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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

クロフネ
1931年 宮城県
ずっと昔のある日、置きから黒塗りの船がやってきた。大勢の人がこの黒船に乗ってきて賑やかだったが、一夜たつとだれもおらず、1体の御神像だけがあったので、陰暦6月15日に祭りをすることにした。

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ジゾウ
1923年 静岡県
ある年の6月23日、漁夫たちが漁に出ようとすると、鰹は1匹も獲れなかった。網には木造のお地蔵さんがひっかかっていて、海辺の松の木の下に安置して祀ったところ、大漁になったという。
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ビシャモンテン,(アマゴイ)
1976年 大阪府
白河院の御宇、永保2年に旱が起こった。その時、大江神社(乾の社)の毘沙門天像を葭島にわたして雨を祈ったところ、たちまち霊応があった。以来、6月16日を夏祭りとして、神輿を葭島にわたし、神供をそなえていたという。
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ムジンノフネ
1975年 千葉県
房州安房郡山刀村で、万治2年5月頃船を出して漁をしていると、無人で白幣束を1本立てた船がどこからともなく現れた。近付こうとするが近付けない。その夜山の方から多くの人が物を運ぶ声が聞こえてきた。翌日みてみると昨日の船が山上の船越大明神の神前に備えられていた。
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カミサマ
1929年 富山県
暴風の時に舟が遭難して海をさまよい、陸の漁村も流された。舟が陸に帰ることもできず海に浮かんでいると、一点の光を見つけたので、そこにたどりついた。以前は湖であったところに陸ができていて、人々は生地と呼んだ。神様がかがり火を炊き与えて下さった地だからと、お礼に毎年8月19日には、火をたき舟にえびす様をのせ、神輿に大黒様を乗せて、共に浜を行く祭りをする。
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ハクジャリュウジン
1975年 島根県
日御碕神事の際は神主が波打ち際に立つのだが、毎年同じ時間に沖から藻の上に乗った小蛇がとぐろして流れてくる。神主はこれを受けて神前に供えることになっている。その蛇は1~2日で死んでしまうのだが、これを干して固めたものをつくり、信仰の対象として欲するものがあれば授ける。その蛇は紫白ではなく、黒ずんだ白蛇だといわれている。
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カッパ
1970年 熊本県
旧暦6月15日前後に川祭りを行う。供えものの他に、七夕竿のように色紙をつけた竹ざおを立てる。この色紙は各家々から供えたもので、水死者がでないよう、河童から子供を守るためと言われる。
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(ジゾウノネスガタノイシ)
1990年 長野県
尾張の人が魚釣りをしていたところ、乗っていた石が動いた。不思議に思って見ると、その石が地蔵の寝姿になっていた。持ち帰って祀った。6月ごろになると湿気て地蔵様の姿は浮かび上がる。
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アオイヒ,ボウレイ
1929年 鹿児島県
ある夏の真夜中、港に泊まっていた漁船の所に、丘の方から青い火がちらちら輝いて舟に近づいて来た。船頭が目を凝らして見ると白骨の岩窟から亡霊が四五人歩いて来るので恐ろしくなって船室に逃げ込んだ。その姿は舟上で消えてしまった。もしかすると内地から来た人の亡魂が故郷恋しさに船で帰るのではないか。
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ミコシ,タタリ
1935年 神奈川県
7月14日に江の島で行われる天王祭の御輿は、明治以前は塗りのものだったが、神仏分離の影響によって白木の御輿に作り替えたので、塗りのみこしは売り払われた。しかしそれを運んだ舟の持ち主父子は間もなく死に、また売買に立ち会った名主も発狂したり不幸が続いた。これは天王様の祟りだろうと言われた。
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コクウダイコ,カイオン
1913年 山口県
