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検索対象事例

オコゾッピ
1917年 長野県
満願寺の裏山にお小僧火が出る。昔この寺で虐待された小僧の亡念が迷っているのだと伝えられる。

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オコゾウビ,ヒノタマ
1990年 長野県
昔、夕方になると栗尾の満願寺の少し下あたりに、火がちらちらと見えた。栗尾の満願寺で修行していた小僧が、和尚にいじめぬかれて死んだので、火の玉になって出たのがお小僧火だという。
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オコゾウビ,タマシイ
1990年 長野県
栗尾にある満願寺の、大きな杉のてっぺんを烏川のこちらから見ると、お小僧火が見える。烏川を渡ると見えなくなる。満願寺の坊主が小僧をいじめて、死んでしまったので大きな杉の根本に埋めた。お小僧火はその魂だという。後、その杉に落雷があり、根本から焼けたが蛇が沢山出たという。
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カイカ,ボウコン
1957年 愛知県
寺の僧が子を作り、その子を殺して井戸か床下へ捨てた。その亡魂であちこちから怪火が出て、寺が全焼した。
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テン,タイショウ
1941年 新潟県
本堂から火が出ると見かけない小僧が出てきて、鐘を付いたり村中に知らせて廻った。これをやっていたのはおそらく寺のタイシャウ(貂)であろう。
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タヌキ
1933年 香川県
ほうしん寺の庫裡の近くで仔狸が遊んでいた。その仔狸に小僧が熱湯をかけて殺してしまった。悲しんだ親狸が京極氏の家来である西脇氏の邸内に住む西脇狸に相談に行くと、焼いてしまへと言った。そのため寺は放火されて焼けてしまったという。
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カサイ,タイシ
1974年 和歌山県
寛永13年10月、高野山の麓の奈倉(名倉)の者、伊勢、高野山の参詣の為垢離をとっていたが、突然気が狂って、我は大師だ、信心せよ、と言った。しかし村人は信じず狸か狐の仕業だと捨て置いた。その者は気を失って倒れ、気がついた。垢離をしていたところ、若い僧が来て抱きつかれた後は記憶がないと言う。その次の月に全村が火事になり垢離をしていた男の家以外が焼けた。
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ロクタンビ
1978年 京都府
七条道場のほとり、七条河原、上は大仏下は竹田、東洞院の田野に、陰雨の夜に出る火がある。名は六反火といい、怪しい火が沢山飛び交い、あるいはひとつになり、また乱れ散って、見えたり隠れたりする。
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ヒノタマ
1985年 愛媛県
海禅寺にある椎の木のあたりに、火の玉が飛んでいた。
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オコゾウビ
1980年 長野県
和尚が小僧に丑三つ時に祠の蝋燭の火をつける役目を言いつけた。ある時、風が強くて提灯の火が消えたので小僧が戻ると、和尚は怖くて逃げ帰ったと思い込み、懲らしめるために杉の木に縛り付けた。翌朝、小僧が死んでいたので、和尚は埋めて隠した。次の夜、和尚が火をつけに行くと、杉の木が明るくなった。それから毎晩、このお小僧火が見えたという。
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ムヂナ,コゾウ
1937年 岐阜県
昔々ある老人が山小屋で蕎麦落しをしていたら、どこかから毎夜小僧が現れ話しかけるので困った。老人は石を焼いて小僧に投げつけたらひどい声がして倒れたものがあった。翌朝見ると大きな狢であった。
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ムネワリアミダ
1956年 宮城県
昔、この寺の住職が京の戻りに木曾街道で追剥にあったとき、傍の大木が突然倒れ追剥は下敷きになって死んだが、逆恨みに和尚をにらんだ目つきが忘れられなかった。寺に帰って留守中に生まれたという門前の家の子供の見舞いに行き、赤ん坊を抱いたところ、和尚を見つめた赤ん坊の目つきが追剥の今際の際の目とそっくりだった。和尚はついに乱心し赤ん坊を殺したので、磔に決まった。寺の前は七北田刑場への引き廻しの道筋で、処刑の日に小僧たちは泣きながら見送り本堂に引き上げると、パチッと音がして本尊の阿弥陀如来の胸がタテに三寸ほど割れた。京へ送って修理したが寺に帰ると割れる。何度修理しても元にもどらず、そのままになっている。
