり、お大師講の数珠を振ったり、藁苞に小豆飯と油揚げを入れたものを病人に持たせて「家に帰れ」と突き出したりする。トウビョウギツネを飼うと金が溜まるといい、岡山の最上稲荷から借りてくる人もいたが、トウビョウギツネはすぐに増えて、増えすぎると逆に家から金を持ち出す、食い扶持が足りなくなると人に憑いて病気にさせる、という。
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キツネモチ,キツネノタマ
1922年 岡山県
狐持になるには路で狐の玉を拾う。それはまん丸の白い毛の玉という。それを拾うと何時来るとはなく狐が集まってくる。その大きさは鼬かそれより少し小さいという。その狐は玉を拾った人だけに見える。その狐を飼っていると貨幣などを集めてきてだんだん富み栄える。拾った玉を捨てれば狐も共に去るが、富も投げ出さねばならず、以前にまして貧乏になる。
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キンノヘラ
1956年 宮城県
昔、お羽黒様(神社)のような所に、なまけもののほいとう(乞食)がいた。うまい金儲けがないかと思っていると、「下の沢に金のへらが落ちてるからそいつで尻を撫でろ。そうすると、トッピツ、トロペツ、トントコピッコ、ロクドの太皷の、皮になーらばなーれ、スッポンポン、スッポンポンと鳴る。やめたくなったら裏で撫でろ」という夢を見た。ほいとうは大喜びで次の日行ってみると1本のへらが落ちていた。早速拾って尻を撫でると「トッピツ、トロペツ、・・・」と鳴り出した。裏でなでるとぱったり止まった。ほいとうは尻を鳴らして金儲けをしたが、ある晩糞をしてこのへらでふいてから、何度裏でふいても音が止まらず、「トッピツ、トロペツ、・・・」と毎日毎日鳴るので、とうとう死んでしまった。
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キツネモチ
1922年 島根県
隠岐にも狐つきがある。狐憑きの家の子で、大変良く出来る子がいたが、あれは狐が体の中にいて教えているから不思議はないと言っていた。狐憑きの家の者には余り近付かない。狐憑きの家には沢山の狐がいて、その狐が働いて金が出来たり、色々と工面が良くなって財産家になるという。また時々小豆御飯を炊いて狐に与えるという。島前には狐の神様があり、狐がそれに沢山封じ込んであるという。
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オーサキ
1961年 埼玉県
オーサキに憑かれると急に金回りがよくなる。オーサキ付き(持ち)の家にオーサキがどこからか運んでくるからで、カイコも何時の間にか増える。これは金持ちオーサキの場合だが、逆に貧乏オーサキもある。
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キツネ
1975年 愛知県
狐が増えすぎたときは、格式のある御嶽講の行者に頼む。ある家が落ちぶれたので狐に頼ったが、増えすぎて困った。壺の蓋を開けると子どもを産んで増えていた。行者が拝んで壺に子を入れてまつりこみ、山に持っていって埋めたという。
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クダギツネ
1975年 愛知県
儲けたい人は伏見の稲荷を迎えてくる。このとき、小さな管に入ったクダ狐をもらい、儲けさせてくれたら封を切ることを約束する。儲かって封を切ると、魔物と一緒になって数が増えるので、クダ狐は食うのに困ってよその家に行くという。
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オーサキ
1987年 埼玉県
養蚕が盛んだった頃、オーサキ家だけ繭が沢山とれた。オーサキが他の家の蚕を運んでくるからで、オーサキ家は近所から嫌われていることを知った。そこでオーサキを封じ込めるため、庭に祠を造って丁重に祀った。
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タヌキ,タンキツキ
1963年 岡山県
狸を飼う家筋がある。雌雄の狸が抱き合った像を拝んでいる。この像1つに75匹の狸がいて、仕事を手伝って家を栄えさせるが、猛烈な勢いで増えてしまって飼いきれなくなり、近所で悪さをして人に憑いたりするので嫌われる。狸憑きは法印に祈祷して落してもらう。狸憑きの家の人と結婚すると狸がついてくる。
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ヤコ
1954年 鹿児島県
米や御酒を供えて祈祷すると、ミコがシケをふるい出し、ミコはヤコの欲しがるものをしゃべり出す。法者がこれを家人に取り次ぐ。家人は藁でツト(苞)をこしらえ、小豆飯や、魚などを次々と入れる。最後にヤコも中に封じ込む。そして弓矢を射て、お経を唱えながら送り出し、川の端か人の通らないところにそのツトを置いてくる。
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トウビョウ
1922年
貧乏だった家に急に財産ができるとその家はトウビョウを飼っていると言われる。トウビョウは夜出て他の家に行き、何でも口にくわえて帰ったので財産家になるという。世間の人は大変嫌っている。トウビョウを捨てるには、お金をどのくらいか紙に包んで道の四辻においておくと他の人が拾っていき、トウビョウは拾った人の家に行く。
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ハビ,ハビヅカ,マムシ,タマンコ
1985年 和歌山県
ハビ(マムシ)が交尾するときに幾重にも重なり合って固まりになっているものをハビ塚という。この真ん中にタマンコという小さな丸い石があることがあり、これを持ち帰って家の神とは別に祀ると金持ちになれると伝えられている。実際にこれで金持ちになった人がいた。
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クダギツネ
1931年 長野県
くだ狐にとりつかれている人は腋の下を見ればわかるという。また、くだ狐は三年もとりついていて、その家の味噌は底から減る。くだ狐のいる家は物持ちになるがしまいにくだ狐がうんと増えるので身上を食いつぶされてしまう。
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オオサキ
1966年 埼玉県
オオサキは祈祷者など特別な人には見える。祈祷の後豆、麦、米を煎り紙に包んだもので憑かれた人の体を撫でると、この紙包みにオオサキが憑いて出るという。
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