毎年陰暦6月になると、太鼓を打つような音がする。これは虚空太鼓と呼ばれている。昔、ある軽業師が瀬戸で難船して死に、その怨霊が祭りの頃になると太鼓の音をさせるのだという。
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ニジュウゴニチサマ
1956年 東京都
二十五日様は死人の祟りともいう。水が呑みたいという人が来たが、正月25日だったので誰も水をやらなかった。その人は船で三宅島の方に行ったが、着く前に死んだ。その幽霊が五色の旗を立ててくるのだという。
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リュウ
1987年 岡山県
尼子一族の吉田某のおまる姫のところへ、夜な夜な若者がやってくる。音も立てずにくるので、不思議に思って、殿様が家来に後をつけさせると、滝壺へ降りて龍になり淵へ飛び込んだ。これは大変と姫を監禁すると、恋わずらいになってしまった。姫を滝へ連れて行くと、淵へ飛び込んでしまった。お方が非常に悲しんで、もう1度姿を見せてくれ、というと、龍になって上がってきた。そこで諦めて酒を1升投げると沈んだ。それが6月1日で、お不動さんのお祭が6月1日である。
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キツネ
1989年 長野県
ある人が祭で売りに出そうといなり寿司や天ぷらを担いでいった。カザワリのお稲荷さんに行くつもりだったが、途中の岩の上にある荒神様で化かされた。売り尽くすと近所の人が「ここでは祭をしていない」と告げた。気づくと、木の葉っぱばかりがあったという。
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ウツロブネ
1973年 茨城県
享和3年3月24日、常陸国原舎浜に、奇妙な形状をした船が漂着した。形は釜のようで、上は黒塗り、四方に窓があった。船の高さは1丈2尺で、中に20歳ほどの女性が一人乗っていた。身長は5尺で雪のように白い肌と黒い髪をした美人だった。言葉は一切通じず、服も見慣れないものだった。また小さい箱を持っており、人を近づけなかった。船内には敷物が敷かれ、菓子のようなものや肉類があったという。
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フナユウレイ,シユウサイサマ
1932年 長崎県
大正11年の秋の午前2時ごろ、雨が降り出し、漁船の乗組員が萬燈のように灯をつけた汽船を見た。船幽霊であった。しゆうさいさまという神様は自分の罪を人に被せたために、淵に沈められて死んだ人が祟ったのでこれを祀ったものであるが、海に出ると柄杓を貸せという。
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ムシボイ,カヤニンギョウ
2001年 青森県
6月24日に、カヤで男女二体のほぼ等身大の人形を作り、悪虫退散、五穀豊穣と紙に墨書きした幟を持ち、太鼓、笛、手平鉦を鳴らしながら村中の田を巡り、隣部落の境まで持って行って立ててくるもので、人形を作らないところもある。
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ウバ
1985年 北海道
蝦夷地が開けていなかった大昔、白髪の老人が水を海に垂らして鰊を呼び、島人を助けるように姥に壷を渡した。鰊は大群で押し寄せ村人は喜ぶが、姥はどこにもおらず、厨子の中に一体の神像があるだけだった。この像を祀ったのが姥神大神宮である。
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(ゾクシン)
1991年 高知県
黒尊神社の祭りの日は毎月18日で、この日は山も川も百姓もみな休みで、川で泳いだり魚を捕ったりしてはいけなかった。また、生木も切ってはならず、もしその日に木を伐るとケガ人が出るといったり、巳の日に木を伐ると虫がついて役に立たないという。
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シンダモノ
1975年 愛媛県
昔、三善家の祖先が夜漁に出たが、その日に限って少しも漁がなかった。何故だろうと思っていると、難船して死んだものが船に上ってきて、供養をしてくれるように頼んだ。それで盆の十四日には念仏踊りをし、十六日には念仏を唱えるようになったという。
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フネ,ムカエ
1990年 高知県
ある病人が死ぬ前に、黒い船が迎えに来る、その船はずうっと向こうへ連れていくから、乗れない、と言っていた。25~26年前のことである。
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