キツネ 1984年 愛媛県 化け物が化けて河野通直の妻が二人になってしまった。どちらが本物か分からずにいたが、食事をしているときに耳が動いたので拷問すると、老狐の姿を現した。殺そうとした時、四国中の狐がやって来た。この狐は貴狐明神の末稲荷の使者長狐であり、日本一の狐の頭である。これを殺すと大災が起こり、また長狐が我等の師匠でもあるので、助けてほしいと訴えた。助けてくれるなら四国を避け、妨害もしないと言う。通直はこれを聞き届けて放してやると、狐たちは皆四国から逃げ去って行った。
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キツネ 1984年 愛媛県 化け物が化けて河野通直の妻が二人になってしまった。どちらが本物か分からずにいたが、食事をしているときに耳が動いたので拷問すると、老狐の姿を現した。殺そうとした時、四国中の狐がやって来た。この狐は貴狐明神の末稲荷の使者長狐であり、日本一の狐の頭である。これを殺すと大災が起こり、また長狐が我等の師匠でもあるので、助けてほしいと訴えた。助けてくれるなら四国を避け、妨害もしないと言う。通直はこれを聞き届けて放してやると、狐たちは皆四国から逃げ去って行った。
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キツネ 1933年 鳥取県 おこん狐という狐がよく人を化かした。ある男が川の中で網泥を一生懸命かぶっている狐をみつけたが、その狐が立派な女に化けて馬に乗せてくれという。馬に乗せて連れて帰り、火であぶったので、狐は正体を現した。人を化かさず、ここにすまないことを約束して許してやった。数年後、伊賀の山辺で娘に化けたおこん狐に会った人があるという。
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キツネ 1984年 大阪府 お宮の供物を狐がとりにくるので、ある男が番をしていると嫁がくる。嫁は男を帰宅させようと色々と言うが、暗いのに顔がはっきり見えるので、狐にだまされていると気づく。男はだまされまいと耳を貸さなかったが、ベッピンさんになって出てきた狐が「あんたはだまそと思っても、だまされん、ほうびをやる」と言うのに、とうとうだまされてしまった。松島の遊郭に行き、ご馳走や風呂にありついたつもりが、朝には野壷に入っていて、供物も取られていた。
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キツネ 1977年 東京都 夜、江戸の護持院の原を大工が通っていると、女の骸を借り遊女と化した狐が言い寄ってきたので恐ろしくなり逃げ帰った。その後大工は結婚して独立し、裕福になった。しかし狐は妻となった女にのり移っていた。離縁しようとしたら正体を現し、責められた大工は狂死した。
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キツネ 1999年 宮崎県 尾八重野にはおせん狐という化かし狐がいて、西郷軍の塹壕の跡に棲み、当地の狐の王様だった。白鳥の人が我が家へ帰る途中、同じところを何度も通るので不審に思っていたら、狐が出てきた。後をつけると山に入って木の葉をまとい、美女に姿を変えた。これがおせん狐か、と恐れながら、ようやくうちに帰ることができた。
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シノダノキツネ 1966年 山形県 昔あるところに一人暮らしの男がいた。嫁を欲しいと思ってはいたがあきらめていた。信太の狐と呼ばれていた大狐がその心中を察して、男の元を女に化けて訪れ嫁となった。子供も産まれたが、ある日狐の姿で子供を抱いて寝ているところを見られた。子供に情のある狐は事情を話し、昼間は子供に乳を飲ませに来ると約束して、信太の森に帰っていった。
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キツネ 1936年 新潟県 長四郎狐とおさん狐が話し合い、狐と人間に化けてうまく儲けようとした。その計画を全て知った男は、長十郎狐を騙すことに成功した。腹立たしく思った狐が男のところに行くと、大好物が置いてあり、仕掛けてあったひょうたんに引っかかって、生け捕りにされた。
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キツネ,シラハタダイミョウジン 1973年 岩手県 昔、狐が度々人を化かしたので、ある武士に相談したら、鉄砲をぶっかけるように言われた。狐は武士を恨んで仇をしようとした。武士が夜道で材木に腰掛けて煙草をすっていたら、いつの間にか土手に腰掛けていた。狐の仕業だと思い、気を落ち着けて「よせよせ、他に芸はないのか」と言ったら、狐が赤旗と白旗を掲げて見せた。このように性があるならと、狐は白旗大明神として祀られる様になり、化かされる人はいなくなった。
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キツネノホウジュノタマ 1977年 神奈川県 平太夫という神楽師のもとに狐が娘に化けてやってきて、両者は神楽の踊り比べをした。狐は降参し、人を化かすときに使う宝珠を平太夫に譲った。しかし、この宝珠がないと仲間外れにされてしまうので、一生の間稲がよくとれるようにするということと、以後人を化かさないということを約束して、狐はそれを返してもらった。
