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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヤマンバ
1975年 高知県
山姥が大根畑で大根を引き抜いていた。百姓の平八はこれを見つけ、家の中から銃をぶっぱなした。山姥は山へ駆け出したが途中で倒れたので、その死骸をその場に埋めた。それ以降山姥の祟りのせいで平八の屋敷では男子が生れず、家の後継ぎが絶えてしまった。

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ヤマンバ
1985年 高知県
よく稗の穫れる畑があった。ある年、あまりに草が生えるので畑に火を入れたら、畑の中に焼石が残った。それからは家運が衰え、廃絶した。焼石は山姥を祀った山の神だったという。
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オニ,ウシオニ
1992年 山口県
夫がいない間、妻のもとに18・9の若者が毎夜通ってきた。夫が帰ってきたので、妻は夫に告げた。夫が弓矢でやって来た若者を射ると、若者は血を流して逃げていった。翌朝血の跡をたどると、鬼ヶ城の麓で死んでいたので埋めた。その後、村人に災いをなすので、牛鬼神と名づけて祀ったら、祟りはなくなった。
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イトマキ,ヤマンバ
1929年 岩手県
松月の妻が糸を紡ぐとき、いつも手伝いに来る女があった。ある日その女が自分は山姥であるが他言せぬようにと告げ、糸巻きをくれた。いくら使っても糸がつきないので不思議に思って夫に告げてしまった。その夜妻はさらわれて、鍋倉山の穴の前に屍となって横たわっていた。村人たちが穴の中へ矢を射ると大きな音がして山姥は消え失せ、骨だけが残っていた。
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ヤマウバ,ヤマンバ,メシヲクワンヤマンバ,メシヲクワンヤマウバ
1984年 岐阜県
男が山奥で出会った美しい女を飯を食わせない約束で妻にする。女はよく働き次々に子どもを産んだ。ある日、障子に穴をあけてみてみると、大食いの山姥であった。正体を知られた山姥は山中へ逃げ込んだが、事故で谷底へ落ちて死んでしまった。男はいい嫁がいなくなったと嘆いた。
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シラガノロウバ,ヤマンバ
1974年 高知県
麦が次々と生えてくるので、不気味に思い、麦畑を焼いた。すると畑から老婆が出てきて、山姥の林に逃げていった。以来、家が衰退していった。
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ヨメノタタリ
1970年 静岡県
姑が嫁に2反余の田を一日で植えよと命じた。植え終わった嫁はその場で死んでしまった。その後田を植えるものに祟りがあり、その家に死者を出す。
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サル,タタリ
1939年 京都府
冬の大雪の日に老松の影で大猿を見つけ、命乞いをするのを無視してこれを射た。調べてみると妊娠した猿で、その祟りで家が没落した。
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ヤマンバ
1936年 福岡県
馬子が大根を運んでいると山姥に襲われ、大根と馬を食われてしまう。釜の山姥を焼き殺す場面では火打石の音を聞いた山姥は「雨の降る夜は虫が鳴く。かちかち鳴くのは何虫か、鳴けよ鳴けよ雨が降る」と歌う。最後に馬子が「馬食う、婆がどこにいる、寒けりゃもっと火をたこう、あつけりゃ火になれ骨になれ、幾らあっても足りないは、婆が命と野辺の花」と勝利の歌を歌う。
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オニ
1991年 宮崎県
角がある異形の鬼八の首を、ある親子が跳ねて土に埋め、鬼八の美しい妻を連れ帰った。鬼八の首は地中で生き続けて祟り、妻を奪われたことを嘆いた。里人が一年に一人ずつ女を鬼八に差し出すと収まり、やがて鬼八の力も弱まっていった。
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ヤマンバ
1932年 静岡県
倉木山という山に山姥が住んでいて、人里へ来てはいそがしい家の子守や居留守をしていた。ある日ある家の子守をしていたが、ついにその子供を食ってしまった。家人が仇をうつため、焼いた石を団子と共に食わせ、山姥は腹をこがして天竜川へ落ちて死んだ。
