カンディン 1986年 沖縄県 カンディンは個人の守護神であり、特に健康願いをする香炉である。これは祀り手の数だけある。
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クチ,ヤマノカミ 1977年 鹿児島県 口入れができるのは女性が多い。女性は火の神を祀っているからで、女性のクチは火の神の前においてのみ発揮されるといわれる。火ばしで地炉(ジル)をつつきながら小言(ヌレゴト)を言うと、言われた相手に神罰が当る。
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インガミ 1977年 鹿児島県 インガミは1代限りで、インガミと言われていた人が死ぬとインガミも死ぬと言う。ある家で老婆が死んだ時、カマドの下からインガミを祀る壷や盃が出てきた。
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ユタ,ムヌチ,ティヌリ 1986年 沖縄県 人が死んで3年経つと、ユタ(ムヌチ)をよんでティヌリの儀礼を行う。ティヌリは死者が生前関係した全てのカミと縁を切る儀礼である。このときに、生前用いていた香炉は廃される。以後、死者はグスの世界のカミと関係することになる。
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インガミ,インガメ 1977年 鹿児島県 インガミは女性が祀ることが多い。インガミと言われる人はカン高い人で興奮しやすい性質である。目は鋭いが、一見しとやかで口許の美しい人であるという。
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オモイドン 1968年 鹿児島県 用水井堰を作るとき、オモイという娘を人身御供にした。するとどんな洪水にも崩れな井手ができた。そのオモイを祀ったのがオモイドンで、この森の木の葉1枚でも、持ち帰ったり燃やしたりすると直ちに祟りがあると言う。
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ミディ・ヌ・カン(アンダ・ミン)・ヌチ 1986年 沖縄県 ミディ・ヌ・カン・ヌチ(アンダ・ミン・ヌチ)は水の神で、アンダ水の主である。
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ヤマノカミサマ,テング 1987年 岐阜県 炭焼きをやっている人たちが、山の神様を祀っているらしい。山の神様は女性をけがれたものとして嫌うので女性は山に入らない。山の神のことを天狗ともいった。2月の初寅には山仕事をしている人は山には行かない。この日に山に入ると木と一緒に天狗に数えられてしまうという。
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ナガシノカミ,オオカメサン,オイヌサン 1957年 岐阜県 水神は流しに祀ってある。流しの神を怒らせると女の病にかかると言われ恐れられている。
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ダヌカン 1986年 沖縄県 カマドには家族の守護神としての火の神(ダヌカン)が祀られる。主として、主婦が朝晩線香をあげて拝む。
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カマドガミ 1965年 岩手県 ある草深い田舎に体の弱い嫁がおり、力仕事ができないのでカマドの火たきをしていたが、ある日自分の着物にカマドの火がついたことに気づかずそのまま焼け死んでしまった。家族はひどく悲しみイロリの側に面を刻んで神として嫁を祀った。
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ベンザイテン 2001年 宮崎県 正手には、七福神唯一の女性神である弁才天様の石像があったが、それが祀られて以来、正手には美女が生まれなくなった。女の赤ちゃんの美しさを弁才天様が独り占めしたからといわれたが、その僻みを知ってか、石像はいつの間にか消えた。
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カマナリ 1979年 釜が鳴り出したら、男に女装させて拝ませたら止む。また、女性を男装させて拝ませてもよい。
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インガミ 1977年 鹿児島県 インガミを祀っている人は誰かにクチイレしないと自分にかかるので誰彼かまわずにクチイレを行う。インガミは途中で祀るのをやめると家が滅びるが、祀っているとハブアタリしないとか、子孫を護ってくれるとか言われる。
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カナワノイ,ウシノトキマイリ 1933年 京都府 鉄輪という嫉妬深い女が神に祈って丑の刻参りをして気疲れ、井戸の前で死んだ。ゆえにこの井戸を鉄輪井という。この場所を婚礼の行列は通らない。
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ヤマノカミ 1972年 山形県 山の神は死に火を嫌うが産火は嫌わないという。そこでお産の神として崇められている。
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クチヨセ 1977年 死んだ親や友だちを巫に口寄せの技を頼み、水を供えたりする。するとその人の亡き魂が巫にかかって、いろいろな事を口ばしる。この技を生業とする者を昔は梓御子と言った。『職人尽歌合』にもある。これは昔から女であって、男はしない。『栄花物語』にもある。
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シノシラセ 1981年 山形県 人が死んだとき、男は寺の本堂に、女は台所に呼びに来るといわれる。
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カマドガミ 1965年 岩手県 ある草深い田舎に怠け者の婿がおり、カマドの火たきを怠けたため歌人は怒り、婿を家から追い出した。生来の怠け者の婿は困窮し家に戻ってきた。嫁は婿を哀れんで一生カマドの火たきをさせた。婿の死後、家人は婿を火守り神として面を刻み、カマドの上に祀った。
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ミヤル,ヌルクンガナシ 2001年 鹿児島県 昔中山のキサドンという寺に美しいミヤルという女神が住んでいた。この女神をメヨウガン寺のヌルクンガナシという男神が惚れ、毎日通っていた。女神は千日通ったら夫婦になると約束したが、千日目に自分は女神であるから夫婦になれないと男神を拒絶した。男神は神であるという証拠を見せろと迫り、女神は証拠に炭火を掌に乗せて死んだ。死ぬ前に女神は中山部落に美人が生まれぬよう祈った。女神は顔以外は鱗の生えた魚の精であった。
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