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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

アクビョウヨケ
1929年 岩手県
九戸郡の北部には、悪病除けのため、うどんと葱と酒を用意する。うどん葱は神棚に供えて食べ、酒は持ち歩いて7箇所の神々を回り、祈願する。その際には必ず二人組みで出かける。

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オコモリ
1943年 京都県
病気がなかなか治らない人が居ると、「ネンが入ったようですがどうですか」と見舞、近所の者が共同で観音へオコモリをしたり、川で水垢離をとったりする。病気が治れば家の者が千軒の家からお米を少しずつ貰い神仏に供える。
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(ゾクシン)
1974年 宮城県
疱瘡・トラホームなどの悪い病気になったとき、俵ばしに小豆ご飯のおにぎりを2つに煮干しを添え、白い幣束をつけて、人に見つからない夜中などにはやり神様に拝んでもらって、道が十文字に交差しているところに置いてくる。見るとうつるので、見ないようにして走るという。
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ヤッツアタマノカイブツ
1956年 岩手県
旧2月9日以前に(8日か)、各家より銭を持ち寄り疫神よけをしてお神酒をあげる。その際、8皿のご馳走を作って祀る。これは、八ッ頭の怪物が人を食べるためであるからだという。
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ビンボウガミ
1957年 兵庫県
養父郡八鹿町では、大晦日の夜に、貧乏神を追い払うために酢の物を食べたり、握り飯にミショウの味噌をつけて食ったりするという。
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ヤクビョウオクリ
1964年 福島県
厄神は村境や道の十文字に送るが、供えた銭や手ぬぐいをとって使うと病気がその人にとりつく。銭は、それを路銀にしていきたいほうへ行けという意味。法印を頼んで拝んでもらい、さん俵に赤い幣をたて、あずき飯のおにぎ(おにぎり)をのせて供える。送るときは夜に2人でし、後を振り返ってはならない。ひいらぎの葉を使って、「よこしまやたてしまや、越えて十文字、われ行く里はひいらぎの里」と3べんとなえる。
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ハヤリヤマイ,アクマ,オニ
1986年 長野県
ある時、村に流行病がはやって大勢死人がでた。そこで庄屋は、これからは自分の家を悪魔の宿として貸すから流行病を村から追い出してくれと願をかけた。そうすると流行病は一段落したという。それから庄屋の家では節分のときに豆まきをしないで、障子をあけて悪魔や鬼を迎え入れるのだという。
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(ゾクシン)
1981年 栃木県
三が日は朝食にオカンイモと小豆飯を食べ、夕食にソバを食べる。オカンイモは鳥の出汁に銀杏切りにした大根・細かく切ったニンジン・ゴボウ・ハネギに適当に切った里芋を入れ、醤油で味付けしたもの。三が日の朝には仏様と大神宮様に小豆飯とオカンイモを供える。下げたオカンイモはご飯に入れておかゆにして食べると疫病神がくっつかないという。
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カミサマ
1943年 島根県
万九千神社では、11月26日、出雲に集まった神々が最後の宴をして帰るという。その夜、附近の村々では神に行きあうと病気になるといって外出しなかった。ことに便所へ行くことを禁じた。また、その夜搗いた餅を雨戸にすりつけておくのは、夜中に神が来てちゃんと祝ったかどうか見てまわるからだという。
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マヨケ,ナンビョウヨケ
1981年 山形県
にんにくや大豆の殻、熊の神社の笹などを軒下に下げておくと、魔除けや難病よけになる。
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オニ,ビンボウガミ
1989年 兵庫県
養父郡八鹿町では、大歳の夜に貧乏神を追い払うために酢の物を食べたり、握り飯にミショウの味噌をつけて食べる。辛いから逃げるという。
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テングノカミ
1995年 島根県
高尻の奥の方に幾蔵という百姓がいた。ある夜、天狗の神が現れ、金の矛と金の御幣を立ててお神酒とお灯明を供えれば猪が出ないようにしてやると言った。そのようにすると猪は出なくなった。幾蔵を頼ってくる人の病気も治り、人々の信心を集めた幾蔵は物持ちになった。それを羨む村の者たちは、神さまを幾蔵から取り上げたが、拝んでも効果は上がらなかった。
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(ゾクシン)
1975年 愛知県
年中行事に関する俗信。元旦に七宮めぐりをすると、病気をしないといわれている。節分の豆を年の数だけ食べると、夏病みをしないという。ひいらぎ(ねずみさし)か馬酔木(あせぼ)の頭に、魚の頭をさして、戸口に置くと魔除けになるという。旧4月13日・14日はオンゾで、この日に籾を播くとはじき出されてしまうという。冬至十夜といい、南瓜を食べると中風にかからないといわれている、など。
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タヌキ,キツネ
1973年 香川県
狸・狐が憑くと走り回る。神社に拝んでもらったり、巫女さんに祓ってもらったりする。油揚げ・小豆飯を供えると落ちるという。また、道端に油揚げを落とすという。
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サイノカミ
1941年 新潟県
歓喜寺坂の才ノ神には、子供の咳の病気の立願のために、一塊りの酒の粕を苞にして供えるという。酒の粕は才ノ神の好物なのだという。
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オセンドマイリ
1964年 福島県
部落の病人が危篤というとき、1軒から1人ずつ村の社に集まって、社の周囲を1000回まわって病気全快の共同祈願をする。
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ジゾウサン,ネツビョウ,ジビョウ,(ゾクシン)
1961年 愛媛県
水難除けの地蔵が河ヶ平にあり、もし子供が水死したときにはその子を遊ばせてくれるという。また、熱病の時には自分の年の数ほどの川石と三角形の握り飯を供えると治るといわれている。耳病の時には土器に穴をあけて糸を通したものか、竹皮の草履2足か、紅白の前垂れかけを供えるといいという。
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タタリ,(ゾクシン)
1933年 兵庫県
飾磨郡では、病気や天災に遭ったときには何かの祟りと考えて、神仏に祈願することがある。
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ジガミ
1964年 福島県
2月9日の夜は宵地神といって山仕事を休み、10日地神だんごをつくって地神様と神棚に一升ますに入れて供える。女たちはこの日早朝からうすをとんとんたたく。これを地神さまをよぶといい、この日を地神待ちという。うすをたたくのは、昨秋10月10日の地神待ちにあげた餅のうすがからになったので、今年も着てくださらないと困るためだという。秋の地神だんごは、そば粉にきびを入れたもので、これを供えて土の神様に感謝する。10月は神々が全部出雲に集まるので留守になり、地神だけが残るという。
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ゴンゲンサマ,アマゴイ
1929年 岩手県
二戸郡福岡では、権現様にお神酒を奉って、雨乞いのお祈りをする。その後、権現様を池に入れ、別当も池に入れ、溺れさせて、苦しくなった別当をようやく引き上げるのだと言う。
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クニチ,シトギマワシ
2001年 青森県
9月9日・19日・29日には、新米で餅をついて神様に供える。シメクニチの29日に、シトギマワシといって、老女や主婦が三欠けずつ稲荷様、月山様、日月様、地蔵様、馬の神様、不動様、金精様、権現様に供えた。「クニヂにの、餅食わねばホイド抜げネ」と言われた。
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