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ヤマンバ
1942年 高知県
ある家に山姨が来て、食料を置いていったり、掃除をしたりしていたが、家人が見つけて驚きの声をあげたので、山姨は逃げていった。それからその家は家運が衰えた。この山姨は隣村の一宮村の家から飛来したものと伝えられている。
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サクランサク
1964年 福島県
嫁いじめで、田の草を取れば戻すといわれた嫁が一生懸命田の草をとって、赤ん坊をおぶったまま死んだ。その後その田は誰も作る人がいなくなり、作らんさくといわれる。
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ヤマンバ
1936年 佐賀郡
馬子が大根を運ぶ途中で山姥に襲われ、大根も馬も食べられてしまった。中と結末の話は伝えられていないが、馬子は山姥が食い残した馬の頭を引きずって帰ったといわれている。
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ヘビノコ,カミサマ
1928年 鹿児島県
ある夜、寂しい山間の年取った夫婦が神に子授けを願った。ある夜、妻が夢でうなされ、神に子供を授かる夢を見たといった。翌日から妻は身重になり、やがて子が生まれたがそれは蛇だったので畑に埋めた。神様に無理を言った罰が当たったのだろうとあきらめた。
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ヘビ
1929年 長崎県
娘が若者と結婚し身ごもったが、日に日に体が瘠せていった。老父は心配になり山伏に尋ねると、子供は湯の中で産み、夫には鷲の卵を与えるようにと告げられた。娘はたくさんの蛇を湯の中に産み落とし、全て死んだ。夫は鷲の卵を与えられると、大蛇となって木に登り、卵を取ろうとして鷲と対決になり、負けて岩に落ちて死んでしまった。
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ヤマジイ,ヤマンバ
1997年 高知県
山爺が子供や家畜をさらったりして住民を悩ませていた。そこで住民は殺生をするウノさんに退治するように頼んだ。ウノさんは山爺の背中を短刀で刺して殺した。7日後、今度は山婆が敵討ちに来た。あらかじめ待ち伏せていたウノさんは屋根裏から鉄砲で撃って殺した。
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テング
1995年 静岡県
若夫婦が赤子を小屋に置いて畑仕事をしていたら、大鷲が赤子をさらって岩岳山に飛び去った。若夫婦は大鷲を追って山に行き、2度と戻ってこなかった。それから50年程して、乞食の老婆が小屋の近くで息絶えていた。村人は赤子と老婆の墓を並べて作った。赤子を持ち去った大鷲は、岩岳山の天狗の使い。
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タタリ
1997年 青森県
明治か大正の頃、おしぎという貧しい女が大根を盗んで殺された。後に祟りがあったので、墓地に地蔵を作った。
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ベンザイテン,ヘビ
1935年
昔、ある弁才天の神官の家にひとりの娘がいた。近所の百姓が多忙の時期には娘の手を借りることもあった。ある時百姓が養蚕のために手が不足したのでその娘を頼みにいくと、神官の家に出産があり手がいるので娘を借りることができなかった。しかし百姓が家に帰るとその娘が来ており、都合がついたという。それから娘は毎日その百姓の手伝いをした。仕事に区切りがついたので、娘を返すため神官の家まで送ると、娘はお参りをさせてくださいと言って神社に入ったきり帰ってこない。神官の家を訪れると娘はちゃんといて、手伝いには行っていないという。そこで百姓と神官が弁才天の前まで行くとその娘そっくりの頭を持った蛇がいた。神官が礼を述べると蛇は姿を消した。
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オイソガモリ
1975年 高知県
大百姓の家の女中お磯が、作男の子供を身ごもった。主人はお磯を家へ追い返した。お磯は途中の桧の下で産気づき、子を産み落としたが、山犬に襲われて死んだ。それ以降主人の家では不幸が続き、桧のそばに祠をたてた。今ではお産の神様となっている。
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