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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

メイゲツヒメ
1936年 大阪府
源平の頃、平清盛に見染められた名月姫が許婚者と自害した後に建てられた墓は、嫁入りの道中が通ると姫がけなるがるために悪報があるという。

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セッカン
1976年 京都府
寛政のはじめ、清水外六坊の修理をしようと前の道を掘ったところ、石棺のようなものが発掘された。すると、それを掘り出した者をはじめ、掘ることを計画した人も暴病に罹り死んでいった。『源平盛衰記』にある怪獣一竹を埋めた塚がこの辺りであるから、きっとこれであるだろうと、石棺に土を盛り上げ小さな社を造った。平清盛が命に従い捕らえた南殿の鵺を埋めた塚ではないだろうか。
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ミナモトノヨリマサ,ツボ
1974年 茨城県
源頼政が自害する時、郎党に首を隠して持ち歩けと命じ、もしもその場に居たいと思う所に来たら何らかの験を示すと言った。遺言通り郎党が首を壺に入れて諸国を遍歴すると、下野国古河で首を入れた壺が持ち上がらなくなったため、その場に葬り、社を作って「頼政明神」と崇めた。
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ハシヒメ
1933年 京都府
橋姫社の前を婚礼の列が通ると必ず重病を受けて死ぬか、あるいは絶縁されるという。
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ヒメヅカ
1979年 岐阜県
武田勝頼が攻めてきた際、お姫様が姫塚まで逃げてきて自殺した。石のかりとの中に姫の衣装と一緒に埋めてある塚がある。今は田になっているが、この田を持っていると悪いことがある。
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イツクシマミョウジン,ゴクラクヤマノカンノン
1978年 広島県
平清盛と常盤御前の間に生まれた天女姫は十四の時痘瘡にかかって死ぬ。清盛は厳島明神に埋葬卜定の事を祈ると、これより東方七里の所に赤旗が立っている。そこを墓地とすれば姫は疱瘡神となって万民を守る。という託宣を得た。清盛はそこに姫を埋葬し、洋上から西方の極楽山の観音を拝して別れを告げると、観音は「疱瘡となった姫と協力して衆生済度する」と誓い、向洋の岩鼻巌頭に菩薩像を現し、やがて消えた。
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ヒメタニイケ,ヘイシノヒメギミ
1939年 奈良県
平氏の娘が落ち延びた先で残党の勇士とで出会い懐妊するが、夫は敵襲で死んだ。姫は池に飛び込んで自殺し、以後、姫の亡霊が通行人を池に引き込むようになった。
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チゾメノイシ
1937年 京都府
亀山藩主松平某が糸繰姫という側女に狂ったのを臣下がいさめると、殿は反省して「糸繰姫を下してしまえ」といった。それを臣下が「殺してしまえ」と聞き違えて、敷石の上で姫を斬った。今ではその石は3枚に割られて各地にあるという。
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(ゾクシン),ハカ
1933年 石川県
墓を建てるとその年に不幸があるという俗信がある。
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リュウ,ムスメ
1929年 富山県
八幡社のそばに粕塚があり、この場所に長者がいた。この長者の美しい娘が箱根の長者のひとり息子に嫁した。娘の嫁入りの時に、地面を踏まないようにと、一里余りに餅を敷き詰めて、その上を歩かせた。しかしこの夫婦は離縁し、悲しんだ娘は、投身して死亡した。娘は悪龍となり、洪水を起こして人も家も流してしまった。
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〔ショウニンデン〕
1956年 宮城県
土地や豪族の屋敷内を無断で通ったという理由で、山伏が殺される。それを埋葬した土地の所有者がみな祟りをうけたので塚を築いて祀った。前にある田を上人田といって、その地主になると不幸が多く恐れられている。
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(オキクノタタリ)
1982年 群馬県
小幡の殿様が妙義で見初めた菊という女を侍女にし、寵愛したので他の侍女や奥方から恨みを買い、お菊が殿様に差し上げる御飯に針を入れられた。殿様は怒ってお菊を責め、お菊は宝積寺の山門まで逃げてかくまってくれと言ったが、寺は門を開けなかった。お菊は追手につかまり、蛇とムカデの入った樽に入れられ、宝積寺の池に投げ込まれて死んだ。お菊の母が「お菊が無実なら芽が出ろ」と池のほとりに炒りゴマをまいたら、芽が出た。お菊の祟りで宝積寺の山門は何度建てても焼けてしまう。
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ビジョヅカ
1981年 山形県
小笠原長時の妾が、従者を通じて長時を殺して出奔したが、米沢にて死亡し埋められた。それを美女塚という。またはキリシタンの美女を葬った墓という。小野小町が病死したので葬ったところ、などの説もある。
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オヘンロサン
1984年 愛媛県
坂の谷に遍路墓があったが、予讃本線開通の時に墓石を土中に落とし込んで埋めてしまった。ある人夫が病気にかかり、祈祷師に拝んでもらうと、お遍路さんが祟っていると告げられた。墓石は掘り出されてもとの場所近くに戻された。
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ヘビ,キヨヒメノタタリ
1979年 愛媛県
土佐の長曽我部氏に攻められた勧修寺本詮の娘清姫が山中に隠れていた。欲深い猟師が恩賞に目がくらんで、長曽我部の兵に姫の居場所を教え、追いつめられた姫は自害した。猟師が家に帰ると、何度捨てても殺しても白い蛇が来た。子供が生まれても死ぬか体が不自由だったので法師に見てもらったら、清姫の祟りだった。
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ヒノタマ,コザクラヒメ
1996年 愛知県
冨貴城主戸田孫右衛門の内室(あるいは側室とも)の小桜姫は、落城の際「アイノ山」で自害した。人々はそこに塚を造ったが、その後、雨の夜には火の玉が冨貴城跡に向かって飛んでいくようになった。姫の霊が主人に会いに行くのだという。現在は小桜神社が建てられている。恋愛や婦人病に霊験があり、ここの七草を煎じれば諸病に効くという。
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メオトイシ
1967年 福島県
道の両脇に向かい合っているめおと石という石があり、この道を婚礼の際に通ると婚姻は不縁になると言われている。
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カナワノイ,ウシノトキマイリ
1933年 京都府
鉄輪という嫉妬深い女が神に祈って丑の刻参りをして気疲れ、井戸の前で死んだ。ゆえにこの井戸を鉄輪井という。この場所を婚礼の行列は通らない。
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レイコン
1936年 香川県
寺の火事の原因を作った罪で死刑にされたものの墓の木を伐ろうとしたら、霊魂がその人の娘に憑き、子孫までも禍を及ぼすと言うので、石碑を建てて鎮めた。
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ムエンバカ
1934年 佐賀県
名護屋城跡に小石を盛り上げたものがある。朝鮮征伐の時、渡海に遅れ憤死した武士の墓である。この無縁仏を、芸者は美声のために、漁師は大漁のために供養する。誤ってこれを踏むと、すぐに病気になる。
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ヘンドバカ
1975年 愛媛県
150年ほど前に、葛谷に妻を亡くして子と暮らしている男がいた。宿を貸した四国遍路と結婚の約束をしたが、女が数日留守にして戻ると親族の反対に合い、女は家を出た。その日は大雪で、女は雪で動けなくなり谷に落ちて死んだ。以来、その家には不幸が続いたので、死んだ場所に地蔵を建てて、霊を祀ったという。それを遍土墓と呼んでいる。
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