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検索対象事例

(ワンカシブチ)
1987年 山梨県
北巨摩郡長坂町片颪の清泰寺の方丈白雲は釜無川の曲淵から膳椀を借りて、何者が返すかを確かめたいと思ってわざと返さずにいると、5日目の夜に美女が請求に来て、その手を切り落とすとそれは大蛇の足だったという。

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(ワンカシブチ),ウツクシイオンナ,ダイジャ
1991年 山梨県
清泰寺の25代の方丈白雲のころ、釜無川の曲淵では人寄りのある時に頼むと翌朝、膳椀を貸してくれた。白雲は何者か確かめたいと思い、曲淵に頼んで膳椀を借りて、返さずにいた。5日目の夜に美しい女が訪ねてきて膳椀を返してくれという。女の手を白雲が切り落とすと女はたちまち消えて、そこには大蛇の足が落ちていた。
類似事例

マガリフジ,ワンガシデンセツ,ダイジャ
2003年 山梨県
曲淵と呼ばれるに前日に頼めば、翌日には必要な数の膳椀を貸してくれたという。清泰寺の白雲が、貸し手の正体を確認したくて、わざと膳椀を借りたままにいた。そしたら五日目のよるに、美女が返してもらいに訪ねてきた。白雲は、彼女が出した白い手をを刀で切り落とした途端、鱗のついた大蛇の足を残して消えてしまったという。その後、膳椀を借りることはできなくなったという。残った蛇骨は今も清泰寺にあり、雨乞いに利用されているという。
類似事例

ゼンワンガシ,ダイジャ
1961年 山梨県
釜無川に椀貸伝説がある。北巨摩郡長坂町旧清春村の曲渕で、人寄りの時にお願いすれば膳椀を貸してくれていた。ところが清泰寺の25代住職白雲和尚は貸してくれる人を突き止めようと故意に返さずにいた。すると数日後に背の高い女が返してくれと催促に来た。差し出した白い手を和尚は刀で切り落とすと、女の姿は消えうろこのある大蛇の腕が落ちていた。以来椀貸しは絶えたが清泰寺には今も蛇骨が秘蔵されていて、早魃の時に蛇骨に水を注ぐと必ず雨が降るという。
類似事例

ゼンザエモンイド
1985年 長野県
井戸があった。心がけのよい人が膳を借りに来ると、翌日には用意されていた。それをきちんと返さなくてはいけなかった。ある時強欲な人が借りて、返さなかったことがあり、以来井戸から膳が出てくることはなかった。
類似事例

カッパ
1990年 長野県
何度かかっぱに膳椀を用立ててもらったが、借りた椀を壊してそのまま返してからは貸してくれなくなった。
類似事例

ワンカシイケ,イケノヌシ
1982年 新潟県
村人は家にお客ごとがあると、池の主からお膳やお椀を借りた。ところが、ある人が借りたお椀を壊しても知らんふりをして、謝りもせずに返した。それっきりいくら頼んでも貸してくれなかったという。
類似事例

(ワンカシブチ)
1987年 山梨県
北巨摩郡白州町の弁天池では、人寄りがあって多数の膳椀が必要の時、淵か川に行って頼むと、翌朝それだけの数が岸の岩の上においてある。用済の器具はよく洗ってお礼を言って岩に置くといつのまにかしまわれる。しかし、心のよくない者が返すときにその数をごまかしたり、壊して返したのでそれからは頼んでも貸さなくなったという。
類似事例

