ビンボウガミ 1957年 兵庫県 養父郡八鹿町では、大晦日の夜に、貧乏神を追い払うために酢の物を食べたり、握り飯にミショウの味噌をつけて食ったりするという。
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オニ 1989年 山梨県 山梨県河内地方では、大歳の夜食に飯に麦を混ぜて麦飯とするが、この飯を「鬼の歯」という。また目籠を竿の先などにかけて庭先に立てて、これを「鬼の目」と称して豆をぶつける。
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(ゾクシン) 1977年 和歌山県 人生儀礼に関する俗信。村の鎮守の奉納相撲で一番強かった人が四股を踏んで握り飯を割ったものを力飯といい、これを食べると強い子が産まれるという。女の子が25歳・42歳に産まれると、父親の厄がなくなるという。人が死ぬと、屋根の棟に上がり、「おーいおーい」と3回呼び、死者の名前を叫ぶと生き返るという。雷が鳴ったら棺桶に蓋をして抑えておかないと、光が死者に当たると棺桶が空になるという、など。
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ヤマガミノミソニ 1942年 三重県 旧師走8日に山へ行き、山神の味噌煮をかげば、乞食になる。
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シャクシイワ 1928年 岡山県 神社のあたりに岩があり、夜中この辺を通ると岩から「味噌を呉れ」といい、杓子を突き出したりするという。
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ビンボウガミ 1957年 兵庫県 但馬では、暮れには大火を焚かないと、貧乏神が逃げないと言われる。
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ビンボウガミ 1957年 新潟県 1月7日に若木を山から迎えて、14日に燃やして小豆を煮る。昔貧乏な親爺が夜逃げをしたら、貧乏神が着いてきた。貧乏神が生木を燃して小豆を煮るのが嫌いだと言ったのでその通りにすると、貧乏神は「俺の嫌いな事をする」と言って銭を投げつけてよこした。それからこの行事をするようになった。
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ヤマノババ 1933年 岩手県 和尚さんに言われて、小僧が山へ薪をとりに行った昼に味噌の入った握り飯を食べるとき、味噌を一粒落としてしまった。帰りに小僧は山の婆に襲われた。小僧は和尚さんからもらったお札の力で寺まで逃げ戻った。寺まできた鬼婆を和尚は一粒の味噌に化けさせ、小僧に食べさせた。婆は味噌が化けたものだった。
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ビンボウガミ 1989年 兵庫県 但馬では大火を焚かないと貧乏神が逃げないという。
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ウミボウズ 1937年 新潟県 海坊主に出会った場合は味噌を海中にまけば逃げるとされている。
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カッパ 1935年 福岡県 久留米では、5月節句に筍を食べ、また米飯に竹の根を添えて水天宮に供え、後それを流す習俗がある。これはこうすれば河童がこの地方の人は恐ろしく固いものを喫するのに驚いて犯さないからだ。
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ビンボウガミ 1991年 大阪府 貧乏に辛抱できなくなって夜逃げしようと支度をしていたら、庭に汚らしいお爺さんがいた。それは貧乏神で、夜逃げするお前についてどこまでも行くと言った。それで夜逃げすることができなくなった。貧乏しても夜逃げしたらいけないということだ。
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アクビョウヨケ 1929年 岩手県 九戸郡の北部には、悪病除けのため、うどんと葱と酒を用意する。うどん葱は神棚に供えて食べ、酒は持ち歩いて7箇所の神々を回り、祈願する。その際には必ず二人組みで出かける。
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キツネ 1973年 岩手県 人が弱るのは狐にたかられたから。小豆御飯を卵大に握り、エジコに入れて十字路や三つ又の道に置くと狐は逃げるという。
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ビンボウガミ 1992年 宮崎県 節分の日には古いヒオコシ(火吹き竹)に藁の栓をして辻に捨てた。貧乏神を閉じ込めて捨てるという。
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ミコガミ,ミコガミガサ 1983年 岡山県 真庭郡美甘村平島では、ミコ神は赤飯を食べたくなると人間にカサを出すのだという。そういうときには、七軒の家を回って米や小豆をもらい、それで赤飯を炊いて供える。
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ビンボウノカミ 1940年 秋田県 いつも貧乏で困っていた大背病の飲み抜け親父は、ある神無月に貧乏神を追い出そうと歌の詠みあいをしたが、結局失敗してしまった。
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コンブ 1978年 新潟県 大年の晩には、ごぼう・こんにゃく・焼豆腐・コンブを煮た、「年取りのオヒラ」を食べる。これを食べると年を取る。特にコンブは「よろこんぶ」といい、必ず入れた。「年を取りたくない」と言ってこれを食べずに縁の下に隠れていると、余ったものを全部くれていっぺんに年を取ってしまったという話がある。
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タヌキ,ハッチョウノダダボウ 1990年 福島県 八町の宮にダダ坊という化け物がいて子供を食うので、盲目の中井坊に退治を頼んだ。中井坊はすり鉢をかぶり山鍬と才槌を持ってお宮に行き、化け物に殴りっこをしようと持ちかけてすり鉢を殴らせ、自分は鍬と槌で叩いた。化け物は血を流して逃げていった。翌朝村人と一緒に追うと、お宮の欅の洞穴に何十年も経った毛の薄くなった大きな古狸がいたので、殺して狸汁にした。化け物も出なくなった。
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ワラシベチョウジャ,ウワバミ 1968年 愛媛県 年の暮れに、貧乏人が藁3本を持って旅に出た。葱を洗う女に藁をあげ、三年味噌をもらう。その味噌をやって寺に泊まる。和尚が味噌を隠すが、小僧が教えて錆刀を持ってくる。夜に大蛇を退治して和尚に金をもらい、家に帰って節季の払いをしたという。
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