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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

フチカリ,ヘコ
1936年 福島県
貂(フチカリ、ヘコ)は山中で死んだものの怨霊が姿を変えたものである。人が運びきれないものを運び去ることが出来る。山中では十二様とフチカリを朝夕祀るが、フチカリに供えたものはパサパサしてまずくなる。

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テン,ソウシキ
1941年 新潟県
寺の天井裏で貂が鳴くと一週間以内に死者が出る。寺に災難がやってくる時には、貂の様子が変化する。
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テン,タイショウ
1941年 新潟県
タイシャウ(貂)は寺に豆がなくなると、別の家から持ってくる。しかしそれを寺の住職に咎められると、翌日もとに戻している。
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ヒカギリ,ヤマノカミサン,スイジンサン,ヘビ
1941年 徳島県
ヒカギリとは山の神か水神の変化で、首に輪がある小柄の蛇。それにかまれたら、命はその日限りだという。昔、蛇がキジを呑み込もうとしているところが誰かが見て、キジを取り上げて持って帰ったが、蛇が家までキジを追ってきたので、返したという。
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ヘビ
1935年 熊本県
鍋を買いに行った戻り、蛇に巻きつかれている雉を見つけた。蛇を追い払い雉を鍋と一緒に持って帰った。明くる朝起きたら、蛇が入り口のところで死んでいた。その晩、雉を料理して食べたら、高熱が出て寝込んだ。弘法さんと呼ばれる祈祷師に見てもらったら、蛇の祟りだった。4・5日して、その人は死んでしまった。
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キツネ,トビサカイナリ
1922年 東京都
東京のある氏族が、小間使いを雇い、ある日使いに出したところ帰ってこなくなったので探すと、富坂稲荷の祠の前で踞っていた。狐に憑かれ顔つきも変わり、大食いになり、正気を失った。主家では小間使いを家に返したが、今度は主家の妻が狐に憑かれ、以前の小間使いのようになった。場所が悪いのかと転居したが、今度は長女が狐憑きとなった。家は没落し、次女は大変な苦労をした。二人の狐憑きは白昼提灯を下げて歩く等の奇行をするので、あらゆる加持祈祷を行ない、医者にもかけたが、一生正気に戻ることはなかった。
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ヤコ
1974年 長崎県
ヤコ(野狐)は、それ自身が人につくだけでなく、死霊と相乗りしてつくことが多い。姿や大きさはふつうのキツネと変わらない。稲荷の使いの白キツネは信者を守るが、ヤコは災いをもたらす。
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オコジョ,ジュウニサマ
1950年 群馬県
オコジョを十二さまに供えると山の幸があるという。しかし供え方にも方法があり、迂闊に手で供えると手ごと持って行かれるという。オコジョは主人が固く秘匿し、家人にも見せなかったという。
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オニ
1979年 岐阜県
天暦年間の事。鬼が瓢岳に棲み付き、村人を苦しめたので勅命で藤原高光が退治にきた。鬼は姿を巧みに隠したので高光は瓢岳と高賀山に6つの社を祀り、虚空蔵菩薩からお告げと白羽の矢を受けて鬼を射止めた。鬼の首をはねた刀を洗ったら鰻に変じたので、虚空蔵菩薩のお使いとして、この村では鰻を食べない。この鬼の首が念興寺にあり、持ち出すと天が荒れるといわれている。
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キツネ
1975年 島根県
畑の作物が盗まれるのを防ぐために、稲荷社からヤツテさんという狐の像を祀っておく。そうすると、盗みに入ったものは足が立たなくなるという。怨恨をはらすためにも祀られる。
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ジキトリ
1958年 愛媛県
ジキトリといって、山道に亡霊が出る。出るところは決まっており、これに遭うとひどい空腹で動けなくなる。防止のため、弁当は必ず少し残しておく。万一、すべて食べてしまったときは、わずかで良いから人の弁当をもらって入れておく。
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ユウレイ
1990年 長野県
この世に恨みがあるときには、幽霊になって出てくるという。白い着物を着て、足がなく、髪の毛を乱した姿で出るという。お墓・暗い所・草むら・家の中やその他どこにでも出るという。
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シロイシカ,ヤマオニ
1956年 東京都
日本武尊東征の際、御嶽山付近を通りかかった折、深山の邪神が白鹿に化けて、散々尊を悩ました。尊は占いして、鹿が山鬼であることを知り、山蛭を鹿に投げつけると、目に当たって死に、鬼神は正体を現した。深山で道に迷った際に尊を導いた白い狼には、山に留まって火災盗難を防ぐよう命じ、以後、狼は御嶽山の大口真神として祭り上げられたという。
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キツネ
1929年 長崎県
山田村が千々岩と境する木場というところに十傳という人が住んでいた。十傳どんが日見ノ峠の狐に「八面グリ」と狐の「七面グリ」を交換しようと持ちかけ、「七面グリ」を手に入れた。翌日、十傳どんの乳母がやって来て、「七面グリ」を見せると、乳母に狐が化けていたので、取り返された。神主の格好をした十傳どんが狐を訪れ、人間の手に触れた「七面グリ」を祈祷しようと家に持ち帰った。夜に狐がやってきたが、返さなかった。翌朝、戸口で狐が舌を切って死んでいた。
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ユウレイ
1989年 長野県
この世に恨みがあるときには、幽霊になって出てくるという。髪を乱して白い着物姿で、足のない姿で夜の闇に浮かび上がるという。お墓に出るという。
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ヤマノカミ,ジュウニサマ
1982年 新潟県
山の神に供えたカラコを子供に食べさせると丈夫になるという。また、けがれるといって山神の苞は女につくらせない。そして、2月12日には十二様が山から下り、秋の稲刈りの後には山に帰るので、冬の間は十二社の神は留守になるという。
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ユウレイ
1989年 長野県
この世に恨みがあるとき、生前に惨い仕打ちをされた死者が化けて祟ったとき、世の中に思い残しがあるときに、幽霊になって出てくるという。死んだときの姿で、関係のある場所に出るという。
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テン
1941年 新潟県
ある人が寺の草履を1足失敬しようとしたが、燈篭の周りを廻っても帰り道が分からない。盗んだものを早く返せという声が聞こえ、急いで取ったものを返して逃げた。その声を出したのは貂であった。
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ノドヒカリ
1968年 奈良県
ノドヒカリと呼ばれる蛇がいる。山の神や水神の使いだという。殺したら罰があたるという。年を経るとワザをするという。
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ユウレイ
1990年 長野県
この世に恨みのあるときには、幽霊になって出てくるという。白い着物を着て、足のない姿で暗いところに出るという。
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テン
1941年 新潟県
住職が悪事を働いた貂を助けてやると、寺までついてきた。そのまま天井に住みつき、住職と寺を守るようになった。
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