タルヒメノタキ,(ユメノオツゲ)
1989年 長野県
よく働く夫婦がいて子どもが産まれたが、祝いをする膳と椀がない。困っていると、ある時2人の夢にお姫様が出てきて「必要な数を紙に書いて滝壺に落としなさい、用意をしておく」と言った。2人が夢の通りにすると、膳椀が揃っていた。2人は感謝して滝に返した。ある働かない人がその話を聞いて膳と椀を借りたが、1つ返さなかった。すると滝の姫様は二度と膳や椀を貸してくれなくなった。
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ヨウカナイヤマ
1982年 新潟県
貧乏な木こりが用かないやまへ仕事に来て、一休みした松の根元で、フルマイのことを考え、お膳お椀が10人前も揃っていたらと、ひとりごとを言う。翌日その松の根っこに希望のお膳とお椀が揃えてあり、3日のうちに必ずこの場所に返すようにと書いた紙切れもあった。その話が村へ広まって村人も借りるようになり、その山は用かない山と呼ばれるようになった。ところが、欲の深いおばばがお膳やお椀を借りたまま返さなかったら、もうどんなに頼んでも貸してくれなくなった。
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カッパ
1957年 新潟県
妻が夜冷たい手で臀部をなでられるというので、手を切ってみるとその手は河童の手であった。その夜、手を返してほしいという男の子が来たので、返してやると、それからしばらくは魚の贈り物が続いた。
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ダイジャ
1970年 山梨県
湾貸淵で竜宮の椀を返さなかったら、女が催促に現れた。その女を斬りつけると、女は大蛇になって足を落として逃げていった。足の骨は清泰寺に保存されており、雨乞いの時はこの骨に水を注ぐという。
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(ワンカシブチ)
1987年 山梨県
北巨摩郡小淵町尾根の小淵では、人寄りがあって多数の膳椀が必要の時、淵か川に行って頼むと、翌朝それだけの数が岸の岩の上においてある。用済の器具はよく洗ってお礼を言って岩に置くといつのまにかしまわれる。しかし、心のよくない者が返すときにその数をごまかしたり、壊して返したのでそれからは頼んでも貸さなくなったという。
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カッパ
1935年 新潟県
馬の脚を引く河童の腕を切り落とした。その夜、河童がやってきて手を返して欲しいと言う。手を返す代わりに妙薬の調合法を教わった。
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ムジナ
1959年 新潟県
村で祝言をするときはむじなから椀を借りる。お礼に、返すときに魚を添えた。あるとき、たちの悪い人間が椀を1つ返さないことがあり、それから後、貸してくれなくなった。
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(ワンカシブチ)
1987年 山梨県
都留市鹿留町のおなんガ淵では、人寄りがあって多数の膳椀が必要の時、淵か川に行って頼むと、翌朝それだけの数が岸の岩の上においてある。用済の器具はよく洗ってお礼を言って岩に置くといつのまにかしまわれる。しかし、心のよくない者が返すときにその数をごまかしたり、壊して返したのでそれからは頼んでも貸さなくなったという。10人前借りて返さなかった5人分の膳が、今でも民家と夏狩の宝鏡寺に保管されているが、黒い漆塗りの膳に朱で稲穂の絵が描いてあるという。
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ジュウゼンブチ
1989年 長野県
じんごんの橋の上に十膳淵はある。村人が膳を欲しいときは、淵に行って必要な数を頼むと、翌朝には揃っていた。皆借りて使っていたが、欲深な者が十膳借りて九膳しか返さなかった。それ以後、誰が借りに行っても貸してくれなかった。
類似事例

イワトゴンゲン,オゼンキサマ
1990年 長野県
岩戸山の岩戸権現をお膳鬼様という。このお膳鬼様は、人が集まるときには飯椀を貸してくれていた。しかし、ある人が借りた飯椀を1つなくしたまま返したので、それ以来貸してくれなくなったという。
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ゼンガシイワ
1939年 岐阜県
養老塚という石がある。法要のあるときに必要な数の膳椀を頼めば、翌日には岩の上に希望の数だけ膳椀があった。ある時1つを破損して岩上に返したためにそれ以来借りられなくなった。
類似事例

オナンブチ
1989年 山梨県
オナンという下女がいて、お膳かお椀を壊し、主人に怒られてオナン渕に身を投げて亡くなった。その霊がいるので、「お膳を何人貸してください」という手紙を流すとあくる朝にはその通りお椀とお膳が浮いていた。しかしずるい家があり返さなかったので貸してくれなくなった。その返さなかったお膳というのが光照寺にある。
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ゼンワンブチ
1986年 埼玉県
箕輪山霊巌寺近くの高麗川の淵には大蛇が住むと言い伝えられている。この辺りの住民は祝儀不祝儀があると、膳椀をこの淵に貸りに来ていた。淵に向かって「どうか十人前の膳椀をお貸し下され」と頼むといつの間にか浮かび上がってくる。終われば丁寧に礼を述べて返すのだが、ある時村の者が膳椀を返さなかったら、その後誰が行っても浮いてこなくなった。ある年大洪水があって淵が埋まってしまった。そしてそこから一匹の大蛇の頭骨が発見された。村人は膳椀淵の主として手厚く弔い、霊巌寺の宝物とした。
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カシゼンワン
1936年 岐阜県
日和田に滝のように水の落ちるところがあり、一の滝という。昔は膳椀が必要なときはここで頼めば翌朝に必ず川岸の岩上に頼んだ数だけ膳椀が置いてあった。しかしある時傷をつけて返したものがいて以後借りることができなくなった。
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