カミナリ 1921年 京都府 雷神は人間となったり鶏となったり、猿になったりさまざまな形で登場する。
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スガワラミチザネ,カミナリ,カミ 1931年 兵庫県 菅原道真は筑紫に流された後、昇天して魔物になり、時平を殺そうと思っていたが、どうしても昇天することが出来なかった。そのとき、斧から千本の針を作ろうとしている老人に出会い、自分が天に昇ることができないはずはないと確信した。高い岩の上から飛び、遂に昇天した道真は雷になって時平をつかみ殺したのだった。そのときの老人は神であったといわれている。
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オニ 1936年 鹿児島県 馬方が馬で塩を運んでいると鬼に出会う。男は木に登って逃げた。池に映った男の姿を見た鬼は池に飛び込み、水を飲んでしまった。笑う男に怒った男は木をかじった。男は月の神様に頼んで降ろしてもらった綱で天に上った。鬼は金の棒を貰って登ったが、途中で雷が落ちて焼け死んでしまった。
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カミナリヅカ,セキメンノドウジ,シンドウ 1936年 香川県 昔、現在雷八幡宮がある付近に雷が落ちた。その雷は赤面の童子に変わり、どこからともなく現れた神童と激しい問答が行われた。雷の権化の赤面の童子は神童に敗れ、「この村に雷難あるべからず」と言って死んだ。神童は白雲に乗って昇天したという。
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シオガマジンジャ 1956年 宮城県 塩釜は左宮の武甕槌神と右宮の経津主神、別宮の塩土翁神の三神が初めて草鞋を脱いだ場所。二神は南に帰って、武甕槌神は利根川の左岸常陸の鹿島に、経津主神は右岸の下総の香取に定住。塩土翁神のみはこの地に留まり、潮を煮て塩をとることを教えた。昔から、祭神は童形に化身して、大火の時に消火を手伝ったり、政宗が一時船着きを蒲生に移して塩釜が寂びれたときに村人を励ましたりした。また祭りの神輿に子供が供をして神意を村人に伝える「ざっとナ」という行事もあった。
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アラヒトガミ,ダイジャ 2000年 京都府 無実の罪で流罪となり、3年になった満行は、もはや赦免はあるまいと嘆き菅相丞のように現人神にならんと榛名の池に身を投げる。すると忽ち大蛇となり都へ飛んでいった。内裏では五月雨の御遊の最中であったが、天にわかにかき曇り、雷がなり、弥生の前・直国を掴んで引き裂き、黒雲が御殿を覆うと帝は病となった。関白に召された横川の僧正が祈祷すると、満行は化身を表し、恨みのほどを述べる。満行を大権現と祀り、五百町の社領に寺領を加え、宮を建立することを約すと、帝は忽ち本復した。
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タラノロウボク,ムジナ 1989年 新潟県 タラの老木は芽が出ないので、男に化けて女になった狢と共に伊勢参りに行った。帰りに船から下りるとき正体がばれてしまった。その後、タラの木は芽吹いたが、この木を切ろうとすると雷が鳴り響いた。
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カミナリ 1921年 山口県,島根県 長門桂木山の一人の僧が衣に火がついたまま雷となって天上したという。伯耆の大山にも同じ話が伝わっている。
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ライジンノタイコ 1932年 山形県 ある旅人が山頂の風穴に吸い込まれて天上に着き、雷鳴の太鼓叩きをすることになったが、興じすぎて雲を踏み外し、下界の羽黒山に落ちた。雷が落ちたと集まってきた人々に訳を話すと、雷神の太鼓は雲で作られておりどんな病気も治せると言われる。はたしてその通り、病人の前で叩くと忽ち全快した。
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イヌガミ,サルガミ,スイカズラ 1917年 徳島県 昔、怪しい獣が大空を飛んでくるのを、武士が弓矢で三段に射切った。その首は犬神になり、胴は猿神になり、尾は吸葛になったという。
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カミナリ 1934年 台湾 雷が天から降りて美青年となり、美しい娘のいる家に婿入りして、様々な神の力を現し、その家を裕福にした。
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ライシン 1933年 三重県 ある時、雷神が誤って農家の井戸に落ちた。農夫は井戸に蓋をして天に帰さなかった。雷神は自分は桑が嫌いだから桑原と唱えれば落ちないと約束して、天に帰してもらった。
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オロチ 1976年 島根県 素戔嗚尊が出雲国に降られた時、頭も尾も8つに裂け、身には檜、杉の木が生え、長さは8つの谷にわたる大蛇が国の神の女を呑もうとしていたので、尊は怒り、十握剣で大蛇をずたずたにお斬りになったところ、中の尾を斬ったら剣の歯がこぼれた。怪しんでご覧になると、大蛇の尾の中に剣があった。不思議な物なので天照大神に献上された。その名を天の叢雲という。後の草薙剣はこれである。
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ハチガミ,マサカド 1916年 奈良県 平将門の乱のとき、東大寺法華堂の執金剛神が忽然として姿を消した。乱が平らいだ後、再び厨子の中に戻ったが、頭上の羽根のようなものが1つなくなっていた。それで、この神が蜂になって征討軍を助けたのだと言われている。そのため蜂神とも呼ばれている。
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テングマツ 1951年 島根県 武五郎という男は神隠しに遭い、一本の杖を携えて帰ってきた。武五郎は空を飛べるようになり、二十年あまり天狗に使えた後隠居したが、天狗との交わりは続き、小判を出すことが出来る杖の力で裕福になった。
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オウギ 1934年 岩手県 昔、あるところに怠惰者がいて、氏神様で鼻を自由に伸び縮みできる扇を手に入れた。その後、自分の鼻が伸びたり縮んだりしたせいで天上に行ったが、そこの婆さまに下に投げ落とされ、落ちて死んでしまった。
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ダイジャ,スワミョウジン 1931年 長野県 甲賀三郎は妻に隠された愛妾を探しに蓼科山に登った。頂上にあった竪穴で翁と媼に出会い、道を尋ねた上に栗餅をもらい、その晩は池畔にあった祠に宿を取った。夜が明けて人が来たが、三郎を見て「大蛇大蛇」と言って逃げ出してしまった。神々が、「冥土の食べ物を食べたので人になることはできない。諏訪湖に入り神になるのがよい」と言ったので、その通りにしたという。
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テング 1992年 三重県 慶応時代、関ヶ原の合戦で落ち武者となった権兵衛という男が、下野代に住みついた。しかしあるときどこかへ行ってしまう。鐘や太鼓で探し回る。3日目に古野の山から天狗にもらった木の葉でつつんだ団子を持って出てくる。天狗が寺や神社に連れて行ってくれたのだという。空を飛んでいったという。後に権兵衛は死んだ。
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シオブキノミョウゴウ,レンニョショウニン 1936年 島根県 海中に光るものがあって、漁人は皆、恐れて海に出なかった。夢に老僧が現われ、引き上げるように告げるので、網を入れると蓮如上人の御真筆による軸が上がった。俗に塩吹の名号と呼ばれている。
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ライジュウ 1967年 福島県 享保年中、大聖寺の門内の小社で、天に登れなくなった雷獣を、院主が竿を地面に差してやり登らせた。建廟がこれを聞き、奇異のことだとして社領1石を与えた。
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