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キツネ,タヌキ 1938年 鳥取県 松堤に霊力のある狐と狸が住んでいた。ある時、狐は狸に化け合いの競争を持ちかけた。互いに得意の化け合いをすることになり、狸は大坊主になるのが得意で、狐は殿の行列を見せるのが得意と言った。ある日、本当の殿の行列を見て、狸は狐が化けていると思い、自分も化けると言って大坊主になった所、行列の武士に妖怪だ化物だと言われ斬られた。
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キツネ 1934年 大阪府 狐が女に化けていたのを、巡礼の男が妻にしたが、正体を見破られ、短冊を残して去ってしまった。その後、ある女が、夢で見たとおり、狐が宮の前で死んでいたのでそこに埋めてやった。
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オキクギツネ 1989年 愛知県 長兵衛とお菊狐という夫婦の狐がいて、漁師や魚屋から魚をまきあげていた。お菊狐を捕えようと待っていた喜左衛門という頓智の利いた男のところにきれいな娘が魚を買いに来たが、それを見抜いた男は逆に狐をだまして捕まえた。その後、仏壇の阿弥陀に化けた狐をさらにだまし、最後は千石船に乗せて連れて行った。
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キツネ 1973年 岐阜県・長野県 蛻菴という者は初めは飛騨国にいて、後に信濃の国諏訪の兵庫という者に仕えてよく勤めていたが、実は狐だった。それが知れてしまったので、蛻菴は岐岨のある和尚に身をよせた。和尚は僧衣を与え、役にもつかせた。長年経ち、和尚も人でないのに気付いていったが、親しく扱っていた。ある日蛻菴を飛騨国の寺に使いに出したが、日和田村を経て、ある田舎で妖魔を見破ることのできる銃を持つ者の家に泊まり、正体を暴かれて射殺されてしまった。
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ツキモノ,キツネ 1960年 島根県 昔、菱の漁山に住む狐が、海士から焼火へと向かう嫁入り行列からご馳走をとろうとしたができなかった。腹の減った子狐が責めるので、何とかという家に入り込んで人に憑いた。そこで攻め立てられて上記のことを白状したのだという。
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キツネ,セツアンイナリ 1934年 長野県 狐が武士に化けて蛻庵と名乗り、諏訪侯に任官した。けれども正体がばれたので、暇をもらった。興禅寺の庇護を受け、食客となったが、安国寺へ使いに行った時、打たれてしまった。その後、疫病が流行し、狐の祟りとされた。そこで興禅寺に蛻庵稲荷として祀られた。
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キツネ 1966年 山形県 昔、徳兵衛という人が集まりに出かけ、飲めや歌えの大騒ぎをした。帰り道、日当という場所付近で、酒の席にもいた二人の女中が追いかけてきた。徳兵衛は路上で女中と再び酒を飲み、眠った。苦しくて目が覚めると松の根元に寝ていた。家に帰り着いたが体は死んだように重かった。徳兵衛の持つ折箱の中身を狙って日当の狐が化けて現れたのだという。
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キツネ 1971年 茨城県 ある人が狐に化かされないと言って、狐の後をついて行ったら、狐が芋の葉を被って侍に化けて、馬糞を饅頭にしてきれいな家に入って行った。覗いて見るとその家の主人が饅頭を食べそうにしていたので、「それは馬糞だぞ」と叫んだ。肩を叩かれて正気に返ると、お茶の株の中に頭を突っ込んで叫んでいた。結局、狐に化かされていた。
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キツネ 1984年 愛媛県 河野通直という男の妻が二人になった。姿や発言も同じだったので、しばらくはどちらが本物なのか分からなかったが、食べ物を食べている時に違いが出て、捕らえて拷問したところ、狐の正体を現した。この狐を殺そうとした時、四国中の狐が集まり、この狐は貴狐明神の末稲荷の使者長狐という日本の狐の王であり、これを害した時は国に大災が起こり、化けの神変が断絶してしまうので助けてほしいと願い出た。河野はこれを聞いて不憫に思い、四国中の狐が四国から立ち去れば助けようと誓文を書いて約束した。以来、四国には狐がいなくなった。この誓文が今も河野家に伝わるが、これをなくすと狐たちは戻ってくるという。
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キツネ 1972年 山形県 昔、狐が男の女房に化けてツトコに入れた賄の残りをせしめようとしたが自分の持っていた鴨を男に取られてしまった。狐は悔しがって男の家の戸を叩きながら「鴨よこせ」と2晩も3晩も叫んだ。
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