シロヒゲノロウジン 1942年 山形県 白鬚明神について万治2年の大洪水に、白鬚の老人が、水上で座禅をしつつ、流れていったという話がある。
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シラガノロウジン,ダイジャ 1991年 秋田県 雄物川は、数百年前に川上から白髪の老人、或いは大蛇が波に乗って降りてきたことから白髪水と呼ばれるようになった。
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〔ウシノゴトキモノ,カワハク〕 1975年 静岡県 葛野川が洪水した時、大井川のおくから梅津川のあたりまで、水中を牛のようなものが下り、水が引いていく頃には,また水中を上っていった。それはたいへん恐ろしかった。水は逆立ち、牛のような背中だけが見えて、誰もその顔を見た者はなく、昔から河伯だろうと言い伝えられてきた。
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ウシ,クビ 1938年 福島県 小野の猿丸太夫(サルマの猟師)は利口な牛を飼っていた。主人が鹿を追って帰ってこなくなったので、小野嶽の頂上にある小野沼に飛び込んだ。ここで牛の話をすると必ず雨が降る。牛の首を作って沼に投げ込み、雨乞いをする。牛の生首を投げ込むと大嵐になって、会津ではその年、米が取れなかったという。
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イシノゾウ,シラガミズ 1991年 岩手県 東磐井では川の辺にあった石の像に水がかかり、凍って髭のように白くのびたから白髪水と呼ぶようになった。
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ダイジャ 1984年 新潟県 度津の祭神五十猛命が、真浦に御着船なさって、山道をたどって池の原へ来て見ると折からの大雨で水が溢れて渡ることができずに困っておいでになると、そこへ忽然と大蛇が現れて両岸をつなぐ橋になってくれて渡ることができ、それより白岩尾に下って犬落に至り、さらに羽茂川に沿って下られ、飯岡に至って一ノ宮の祭神となられた。
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(ミシラヌロウジン) 1977年 福島県 昔、只見川は小さな川だった。しかし、あるとき何処の誰だか判らないおじいさんがやって来て、洪水を起こして大きな川にしてしまったという。
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〔ウシノゴトキモノ〕 1975年 滋賀県 あちこちの川が洪水し、田畑などが多く損なわれたとき、川から牛のようなものが這い上がり、その鳴き声もまた牛のようだった。黒雲がその牛のようなものを取り巻いて虚空に上がったなどの説もある。前代未聞の珍事である。
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リュウ 1976年 滋賀県 ある人が船で琵琶湖を通り、北浜という所でしばらく納涼していた。その時1尺ほどの小蛇が泳いで来ては芦の上で廻舞することを数回繰り返した。次第に蛇は長くなり1丈ほどになると、たちまち黒雲がでて闇夜のようになり雨が降り、天に昇って僅かに尾だけが見えた。ついには空に入り、その後晴天になったという。
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ホウドウセンニン 1931年 兵庫県 法道仙人が清水山から法花山から馬に乗ってきたとき、松の木をひき抜いて投げたのが今だに横たわっている。法花山の西の口から入山したとき、鞭の先で岩を突くとそこから水が出て、今はそれが泉になっている。どんな旱魃でも枯れないのだという。また、玄米を積む船の船頭が、鉄鉢が米を乞いにきたときに米を入れずにいたら、米俵がすべて法花山に飛んで行った。船頭が謝ると仙人は米俵を船に戻したが、一俵だけ途中で落ちた。そこを米田村というようになった。
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シラガノロウジン 1991年 岩手県 猿ヶ石川の上流では、体の小さな白髪の老人が石を蹴りながら早池峯から下りて来た跡がこの川だといわれている。
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カッパ,ニンギョ 1928年 東京都 元亀2年は大飢饉の年であった。春から7月にかけて雨が降り続き、洪水が起こった。落合村の下落合にいた佐貫坊という修験者は河童を捕らえ、河童が人魚に惚れていることを突き止めた。そこで佐貫坊はその恋心を利用し、人魚との仲を円満にまとめてやるかわりに、河童に洪水を引かせる作業をさせた。
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リュウ 1975年 山形県 最上川に注ぐ角川は、昔最上川にすんでいた巨大な龍が白山大権現の怒りに触れ角を折られてしまい、その角が流れたというので角川というのだともいい、傷ついた龍の血が流れたので「血の川」と呼んだのが「つのかわ」になったともいう。
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シロヘビ 1967年 福島県 ある盲人が、小浜川に橋を掛けたいと水垢離をし、塩松慈現大明神に祈願をした。満願の日、神のお告げがあり、汝の死なんときこそ望みはかのうべし、といい1匹の白蛇が盲人の体を回り消えた。翌日、川に盲人が現れ、川の中に入った。浮かんできたので人々が駆け寄り引き上げたが着物だけであった。その着物を振ると一匹の盲目の白蛇が出てきて川向こうの土手へ這い上がり、人々を一瞥すると明神山へ消えた。盲人の息子が着物を受け取り、遺志を継ぎ10年後に架橋が実現した。渡橋式の日、盲目の白蛇が欄干を行き来していた。
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リョウマ 1987年 山形県 1235年ごろのこと。大雨で神室山から土が落ちて、7日7晩水が流れて山になった。その上を白い龍馬が歩いていたので、龍馬山というようになった。
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テナガ,アシナガ 1992年 福島県 磐梯山には昔、手長、足長と言う怪物がおり、雲を集めて会津一帯を真っ暗にし、洪水や嵐を起こして農作物を荒らしては喜んでいた。そこで弘法大師が手長足長をだまして小箱に閉じこめ、磐梯明神として祀ったという。
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ニンギョ 1978年 三重県 昔は琵琶湖に人魚がいて、その木像がある寺に残っている。その木像に祈願すると雨を降らしてくれる。
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アマゴイノギョウ 1997年 山梨県 降雨がなく日照り続きの時には雨乞いの行を行う。富士五湖の1つ、西湖の竜宮へ内野地区の親方と小遣いさんである天野仙太氏、通称仙太おじいが一升瓶を持って出かけて水を借りてくる。清水の池のほとにある瘤のついた樹木に瓶を吊るしておいて、それでも雨が降らない時は、神主が幣束、注連縄を樹木に縛って祝詞を奉上し拝んでから、水をコップに入れて池にこぼすと必ず雨が降った。
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アジロジャ 1977年 秋田県 大水害のときに、阿白沢から白髪の老人が流れて来て、村人が助けようとしたら「危ないから近付くな」と言ったという。阿白沢の主の阿白蛇だったという。
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〔アシガラミ〕 1976年 福島県 会津で人間の髪を抜いて、川の流れの中に置いておくと虫になる。これを足絡という。
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