ズイトウ 1974年 新潟県 天保2年秋に、越後魚沼郡十日町に住む野村久左衛門という家の裏の軒端に、稲が一株自然に生え、そのままにしておくと長さ8、9尺にも成長した。親穂には千百粒、子穂13本にはそれぞれ5、6百粒の米粒が実ったという。
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コウガイ 1975年 庭の中をみたところ、たちまち紫色の笄が3本、自然に生え出てきた。
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アズキガユ,シラホ 1943年 埼玉県 正月15日に小豆粥をつくり、神様に供える。それを口でふいて食べると、稲に白穂がでるという。
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ヒヒ 1982年 新潟県 天和3年6月、越後国桑取谷から、狒々という獣が出た。
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ムギ 1982年 享保11年4月20日、市浦のある者の畑に麦を植えたところ、穂の上に穂ができた。珍しい事なので役人が注進に及んだと言う。
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オオイシノタタリ 1970年 山梨県 ある家の庭に明治40年の洪水で大棚から流れてきたという大きな石がある。数年前にその大石を除去するために石屋さんに頼んだところ、2,3日してその石屋さんが死んだ。それ以降、この石を割った者は死ぬといわれる。
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キツネニョウボウ 1949年 石川県 万行の三郎兵衛の狐女房が、正体を知られて二人の男の子を残し、泣いて帰った。その後、毎年稲の稔る頃、狐女房は田のまわりを「穂に出いでつッぱらめ」と唱えて回った。役人が検分に来ても、この家の稲だけは実が入らないことから年貢を免除された。刈り取って家に運ぶと後から穂を出してどの家よりもよく実っため、暮らしが豊かになった。
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キジ 1931年 長野県 一匹のきじがある泉へ毎日のように行った。人々が不思議に思い行ってみると、温泉だった。これが別所温泉の大湯である。
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ミッツノツボ,コウボウダイシ 1933年 福井県 3個の岩穴があり、それぞれ酢、酒、醤油の味がする水が入っている。弘法大師がここに来て修行した時に作ったという。
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ツキノクソ 1975年 岐阜県 美濃国月吉村、日吉村は、秋になると毎夜、長さ4寸程の螺貝のような薄白い石が降る。これを月の糞という。
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タマシイ 1985年 山梨県 魂が青い穂を引いて通って、誰かが亡くなったとかいうようなことをいった。
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ソウトウノヘビ 1973年 新潟県 文化12年の秋頃、六日町の近く余川村に住む金蔵が、頭が2つある蛇を捕まえた。長さは6寸ほどで全身が黒く、ただ中央は薄黒く、腹は青かった。
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ツバメノクソ 1983年 燕の屎は、稲が生えずに縮むという際にとても良く効く薬で、傷んだ稲の所に笹を立て、そこに燕が止まり屎をすると忽ち生えてくるという。
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タヌキ 1974年 愛媛県 夜、田に稲わらを干してあるのに雨が降り出した。おじいさんが稲わらをしまいに行くのを手伝おうと思って追いかけたが、歩いても歩いても追いつかない。気づくと谷間に入り込んでいたので、狸に化かされたと思って田まで引き返すと、おじいさんは稲わらをしまい終わっていたという。
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ショウジャ 1970年 大阪府 正直者の男が、取石池から現れた男に、久米田池の女に手紙を渡してくれるように頼まれた。それは男を呑めという手紙だったが、弘法大師が手紙を書き換えてくれた。男は池から現れた女に歓迎され、竜宮に連れて行ってもらい、3日過ごした。女は土産に酢が湧き出る酢壷をくれた。家に帰ってみると、3年が過ぎていた。
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ナナフシギ 1916年 大分県 宇目郷の七不思議。塩井神社の井戸は潮の満ち干に伴って増減する。八幡河原は薄が1本ずつ生える。春の火入れの折りに古枝を焼き払うとその秋に実をつける栗がある。熊野神社の御神体は昔ある尼が拾った小石が大きくなったものである。稲の刈り株に塩が吹き出て付着している。1株必ず1本の萩が生える。稲田から蛤が生じたという吉瑞がある。
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バケモノ 1977年 頼政が化物を射落としたとき多くの人々がこれをみた。
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キツネ 1980年 青森県 3本足、サワノ沢のサトウジロウ、マーピラのヨデコという3匹の賢い狐がいた。3匹は京都の伏見稲荷まで川を渡らずに往復して位を授かった。
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イネガアカクナッテシマウタ,カミナリ 1969年 福島県 稲を作ると毎年その稲が赤くなってしまう田があった。昔雷が落ちたところだといい、馬は入れなかった。今では住宅団地のなかに入っている。
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(ヤマブシノレイ) 1974年 京都府 京都の橋本にある麹屋与右衛門邸を定宿にしていた山伏が、布施として銀子2枚を得たことを言いながら主人と飲んでいたところ、主人は酔いつぶれた山伏を刺し殺した。その頃奉公先から帰ってきていた麹屋の娘が乱心し、山伏の恨み言を述べたので麹屋はこの娘も殺して川に流したという。後に麹屋は捕まって磔にされた。
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テング 1926年 富山県 天狗の住む家があった。庭にある注連縄が引いてある松に住んでいるという。天狗は鮭を食べたり、子供をさらうことがあった。
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