国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

ハクジャリュウジン
1975年 島根県
日御碕神事の際は神主が波打ち際に立つのだが、毎年同じ時間に沖から藻の上に乗った小蛇がとぐろして流れてくる。神主はこれを受けて神前に供えることになっている。その蛇は1~2日で死んでしまうのだが、これを干して固めたものをつくり、信仰の対象として欲するものがあれば授ける。その蛇は紫白ではなく、黒ずんだ白蛇だといわれている。

類似事例(機械学習検索)

リュウジャシン
1975年 島根県
佐太神社では、神在祭が行われている間の11日~15日の間に海上から小蛇が1匹浜辺に寄り来る。これは毎年必ず起こり、海神からの献上物であるといわれ、大きさは1尺くらい、色は金色であると伝えられている。潔斎した神官が海藻を持った手で受け、神前にそなえる。
類似事例

リュウジャサマ,ハクジャ
1975年 島根県
佐太神社や出雲大社で、日御碕と同様の信仰を集めている小さな蛇は竜蛇さま、もしくは白蛇と呼ばれている。これは竜王が神様の到着を知らせるために遣わされる蛇であるとされている。竜蛇さまがくる前には海が暗くなって荒れる。これは毎年1匹つかまるのだが、これをつかまえた者は必ず金持ちになると言われている。
類似事例

リュウダ
1975年 島根県
出雲国秋鹿郡佐陀社での、11月11日から15日まで行われる神事では、沖から1尺ばかりの金色の小蛇が1匹波に乗って磯に来る。この蛇を竜蛇という。神官は潔斎して磯でこの蛇を待ち、蛇が来ると藻を手に持つ。すると蛇はその上に乗るのでそれを社前に献じる。これは海神から佐陀社の献上である。
類似事例

ヘビ
1959年 岡山県
蛇は水神様のお使いである。蛇が木に登ると大水がでる。蛇が川を渡ったら雨が降る。黒い小さな蛇に白い首魂のかかったのはどうつう神の使いだ。蛇を指差すとその指が腐り、殺すとたたりがあるという。蛇の骨がたったら一生患うといわれており、田の中に蛇を捨てると叱られる。
類似事例

リュウジャ
1977年 島根県
出雲国秋鹿郡佐陀社にはさまざまな神事がある。10月11日から15日までの間に、1尺(30センチ)ばかりの小蛇が1匹、波に乗ってやってくる。この蛇は金で彩色を施したかのように美しい。これを竜蛇という。神官は潔斎して波打ち際で蛇を待ち、海草の上に受けて、神前に進む。この蛇は海神より佐陀社におくられたものという。
類似事例

ハクジャリュウジン
1975年 島根県
日御碕神社では10月11日から17日まで神事斎龍の祭儀が行われる。この期間は海が荒れ、錦紋の竜蛇が現れるとされている。また、社人・氏人のうち誰かに霊夢のお告げがあり、それを受けたものが竜蛇を迎えて日御碕神社で神事を行うが、そのときに竜蛇は来年の吉凶を首尾の形で示すといわれている。竜蛇は何年たっても形を変えず、体は青色と金色に覆われている。竜神の分賦なので、火災除けや祈雨に霊験があるともされている。
類似事例

ハクジャ
1991年 長野県
蛇が池の白蛇は水神様だと信じており、白蛇のお宮として祠が建てられている。雨乞いの為にこの祠で祭事をすると雨が降る。祠付近には白蛇がいて、見かけた人によると、白くて1mほどだったという。
類似事例

リュウジャ
1975年 島根県
佐太神社の西北にある恵曇(えとも)湾のイザナギ浜で竜蛇が上がった。板橋という社人が竜蛇上げを職掌としていた。今は恵曇や島根半島の漁師が9月末から11月にかけて沖合であげることが多い。竜蛇はサンダワラに神馬藻を敷いた上に乗せ、床の間に飾り、祝いをしたあと、佐太神社に奉納する。大きさは1尺2寸前後、背が黒く、原は黄色を帯びている。尾部に扇模様の神紋が見えると言われている。大漁、商売繁盛、火難・水難除けの守護神と信じられている。
類似事例

リュウジャ
1951年 島根県
年毎、カラサデ神事11月15日に、龍宮の使いである長さ一尺ぐらいの龍蛇が神在の濱に寄ってくる
類似事例

ドクジャ
1976年 静岡県
桜村に池の社という方5町程の2つの池がある。毎年8月彼岸の中の午の刻に半切り桶に赤飯を盛って水泳が達者なものが池の半ばまで押し行き池の真中で手放す。池の水が渦巻いて桶は水中に沈む。伝えによると昔、国主が入国した頃、妾とこの池辺りに遊興した。すると俄かに池に波が立ち妾が池に引き込まれてしまった。国主は怒って池に焼いた石を投げ入れさせ続けた。7日7夜続けたところ毒蛇が死んで浮かんできた。頭は牛のようで、背に黒い鱗があり、白い角が生えていた。また肥後の阿闍梨皇円の霊魂がこの池に入ったとも言われる。
類似事例

