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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ホウナデ
1983年 東京都
ほうなでが出たという話があったが、茅の穂が上の土手からぶら下がって、ちょうどいい按配にほおにぶつかってくるくらいにたれ下がっていたのであった。

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ホオナデ
1983年 東京都
剣道の出来る兄弟がほおなでが出るという道を通ったとき、弟の方が先に通ると確かになでた。兄が先に通った時にもなでたので、刀で切った。日が出てから見に行ってみると、茅の穂が2つに切れていた。人の怖いという妄念で切口から血が出ていた。天保年間の話らしい。
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キツネ
1959年 神奈川県
ある年の秋、村人が稲を収穫していると犬に追われた狐がやってきた。村人の一人が鎌を振り上げると狐は積み上げた稲に登り尾を立てた。すると村人たちは大水が出たと叫びながら騒ぎ出した。遠くの田の人がやってきて教えてやると村人たちは我にかえった。
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トシガミサマ,ショウガツサマ
1975年 新潟県
正月様ともよばれる歳神様は高い所から来るといって、自然に生えている松などの木に降りてくるのだという。
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グチナワ
1968年 奈良県
大きな松の木が倒れていたので、跨ごうとしたら、五合徳利ぐらいの廻りのグチナワだったので、たまげて逃げ帰り、荷を担いだまま我が家へ飛び込んだという話もある。
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ムギ
1982年
享保11年4月20日、市浦のある者の畑に麦を植えたところ、穂の上に穂ができた。珍しい事なので役人が注進に及んだと言う。
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イネ
1974年 京都府
天和3年の秋に、伏見の京橋に住む酢屋与右衛門という者の庭の薄に、稲の穂が生えた。人々はこれをみて不思議に思ったという。
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マメ
1976年 京都府
文安元年3月4日、豆が降った。洛中の男女は虚空より大豆、小豆が降ったと皆申した。雨の降る時に混ざって降り、下女が拾ってきたのを見れば、大豆のようであるが大豆ではなく、米の実のようでもあった。
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ムジナ
1974年 茨城県
宿の柏屋には昔大きな杉の木があって、ここにはよくむじなが化けてお月様を上げていた。ある夜この杉の木にがさがさと何かが登った物音がしたと思ったら、その木の上にお月様が上った。
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シロイイヌ
2001年 青森県
臼は燃やしてしまったと言われたので、爺さんはその灰をもらって来たが、雁が飛んできた時に風が吹いてその灰がその目に入って落ちてきた。その落ちてきた雁で雁汁をしたところ、羨ましく思った隣の爺さんも雁を取ろうと灰をまいた。しかし、灰は雁ではなく爺さんの目に入ってしまって屋根から落ち、更に、雁が落ちてきたと思った婆さんに叩かれてしまった。
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ツルベ
1981年 富山県
夕方になるとモチの木からつるべが下がると言われた。古い木だったので、化物にも見えて、人が恐れたのだろう。
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ヒノタマ
1960年 静岡県
家のところにある川の土手に立っていたところ、前の家の土手のところから火の玉が飛んできて、立っているところから10mくらい横に落ちた。色は赤で小さかった。すぐ落ちたところへ行ってみたがなんともなっていなかった。うす曇で風が弱い日だった。
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ホオナデ
1983年 東京都
ほおなでがほっぺたをなでるので、若い衆が鎌を持って行って切った。すすきの穂が夜露で垂れてきて人のほおをなでていたのであった。すすきの首は人をなでて若い衆に切られてからこっち赤くなった。
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ツルベオロシ
1973年 三重県
ある人が法事の帰りに、山を切り開いているところにさしかかった。その時誰かにボンノクボを捕まれて引っ張り上げられたので、ツルベオロシが出たと言って逃げて帰った。後にこれはイバラモチの幹に引っかかっただけだと気がついたという。
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オロチ
1987年 徳島県
土釜には大きなおろちがいてうずをまいていた。昔は川に丸太を流してその上に乗っていたが、土釜のところで木に乗っていた人は大蛇に食われたという話があるので、みなその手前で陸に上がり、土釜を過ぎてからまた木に乗った。
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キツネ,オオミズ
1982年 新潟県
村の尼さんが托鉢の途中、川端の麦畑の道を歩いていると、急に大水が出てきて水かさがどんどん増してきた。尼さんはたまげて着物をまくりあげ、しまいには着物や腰巻を笠の上に上げはだかになって「おうここ、深い、おうここ、深い」といって、あいんでいた。村のおととが、見ていると、川ばたで狐が川水のしずくをタクンタクンたらしているのが大水になって見えるのだという。「キツ、やめれ」とどなったら、水がひいて、もとの麦畑になった。
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(クツネノケタマ)
1980年
昔、上のの宮の床の下から、きつねの毛を丸く集めた玉が2~300個でてきたという。
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ヒバシラ,ムジナ,ハネ
1981年 茨城県
雷塚の山にある木の頂上から、赤い火の粉が落ちた。人々はムジナが木に登って毛を落としたのだと言っていた。翌日、この木の周りを探すと、鳥の羽根が落ちていた。これを火柱だという人もいた。
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ヒノカンノオンガエシ
1981年 沖縄県
農業と漁業を兼業していた男がある晩、大勢の人々が「よいとこさ、よいとこさ」と掛け声をかけながら通っていくのに出会った。何をしているのか聞くと、竜宮の神様の命令で木を島の上にのし上げるのだという。力を貸してくれと言われた男は手伝ってやった。そのお礼に、風邪を持ってくるゆうがらすを除けるために臼を3回叩くことを教えられ、男の家庭は助かった。隣の家の人々は悪い病気になり、全員死んだという。
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カニ
1989年 静岡県
昔、梅雨が過ぎても雨がやまず、霧が濃い年があった。茅野の三階滝の上を旅僧が通りかかると、甲羅が1mもある大蟹が泡を吐き、黒雲と霧を作っていた。僧が印を結んで祈ると、蟹は滝壷に落ち、雲も晴れた。以来三階滝の一番上を「かにだる」と呼ぶ。
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ヤマブシ
1991年 高知県
奥屋内の本村に17代続いた山伏屋敷があり、そこの山伏がやってきて畑に杖を突いて「芽出ろ」と叫ぶとそこから芽が出てきたという。
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