ニシカナノイノシシマイ 1986年 埼玉県 突然の突風とともに三体の竜神の面が天から降ってきた。それを村人が舞い始めたのが獅子舞の始まり。また、江戸川上流から流されてきた龍神の面を被って旱魃の時に舞ったたところ、降雨があり、以後毎年舞うようになった。また、荒神と恐れられていた獅子が上流から流されて香取神社に着いた。七日七夜とどまって神の使いとなることを望んだ。氏子たちはこれを救い上げて獅子舞を舞うようになった。
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サンボンアシノキツネ 1932年 大阪府 白蔵主という僧が、鎮守である稲荷神を篤く信仰し奉祀していた所、ある日三本足の狐を得た。これは神が与えたものと考え懇ろに養育した所、狐も白蔵主に慣れてよくその心を悟り、賊難を防ぎ、凶事を未然に告げるなど、その不思議なことは言葉に尽くせぬほどであったという。
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シカ 2001年 北海道 約200年前、旅人が江差の笹山神社参拝の帰りに鹿を3匹見て鹿子舞を創始した。松前の殿様の奥方が病気になったとき、その平癒に効いたという。
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シシマイ、マキモノ 2001年 秋田県 三匹獅子舞で獅子と巻物が行列したあたりの田畑は豊作になり、伝染病が家々に入らないといわれている。
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キツネ 1986年 茨城県 老人が狐を助ける。その晩狐が若い娘姿で家を訪れ、息子と結婚し子を成す。ある日子が鷲に攫われそうになり、狐は正体を知られ山に帰ってしまう。だがその後も人知れずその家の田畑を耕した。この狐を祀ったのが女化神社で、神社の砂を田畑に撒くと作物がよく実る。
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ナエジルシ 1965年 岩手県 豊受大神が狐に唐の国から稲の種を盗ませた。しかし、その狐が盗みを見つかり追われると、狐は盗んだ稲の種を萓の中に隠して難を逃れた。このことからしるしを立てるようになったという。
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キツネ 1974年 京都府 伊勢の国二見浦近くの塩間浦のある者が京都に行商で来て伏見稲荷の前で休んでいると狐が出て来て飛び跳ねた。狐が来いと言うので従うと鳥居を飛び越えたようなような気がした。国に帰ると妻子に古狐とみなされ家に入れてもらえなかった。海辺に暮らして、後に祠を建ててもらい、塩間の稲荷と言って祝っている。
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キツネ 1974年 京都府 昔、京の北にある船岡山に夫婦の老狐がいた。夫婦も5匹の子も異相であった。夫婦は5匹の子を連れて稲荷山に参り、稲荷の眷属になりたいと誓願した。すると明神がそれを認めたという。
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キツネ 1982年 東京都 元禄16年5月、三囲稲荷社内に1匹の狐がおり、参詣の者が菓子などを供えると狐が姿をあらわした。
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キツネ 1982年 宮城県 田植えの済んだ田圃に悪戯をした狐が捕まり、殺すか殺すまいか議論になったが、助けることにした。田植えのしなおしを準備していた夜、狐が大勢来て夜の内に田植えが終わっていた。その後も狐がその田を世話してくれて、その年は豊作になった。それからその家では明神様として狐を祀り、田植えの日にはご馳走をあげている。
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キツネノホウジュノタマ 1977年 神奈川県 平太夫という神楽師のもとに狐が娘に化けてやってきて、両者は神楽の踊り比べをした。狐は降参し、人を化かすときに使う宝珠を平太夫に譲った。しかし、この宝珠がないと仲間外れにされてしまうので、一生の間稲がよくとれるようにするということと、以後人を化かさないということを約束して、狐はそれを返してもらった。
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ハクゾウス,シロギツネ 1932年 大阪府 昔、稲荷を信仰する寺僧の下へ3匹の白狐が現れた。白狐たちは猟師を生業とする僧の甥を恐れ、僧に化けて甥に殺生を止めるよう諭した。これを聞いた僧も同様に諭したため、甥は殺生を止めた。白狐は代々今日まで境内の御堂に住むと伝えられる。
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ロウコ 1977年 岐阜県 濃州安八郡春近村の富農・井上与三郎の家の庭に昔から住む老狐は、代々地主と親しく、郷里の者たちと常に言葉を交わしていた。名を板益亥正といい、また別名を梅庵といっておよそ300年住んでいるという。書も巧く、また禅なども論じ、医学にも通じていた。ある時、行方知れずになり、里の者が探すと、大津の駅で見つけた。都に移住し死期も近いという。その狐はもともと寧波あたりの僧で、邪見によって獣となってしまったという。井上の子供に教えていた手習いも、岐阜山孝寂という実は野干である僧に頼んでおいたという。
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リュウ 1968年 千葉県 竜光山に住んでいた竜神の霊力によって雨を降らせる。竜頭の三匹獅子が腰鼓を打ち鳴らして舞うと、仲間が呼んでいると錯覚して竜が出現天に昇る。そのとき、雷鳴が轟き、にわかに曇り、雨が降るのだという。
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キツネ 1972年 千葉県 稲荷様の傍の神木に狐が住み着いたのに気付かず、その木を切り倒してしまって、狐は鋸にひかれて死んだ。その木には子狐が3匹いた。その後、その家の人は病気になり、死んでしまった。
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ヘビノヨメ,サンシュノホウモツ 2001年 青森県 昔、ある百姓が、自分の娘を嫁にやると蛇に約束し、末娘が嫁に行くことになった。娘は蛇に連れて行かれる道中で、老人から3種の宝をもらった。老人の教え通り、蛇の穴に2つの宝を投げ入れ、汚いおばあさんに見えるおばかあを身につけて、蛇を退治した。その姿のまま長者の家で庭掃きとして働くことになり、長者はそのおばあさんが美しい娘だと気づき、結婚した。
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キツネ 1982年 宮城県 田植えの手伝いを頼む人が見つからずに困っていた人が、山中で「人が足りず困った」と言いながら通ったら、以前助けてやった狐が田植えをしてくれ、その年は豊作になった。
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ゲンコギツネ,キツネ 1931年 北海道 昔、松前家が7代の公広公のときの話である。殿様は帰途家来を連れていたが、先を歩くものがいたので不審に思って家来に尋ねると、玄古という狐だという。殿様は、殿様を守っているのだからという家来の進言を聞き入れずに目障りだから打ち取れと命じたが、弾はまったくあたらなかった。殿様が羽織を家来に渡し、それを肩にかけた家来が「君命なるぞ」というと、狐は手を広げて腹を打たせたという。その狐を祀ったのが玄古稲荷神社である。
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キツネ 1970年 福島県 三代の盆踊りに何年も大したお化狐が出てきて踊っていた。めんげぇおなごだといって若ぇ衆が送って山王坂までいくと、いなくなった。その次の日の夜にまた踊りに来た。盆上がりにその狐は西山形屋の穀入れの下に寝ていたが、西山形屋は「おれげぇ、おいなりさまだからおれげぇの屋敷では、犬にくわかねぇでくれろ」と言ったので、犬が逃げていくのをアキルツルのあたりで捕まえたそうである。
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キツネ 1982年 宮城県 及川氏の先祖が魚を馬につけて売りに行くとき、人間に化けた狐に魚をよく取られたので、次に声をかけられたときにきっちり縛りつけて捕まえた。同輩は殺そうとしたが及川の先祖は助けてやれと意見し、狐は助かった。その夜、狐が及川家の田圃で唄を歌いながら田植えをし、その田圃はその年豊作になった。それから及川家ではお稲荷さんを祀っている。
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