リュウジャ
1950年 島根県
神在祭の「お忌みさん」期間中、「お忌み荒れ」と言って海が非常に荒れる時がある。翌朝、1尺から1丈ほどの竜蛇が海岸に打ち上げられる。見つけた者は神社に奉納などする。竜蛇は竜宮からの使令で背には神紋があり、上がると豊年・豊漁だとされる。
類似事例

カイジン,ドクヘビ,ダイジャ
1929年 東京都
神代の昔、三宅島中根の漁夫が不漁の為に大漁と引きかえに、海神に向かって娘を差し出す約束をした。だがすぐに後悔し、かわりに妾を差し出したが、毒蛇(大蛇)は許さずどこまでも人々を巻き込み荒れ狂って娘を追い続けた。娘は神々の加護により神通力を得、白い鷹、白い鳩、虫になり逃げ回りながら守られた。神々は大蛇を退治して切り裂き、島に撒いたので、三宅島には今も蛇が多い。
類似事例

ダイジャ
1933年 大阪府
毎年、人身御供として処女を氏神に供えていた地域があった。氏神社の神職が、絡み付いてくる小さな白蛇を斬り捨てたところ、近くの清浄な池が血の池と化し、水面に大蛇の死骸が浮かび上がった。以来、人身御供の風習は廃れ、神饌のみが行われるようになった。
類似事例

ヘビ
1956年 長崎県
雨がやんだ後虹が山と川に立つと、蛇は天からその虹を伝わって降りてくる。その姿は恐ろしく、里人は見ることもできない。蛇は川の水を飲み干すと昇天し、やがてその水を飴として降らす。そのため、昔は蛇の祠を作っておいて祭っておいた。
類似事例

オベツサマ,ヘビ
1991年 愛媛県
明治初年、ある人が漁に出たら海から白蛇が登ってきて船霊様フナダマサマの神棚で動かなくなったので、神様だと思って連れて帰った。白蛇はその辺りをうろうろしていたが、他所の男に殺されてしまった。その男の家は火事になり、男も焼け死んだ。白蛇の骨を拾って恵比寿様の所に祀った。それがおべつ様。
類似事例

シロヘビ
1965年 山梨県
旧睦合村南部の町から西を望んだ高い丘の樹立の中に見えるのが諏訪神社であるが、これは、ある時、連日の雷雨のあと、塩沢部落に近い川水のよどみに一疋の白い蛇が「麻からのくき」に乗っていた。里人は諏訪神社の御使いは白蛇だと聞いていたので、おろそかに見捨てることができず、水面から救い上げて小さな祠を建てて祀ってやったものだという。そのことがあってから村人は祟りがあってはいけないと麻を植えることをやめた。
類似事例

スイジン,ダイジャ,ヘビ,ダイサンオオジ
1929年 東京都
大昔、近江の琵琶湖に住む漁夫が、不漁の続く際娘を捧げるかわりに大漁を祈った。すると魚が良く捕れ、水神が蛇となって娘をもらいに来た。娘は白鳩になって逃げ出し新島まで追い詰められた。新島の三島明神の大三王子は怒って大蛇を斬り、頭を八丈島、尾を大島、銅を新島に飛ばした。だから八丈島の蛇は人に食いつき、大島の蛇は人に巻き付くのだという。
類似事例

ヘビ,シンボク
1933年 栃木県
神社にある古い御神木にあるうつろには何か住んでいた。御神木が焼けたときに悲惨な無気味な声が3日3晩続いた。4日目に木の跡に白い蛇の骨がばらばらに残っていた。人々はこの神守りの蛇を葬った。
類似事例

ヘビ,イケノヌシ
1965年 高知県
赤泊の池の主は夫婦の蛇だった。その池に庄屋が鴨撃ちに行ったとき、下男が小刀を池に落してしまった。小刀は蛇の側に落ちた。その夜庄屋の夢に蛇が出て「小刀を取ってくれ」と頼んだが、庄屋は取りに行かなかった。数日して下男が大月の神社に参ろうとして出かけると、途中で遍路姿の夫婦者に「参る必要がなくなったから帰れ」と追い返された。下男が帰ってみると、庄屋は死んでいた。それから家の者も次々に死んでしまった。庄屋は死に際に「祀ってくれたら村の暮らしを楽にする」と言い残したので、庄屋の墓に祠を作って祀っている。赤泊の池は今では田圃になってしまった。
類似事例

ハクオウサマ,ヘビ
1991年 愛媛県
話者が家に帰ると、首に白い輪の模様のある蛇がいた。白王様のお使いだと思った。蛇は座敷に上がって見えなくなった。数日後、川の下流の大岩で同じ蛇を見た。また、田の中で大きくて尾が短い黒い蛇も見た。白王様のお使いだと思った。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内