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チョウチンコゾウ
1956年 宮城県
堤通りの東横丁、北七番丁と北六番丁の中間あたりで数年前から時々あったことだが、雨の夜など、提灯を下げて南へ下っていくと、12,3歳の小僧が小提灯を持ってあとさきになって行く。ふと振り向いたその顔は酸漿のように真っ赤なので思わず悸(どき)っとした。北一番丁あたりで消えうせた。そこは以前富岡十之介の屋敷だった。十之介は正徳年中7月15日の夜、妻を町の盆火見物に連れて行き、帰宅するとどういうわけか乱心して、井戸のあたりで妻を斬り捨ててしまった。それ以後、夜更けにそのあたりで妖火が燃え上がり、界隈の評判となった。
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クマノゴンゲンノゾウ
1979年 岩手県
光興寺には熊野権現が祀られていた。ある時京から来た修行僧がこの堂を一夜の宿とした。僧が火を焚くと、その火は堂に燃え移ってしまった。その時熊野権現の像は遥か離れた畑中まで飛び移り、いたやの大木に引っ掛かっていたという。この熊野権現の像は今日柳玄寺にあるが、柳玄寺が出す八咫烏の護符は罪を犯した者が飲むと顔が腫れだすという。
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タヌキ
1932年 愛媛県
昔、猟師が狸を捕えようと狸穴の前で青松葉を燃やし燻していたところ、高僧が従者を従えて現れ、殺生すれば仏罰が下ると戒めたので、猟師はその言葉を信じ火を消した。するとたちまち穴から古狸が飛び出して山深く分け入ると同時に、高僧も従者も消え失せたという。
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ユウレイ,スズメジゴク
1929年 長崎県
雲仙岳の雀地獄は、昔、雲仙岳にあった大寺院の稚児二人が、白雀を巡って争いとなり刺し違えて死に、それがきっかけとなって一山の宗徒が互いに争いとなり、寺がすべて焼けてしまった跡に湧いて出たという。旅の僧は雀地獄を訪れて、夢に二人の稚児が死後も幽霊となって争いつづけているさまを見せられた。
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ブツゾウ,コゾウ
1979年 岩手県
柳玄寺にある仏像はもと松崎村中井家の本尊だった。ある年中井家の隣家より出火した時、何処からともなく1人の小僧が現れこれを消し止めた。無事を感謝し御本尊に合掌すると本尊の手が黒焦げになっていたという。また田植えで人手が無く困っている時にも1人の小僧が現れ手伝ってくれたが、その足跡を追って行くとこの仏像の仕業だったという。
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タヌキ
1978年 香川県
高松の浄願寺に狸がいた。ある時、貧乏で困っている男のために、かんす(鑵子)に化けて売りに出させて助けた。かんすを買った人がすぐに火にかけたので、狸は頭が火傷ではげてしまい、はげ狸と呼ばれた。この狸がおろすやいと(灸)がよく効くと評判で、あちこちで金を儲けては散財していた。
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ウマオニ
1931年 愛媛県
曹洞宗正願寺の上に小さい城があり、その城主左京之助が馬と共に谷底に落ちた。ある男が夜更けに通りかかると、鈴の音、馬の嘶き、山鳴がする。行く手に2間ほどの白い馬鬼が現れた。男は高熱で長い間患った。左京之助の霊魂が迷っているのだといわれた。
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オカリミヤチカクノカイカ
1956年 宮城県
辻番所の上に火が燃え動き,そのあとを北六番町の方につけていくと,途中で小僧にかわった。この辺りには怪異のことが多く,すべて狐の仕業らしいといわれた。
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カイビ,ヒノタマ
1980年 愛知県
明治初年、正衆寺の裏山より怪火が現れ、村人は驚いた。大きな火の玉で、雨の夜に須佐の中頃に出て四散し、又一つとなって消え失せた。村民が不思議に思いその場所を掘ると古太刀、よろい、かぶと等が出たのでこれを祀った。そのあと、怪火は現れなくなった。慶長の昔、九鬼嘉隆が当地に攻め入った時に戦死した武士や村人の魂が迷い出たものという。
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