ムジナ 1974年 茨城県 子供の頃、ガチャガチャ捕りに行くと、杉の木があった。その上にぼんやりと2つ目のお月様がかかっていた。みんなおっかながって、ガチャガチャも捕らずに帰ってきたら、途中の杉の木にもまた月が出ていた。これはむじなが後をつけて来ていたのだろう。
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キツネノヨメイリ,キツネノチョウチン 1989年 長野県 ある老人が町からの帰りに山道を通っていると、きつねの尻尾のある花嫁とそのお供を見つけた。それを見て笑うと、2人はちょうちんを放り出して逃げ出してしまった。老人は珍しいと思って狐のちょうちんを持ち帰った。するとその夜きつねが訪ねてきて「ちょうちんがないと娘の嫁入りに困る」と訴えた。老人は哀れに思ってちょうちんを返してやった。夜になると、素晴らしいちょうちんが並んでいた。明くる日の晩には、きつねがご馳走を持ってきたという。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 大きな松の木にむじなが提灯を下げる。むじなを生捕りにしようとした男は、隣の爺さんから皮を傷付けないようにと忠告された。松の木を揺さぶって落ちてきたむじなを打ちのめそうとしたが、木の下に行くとむじなは気づいて既に逃げた後だった。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 むじなの提灯が見えた杉の木の近くにある竹林の竹を揺さぶると、何かが下に落ちた。むじなは落ちても死んだまねをしているということで、下を探したが見つからなかった。その後、近くの猟師が大きなむじなを捕らえた。
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ムジナ 1992年 茨城県 むじなは、大男、傘、提灯などに化けて人をたぶらかすという。むかし木の上に、「むじな」月に化けて出たという話にはこと欠かない。
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オウヒト 2000年 岐阜県 山中におう人という者がいる。猟師がおう人に、まろめ飯を与えたところ、おう人はお礼としてむじなをたくさん獲ってきてくれた。
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キツネ 1983年 東京都 おばあちゃんの所へうどんを作って持っていってあげようと、つれあいを連れて行った。そこに川があって、大きなちょうちんが見える。それはやはり狐の仕業だろうということであった。
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ムジナ 1996年 石川県 話者の知人が若い頃、仲人を頼まれてお嫁さんを迎えに行ったとき、藪からむじなが出てきて頭に葉っぱを乗せて、きれいな娘に化けた。知人は知らぬふりをして近づいて唐傘で殴ったら、娘はでっかいむじなに戻って死んだ。知人はむじなを担いで持って帰ってきた。
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ムジナ 1989年 長野県 むじなが和尚に化けて、鎌倉のお寺の勧進帳を持ってやって来た。いつでも屏風を立て、お風呂へ入るのも字を書くのも屏風の影でやっていた。ある時犬にかぎつけられ、木へ飛び上がって尻尾を出したので村人につかまった。殺そうかという話になったが、逃がしてやることにした。「ここには二度と来るな」と言って放してやると、転がるように逃げたという。
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ヤカンザカ 1956年 夜分坂道で、薬缶が現れて坂をころがっていくといわれた。ヤカンに野干、野狐をあてたものもある。
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ヤカンザカ 1956年 夜分坂道で、薬缶が現れて坂をころがっていくといわれた。ヤカンに野干、野狐をあてたものもある。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 大きなもみの木の下では、よくむじなが提灯を灯す。低いところに出て、徐々に上がっていった。赤い光でぼんやりとしていた。むじなが息をすると光るものがむじなの提灯だろう。
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キツネ,ゴロウウエモンノババ 1979年 山形県 五郎右ェ門という家の2代前の主人が暗くなってからの帰り道に5、6人の者がちょうちんをつけてやってくるのに出会った。その人達の顔を見ると、先頭のものは五郎右ェ門の婆であった。「どこへ行くのか」と聞くと、「五郎右ェ門の婆が死んだので茶昆買いに行く」という。「五郎右ェ門の婆とはおまえではないか」と問うと、「俺は死んだんだ」と答えた。きつねに化かされたものだったという。
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ムジナ 1930年 長野県 往診の帰りの晩に人気のない道をあるいていると、男の子が一緒につれていってくれと言ってついてきて、かんのんさまの辺りでいなくなった。次の朝きた患者が、ゆうべむじなをとって食ったと言う。昨夜の男の子はむじなだったらしい。
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キツネノヨメイリ,キツネノチョウチン 1989年 長野県 ある老人が町からの帰りに山道を通っていると、きつねの尻尾のある花嫁とそのお供を見つけた。尻尾が出ているとからかうと、尻尾はだんだん短くなったが、老人が笑うと2人はちょうちんを放り出して逃げ出した。珍しいものを拾ったと思い、老人はきつねのちょうちんを持ち帰った。
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キツネビ 1983年 東京都 婿様が来るというので迎えに行くとたくさんのちょうちんが見えた。その晩11時ごろ、ちょうちんがこっちからひとつ行った。そうすると、十字路の方々にちょうちんが行った。これを狐火という。
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ムジナ 1990年 富山県 むじなに化かされると、一晩中田んぼを回っているか、崖に落ちてしまう。変だと思ったら煙草を吸う。道の先を行く人についていこうとした奥さんは、急に道が広くなったので変だと思いつづけていたら、そのうちもとの道幅となった。
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チョウチン 1971年 福島県 ちょうちん淵という淵からちょうちんがあがって、赤井の薬師さまをめがけて飛んでいった。
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ムジナ 1975年 新潟県 ナアゴという岩間に出没したむじなは、大変いたずら好きでふんどしや腰巻をはずすのがうまかった。
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キツネ 1995年 長野県 隣村へご祝儀に呼ばれた帰り、夜の峠で狐にごちそうを食われた。夏みかんひとつだけ残っていた。
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