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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ネコ
1939年 岩手県
ある人が昼間に山に入ると、三味線や太鼓、笛の音が聞こえた。そこでは猫が節をつけて歌っていた。その人がこのことを話していると、家の猫が帰ってきて「ああ、こえァ、こえァ(ああ、疲れた、疲れた)」と言ったので、この猫も行ったのだと思った。

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ヤマネコ,ヤマノカミ
1991年 香川県
真夜中に焼き上がった炭を出そうと働いていると、猫の鳴き声が聞こえる。声は急に大きくなり、きっと山の神さんに脅かされたのだと思って、以後は真夜中に山仕事をするのをやめたという。
類似事例

ネコ
1962年 島根県
山奥で一人の若者が相撲を取ろうとしつこく迫るので取ったところ強くてかなわず、百姓家に逃げ込んだ。主人は猫の仕業だと言った。帰途でいたやま追分節が聞こえ、若者そっくりな声の上、語尾があいまいで猫の歌の尻なし声だった。
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ネコ
1934年 山口県
昔、下女が可愛がっていた猫が行方不明になり、九州のいなばの猫山にいるから探しにいけと言われた。山の中に立派な家があり、夜には猫が出てきて「ここに来るのは猫の出世だから心配するな。ここは人の来るところではない」と言って宝物をくれた。下女の真似をして奥さんも猫山に行ったが、かつて飼っていた猫に喉笛を噛み切られた。
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バケネコ
1955年 山形県
ある家で家人が呼ばれていき、お婆さんが一人留守番をしていた。退屈て猫に話かけたら、猫がまがきの歌を歌った。口止めされたが家人に話すと猫はいなくなり、猫又になった。
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タヌキ
1935年 愛知県
狸を捕りに行ったら日が暮れたので山小屋に泊まった。すると太鼓の音と豆売の唄の節が聞こえてきた。そのまま寝てしまい、翌朝小屋から出ると、一面に狸の足跡があった。太鼓の音は狸の仕業と知って大笑いした。
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ネコ
1931年 秋田県
あるとき、婆様が留守番していると、猫がよい声で歌い出した。猫との約束を破って婆様が息子に話すと、猫が飛びかかって、婆様の喉笛を噛み切ってしまった。
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ヤマネコ
1955年 高知県
婆が仕事に行って山小屋で泊まった晩、家の猫が茶の間で踊った。爺は気味が悪いから殺してしまった。あくる日、山小屋へ行ってみると、婆が猫に食われて死んでいた。
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タヌキ
1975年 高知県
春雨の降る眠たげな日に山仕事へ行くと、必ず意外な所で太鼓の鳴り出すことがあった。そのとき「誰やァ」と呼んで「うらじゃー」と答えたらそれは狸の仕業である。狸は人間のようにはっきり発音ができないからである。
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ネコ
2000年 神奈川県
夕方頃、オドリバノダイという所を通ったら、猫が人間に化け、笛を吹いたり太鼓を叩いたりして踊っていた。
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ネコマタ
1913年 島根県
飼い猫が年をとると猫又になるという。昔、ある寺の飼い猫が猫又になり、夜になると袈裟をかぶって町へ出て唄を歌って歩いた。猫を寺から追い出すと、4、5日経って裏の池に猫の死体が発見されたという。
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ネコ
1934年 秋田県
ある人が山の中で日が暮れて困っていると、大きな家があったので泊めてもらう事にした。その中に祖父様が可愛がっていた三毛猫がいて、ここにいると食われるから逃げろと言って道を教えてくれた。
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ネコ
1962年 島根県
漁師が烏賊を取って夜遅く帰って、まず持てるだけ持って帰りまた取りに行くと船の中にはもう烏賊がなくなっていた。猫が捕っていったので山へ行くと猫が石を投げてきた。
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ネコ
1956年 東京都
村人が行方知れずになって探しに出たら、樹上で櫓をこぐ真似をしていた。下ろしてから振り返ると樹の傍で猫が櫓をこぐ真似をしていた。
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ネコ
1936年 秋田県
婆様が一人のとき、昔から飼っていた猫がうたいだした。人に言わないという約束をやぶったが、ついうっかり教えてしまうと、猫は婆様の顔を引っかいて行方知れずになった。
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オト,ムジナ
1964年 福島県
山中で太鼓の音を聞いた。しばらくするとうなるような音になる。近づいてみると、栗の木の折れ株の上に、むじなが1匹、首を上下に振りながらうなっていた。
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ネコ
1941年 秋田県
大きな古猫が女に流行唄を聞かせ、そのことを口止めした。夫が帰宅し、誰が唄っていたと問われ、女は猫のほうを指差そうとしたが、それより早くネコに喉の噛み付かれて死んだ。
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ネコ,ウシノヨウナモノ
1990年 香川県
昔、伊予からの帰りにねむり谷へ夜中の1時頃さしかかったとき、道ぞいの岩の上にかわいげな猫がいた。車を降りて猫のところまで行ったら、牛のような赤土色のものがのっそりと歩いて行き、姿を消した。
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アカネコヤシキ
1964年 福島県
1人家に取り残された嫁をかわいそうにおもった猫が、嫁に歌を聞かせる。ただしこのことを人に教えたらかみ殺す、という。帰ってきた家族が歌を聞きつけ、嫁に誰がうたったのかをせびるので、本当のことを言ってしまった嫁はその晩のどを噛み切られて死んでしまった。
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タヌキ
1989年 長野県
蚕飼いへ行った帰り道に、小川路峠で日が暮れた。峠から家の方へ向かって来るときに、誰かが酒盛りして伊那節を歌っていることに気づいた。その辺りには人が大勢で騒ぐようなところはなかったのでおかしい、これはたぬきが歌って騒いでいるんだと言っていると、ふっと消えてしまったという。
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ネコ
1993年 埼玉県
お爺さんが猫と住んでいた。猫はよく遊びに出て行くのだが、その晩に限って出て行かなかった。すると、お爺さんを踊りに誘う人が来た。お爺さんは飼っている猫が化けて騙しているのだと考え、猫を追い出した。そうしたら、猫は帰ってこなかった
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