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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イヌガメ,イヌガミ
1933年 島根県
納屋の閾の上に、箒を枕にして横になり、火吹竹の穴の方を目に当てて除くと七十五匹の犬神が遊ぶ様子が見える。

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イヌガミ
1978年 愛媛県
昔からの犬神持ちの家では、黒・白・黄などの子犬75匹を飼っており、目には見えないがこれらの子犬が畳の縁をぞろぞろと歩いている。これらの犬神に憑かれると大変な目に会う。
類似事例

イヌガミツキ,キツネツキ,トウビョウツキ
1954年 山口県
犬神はネズミ位の小動物で、憑く者に使われ、その数は74匹とも75匹とも言われる。犬神の姿は憑く者にしか見えず、憑く動機は怨恨、物欲、偶然等と信じられている。犬神憑の家筋は栄えるのも早いが凋落も早い。憑かれると犬の真似をしたり、口から泡を吹いてテンカンに似た症状を起こすとも言われる。犬神筋から嫁を貰えば、貰った家も犬神筋になる。狐憑きやとうびょう憑きも同様のことが言われており、また狐憑の家筋の床下か屋敷内には必ず狐穴があると信じられている。
類似事例

イヌガミ
1954年 広島県
犬神は常に75匹が同棲し、他家の人には絶対に姿を見せない。非常に貪欲で絶えず他人のものを欲しがり、それが叶わないとすぐ犬神を移す。絶えず飼家の裕福のために努力する。隣家の糞便を体につけ運んでくるほどである。犬神持ちの家では、常に犬神に初穂を供える。
類似事例

イヌガミ
2002年 山口県
犬神のものは75匹の鼠のような獣をその家に飼うというが、甘いものを製している所を通ったりその家に来ることがあると、その者に甘いものを渡さなければ憑いて食するに堪えざる物となる。たとえば餅ならば糊状の物になり食べられなくなる。ゆえに水分の多すぎる餅を「犬神つきの餅のような」と称する。
類似事例

イヌガミ
1936年 徳島県
旅の宿屋で大勢が一緒に寝た時には、犬神筋の人の鼻の穴から豆粒大の小犬が出てきて走り回って遊ぶというが、この小犬が間違えて他人の鼻の穴の中に入り込むと、その人はとり憑かれることになる。従って、枕元に何かを立てて小犬を防ぐ為に、多くの人が枕屏風などを持って旅をした。
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バケモノ
1990年 秋田県
木切り小屋で犬を殺して食べたら、夜化物がきて29人の人の舌を抜いた。犬を食べなかった1人は逃げて、熊に助けられた。そこは三十人小屋といわれ、熊を祀った。
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イヌガミ
1914年 徳島県
ある女が犬神に憑かれて病気になった。兄が犬神持ちの家に行くと、庭に箕が伏せてある臼があり、その中に犬が11匹いた。湯をかけて犬を殺すと、病気は徐々に平癒した。
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テング
1956年
木樵の妻が赤ん坊と2人、夜の山小屋で夫の帰りを待っていた。突然、眠っていた赤ん坊が目をあけ「パアー、パアー」と異様な声をあげた。天井を見上げると、山小屋の屋根裏を貫いて天狗が手を伸ばしていた。
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イヌガミ
1936年 徳島県
犬神は、犬神筋の家の唐臼の中に数匹も養われており、家人は時々食物を与える。また、大きさは豆粒大で色白、食物を与えるのは、他家へ憑かない様にするためだという。犬神筋の家には、家の隅々に子犬が沢山うごめいているものだとも言われる。
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ヤマイヌ
1961年
犬神憑きの家があり、結婚をしないようにしている。山犬は人には見えないが山道では人にお供をしてくれることもある。1本の茅に千匹隠れることができ、付近にいると体がしびれてくるという。
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オオテング
1931年 大阪府
兎の頭に作り物の角をくくり付けて座らせ、その横に作り物の大天狗を置き、「天狗は兎角生きている」という講釈を垂れる見世物小屋がある。
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テング
1973年 福井県
天狗が木の又に座っているのが水鏡に映った。猟師が鉄砲で打ったところ、ゴオーッと逃げて行った。その夜には「こんなことをしてどうなるのか」と夢枕に立った。
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コロコロ
1951年 大分県
木田家は橋下に住む犬神を拾って床下で飼っていた。白黒斑のイタチ様のもので常人には見えず、宙を歩くため足音も聞こえない。増えすぎると飼い主まで食い殺すので、時々は間引きする要がある。木田家前で転ぶと憑く。左足の親指から憑くので、すぐ親指を捻ると良い。
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ヤマイヌ
1989年 長野県
ある猟師が山の神に山犬の子が欲しいと願ったところ、二匹授けてくれた。ある時、猟に行くと何も取れなかったので、火を焚いていた。猟師は「俺は夕食食べて寝るが、何も取れなかったので我慢してくれ」と言うと、山犬が尻尾に水を付けて火を消すということを繰り返した。おかしいと思って木に登って見ていると、被せてあった蓑にかみついたので、殺すつもりだと悟って撃ち殺した。すると先祖に祟ったので供養した。憑き物があるときに、入れ物のほこりを払うと、憑き物が落ちるという。
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テング,ライジンサマ
1976年 栃木県
雷電神社がある天狗山に1人の天狗が住んでいた。その天狗は人々に自分が寝ているところを絶対に見るなと言っていた。ある村人が覗いて見ると、天狗は座敷いっぱいに羽根を広げて寝ていた。寝姿を見られた天狗は、「俺が丈夫なうちはここらに雷やヒョウは降らせない」と言ってどこかにいってしまった。それからというものこの地区には雷やヒョウの害がないと言う。その天狗は雷神様だったという。
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イヌガミツキ
1954年 島根県
犬神に憑かれると、1升飯ぐらいは平気で食べるという。犬神憑きだというのを見極めるには、寝ているときに寝床の下に差し金や物差しを入れる。目の多いものを魔物は嫌うので、病人は痛いと言い出すという。
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ケンムン
1977年 鹿児島県
深山に山小屋を作って籠もっていた。そこは、霊威が高い場所だった。朝、起きてみると、小屋の傍らに子豚の頭が3つも転がっていた。
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トオリアクマ
1977年
夕方、縁側で剃刀を研いでいると、庭の塀の上に甲冑を着た騎馬武者が30騎程並んでこちらを見ていた。剃刀を手放し伏せて目を閉じ心を落ちつけると消えた。塀向こうの家の人が乱心した。
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テング
1999年 宮崎県
双石山の麓の九平には滝が100あった。ある日、山師が材木の切り出しに行き、昼飯後に余興として、空になっためんぱ(弁当箱)をかぶって神楽舞をしていた。天狗が面白がって鹿に化けて近づいたら、山師の一人が気づいて、鉄砲で撃ってきた。天狗は人間が怖くなり、滝の1つを棲家に決めて、人間の目から隠してしまった。以来、九平の100滝は99滝になった。
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イヌガミ
1951年 徳島県
鋸で作業をしていると、犬神持ちの人が声をかけてきた。その後、鋸が古くなって作業がはかどらない。犬神が憑いたと思い、火の中に鋸を入れると、元通りになった。
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