シリョウ 2002年 山口県 昭和58年の夏、アマ漁をしていると、海底の岩場に子供の靴が挟まっているのを見つけた。子供にちょうどよさそうなので持って帰ろうかと思ったが、結局そのままにして漁を終え家に帰ると、子供の様子がおかしい。診療所に連れて行ったが埒が明かず、法華寺の住職に伺いをたてると、子供の霊が憑いているという。何か心当たりはないかと尋ねられたので、靴のことを話すと、原因はそれで、靴の持ち主が憑いたのであると言う。早速住職に祈祷してもらい死霊を成仏させたら子供は元気になった。
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ワルイカゼ,ツキモノ 1965年 高知県 子どもの耳たぶ・腰・肩が黒く変色して、死にそうになったが、その原因がわからなかった。悪い風に当ったのだといって山伏にみてもらったが、助からなかった。これは憑きもののせいだった。
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カミカクシ 1990年 香川県 昭和49年12月21日の夕方5時半頃、かぞえで3つの子が神かくしにあった。8時15分頃、浜辺の方で見つかった。途中に靴が落ちていたのに、靴下は少しも汚れていなかった。
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カミカクシ 1973年 岩手県 数年前のこと。近所の子供が行方不明になった。帰ってきた後聞いてみると、何かに憑かれて1日中歩き回っていたといった。
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テング,カミカクシ,アカイカオシタハナノタカイショ 1982年 新潟県 ある夕方に、9つくらいの村の子どもがお宮の木の下に下駄を脱いだままどこかへいってしまった。村の衆は神かくしだといって、マスの底を棒でたたいてその子の名をよんで探しまわった。2、3日して昼ころに泣きながら帰ってきた。どこへいったと聞くと、赤い顔した鼻の高いしょ(人)に連れられて山道を行くうちに分からなくなり、目をさますと、山奥の、朴の葉っぱをしいたとこで、それから、やっと帰ってきたといった。
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カンノムシノマジナイ 1964年 福島県 田という字を一二度子どものてのひらに描いて、「あるだけのむしをはらいたまえ、あぶらうんけんそわか」と口の中だけで唱え、ふっとふく。虫が白い煙か糸のようになって指の先から出て行くのが見えるという。子どもは催眠術にかかったようになり、「見えた見えた」という。
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カミカクシ,キツネ 1954年 奈良県 中学生の頃、ある家の4、5歳の子供が、夕方急に姿が見えなくなり、神隠しになったことがあった。狐に入られたというとことになって、村中総出で、桝の底を叩いて子供を捜しに出かけた。
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キツネ 1975年 静岡県 鰯を買って帰るときにキツネが憑き、その家の子どもにとりついて、つま先でヒョコヒョコ歩くようになった。行者に頼んで床下に鉄砲を撃ちこみ、祈祷してもらって落とした。キツネ憑きも1942年ごろを境に出なくなった。
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テングサマ,カミカクシ 1983年 富山県 40年位前の話で、隣村である砺波で一人の子どもがいなくなって村一同で名前を呼んで太鼓を叩いて探したが見つからなかった。2晩いなくて、3日目の朝に川のふちの木の根っこの側に子供が笑って坐っていて見つかった。2日間ものを食べずに、雨も降ったのに着物はぬれていなかった。子どもに尋ねてもさっきから坐っていたという。これは天狗さまの仕業だと言った。また、神隠しで、子どもを粗末にするからだとも言った。
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オサキ 1978年 群馬県 昭和45年、男の次男正(5才の子供)の様子がおかしくなり、家にこもり、N村行きのバスが通る頃になると「乗る」といって家を出ようとした。義兄の御岳行者に相談した所、親戚筋に当たるある男の家のオサキが憑いたためと診断された。一家は複雑な親族関係にあり、義兄は多くの病気や失せ物をその男の家のオサキの仕業と診断しており、対立する一家を御岳行者という立場を利用してだんだんオサキモチにして行ったと考えられる。
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ヤマイヌ,オイヌサマ,ツキモノ,キツネ 1995年 静岡県 狐などの憑き物が憑くと、加持祈祷とともに山住山か春埜山へお犬様のお影を借りに行く。四足が跡をつけてくる音がするが、それはお犬様がついて来ているからなので、後ろを振り返ってはならない。お影が近づくと、憑かれている病人は脅え出し、屋内を逃げ回ったりするという。そのお影を祀ると、1週間くらいで病人は治る。
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タヌキ,ツキモノスジ 1954年 奈良県 明治14、5年ごろ、村の大由という家のおたつという子供が、私の家の子守りとして来ていた際に、狸が乗り移ったと言って村で大騒ぎになったが、けろりと治った。
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タヌキ 1970年 高知県 老婆が具合が悪くなったので祈祷師に見てもらうと、憑き物のせいだといわれた。両足を持たせて逆さ吊りにすると、老婆は物凄い力で跳ね除けて家を飛び出し、跳ね返ったと思ったら病気が治った。狸の仕業だったのだろう。
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キツネ 1973年 岩手県 1900年頃のこと。ある人が貰い風呂に行った帰りに狐に化かされて、魚を取られた。そのときにあげた叫び声を聞いて聞きつけた村人に助けられたが、周囲には狐の足跡が点々と残っていたという。
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ネコ 1973年 富山県 昭和初年、産湯を捨てた時に猫になめられてしまい、その子供は足が不自由になってしまった。
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ネコ 1973年 富山県 昭和初年、産湯を捨てた時に猫になめられてしまい、その子供は足が不自由になってしまった。
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ネコ 1973年 富山県 昭和初年、産湯を捨てた時に猫になめられてしまい、その子供は足が不自由になってしまった。
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カイイ 1922年 福岡県 明治43年の夏頃、糸島郡某町の町長の家で、仕立中の衣類が切断されたり、晩酌中に瓦礫が飛びこんだりという事が続いた。前妻の娘の仕業かと疑い、その娘を実家に返したが怪異は止まず、町裏の畑中にある狐家の、孤狸のしわざかと調べたが異状はない。祈祷を頼み、神仏を拝するようにすると数日後にやっと怪異は終息した。
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ゴウライ,(カッパ) 1977年 和歌山県 昔、ある人がゴウライという場所に草刈りに行き、仕事の合間に水浴びをしていたところ、ゴウライに追いかけられ、家まで逃げ帰った。寝間まで追いかけられた人がおり、寝間をよく見ると小さな小石があってゴウライに憑かれたのだが、和尚さんを頼み施餓鬼をしてもらうと治ったという。
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カッパ,ジュウイチニノショウニ 1991年 山梨県 下條村に切疵の薬を売る農家があった。その父が師走の末に釜無河原を通ると11、2なる子が馬の尾に縋っているのでそこをどけというが、聞かないので山刀を抜いて切るまねをするとたちまち消えてしまった。宿へ帰って馬を洗おうとすると、尾房を猿の腕のようなものが掴んであった。その翌朝戸外に小供の声がして、主人を呼ぶ。戸を開けると112の小児がいて平伏し、私は釜無川の河童だが、腕を接ぐ妙薬があるから腕を返して欲しいという。河童はその薬方と腕を交換して帰った。これが国中に名高い下條の切疵の薬である。
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