サケノオオスケ 1987年 山形県 旧暦の10月の15日には鮭の大助の声がするが、この声を聴くと3年以内に死ぬというので、聴かないように皆で酒盛りをした。
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タヌキ 1976年 山形県 昔、3年に一度若い娘を人身御供に差し出さないと凶作になるという村があった。ある年の秋に、1人の僧が訪れ、老夫婦から習わしを聞いた。僧は明神神社の天井裏に潜み、古狸がべんべこ太郎という犬を嫌っていることを知った。翌年の春、人身御供を差し出す時、僧がべんべこ太郎を連れてきて、古狸を退治したという。
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サルノクチアケ 1983年 広島県 正月の末の亥日、厳島神社では猿の口明といって、社家が祓いをして神事を行えば、その日から猿は声を発するという
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ムジナ 1956年 福島県 旧暦10月10日はむじなのご祝儀とも狐のご祝儀ともいい、人のご祝儀はしない。むじなは膳貸せ、椀貸せと行って来て鳴く。
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ゲンオウオショウ,カエル 1974年 山形県 羽州最上の栄泉寺にいた玄翁和尚は、蛙の口を封じたので今も蛙は鳴かないという。
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キツネ 1934年 静岡県 12月15日に、地の神様を祀り、毎年祠を新築する。その日が近づくと穴の中の狐たちは皆手をつないで、「早く15日が来りやいゝがな、そんな事言ふなえれ、口からつ(唾液)が出る、つが出る」と歌って踊り廻るという。
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ホトケヅキ 1965年 岩手県 10月は仏月といい、祝い事をしてはならないという。
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ヤマナリ,ヒカルモノ,ダイジャ 1979年 京都府 長老ヶ岳の登り口に大松という谷があり、昔、ここで山鳴りやひかるものが絶え間なくあった。ある人が原因を探ると、奥にあるほら穴が鳴っていた。ここにいた大蛇を龍王として権現をまつったところ、山鳴りが止んだ。祭日は7月9日である。鳥居の所に女人堂があり、女の人が権現までまいることはできなかった。
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サケノオオスケ 1987年 山形県 旧暦の11月の15日には「鮭の大助今のぼる」という声がするが、この声を聴くとよくないことがあるので、子どもたちは耳を手で塞いで聞かないようにした。
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ハイタツゴンゲン 1983年 愛媛県 拝竜権現は毎年生きた人間をお供えしなければ祟る。毎年三月三日の朝早く、その道を三番目に通る人を捕らえてお供えしていた。この噂が広まってその日に人が通らなくなると獣類を捕まえて供えたが、お供えがなかった年は必ず近くの川で溺死する人が出た。
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カラサテ 1980年 10月は「からさて」といって、国中大祭が行われ、家々は門戸を閉じる。その時に海浜から白蛇が昇って来るという。
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オミタマサマ 1956年 宮城県 正月三日、去年死んだ仏が初めて祀られる「初おみたま様」が行われる家では、近所や親類が飴を持って拝みに来る。この日は不成就日、あるいは「ほろぼ日」といって忌み、正月三が日は水音を立てたり、火を焚く時に音を立てない。おみたま様が正月三が日も神様になりたいということで祀るのだという。
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アシカキ,タヌキ 1980年 陸奥国では神無月(陰暦の10月)の10日をたぬきのめむかへ(「狸の嫁迎え」か?)という。この日には、狸が足かき(アシカキ)という木の下に集まる。
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タヌキ 1973年 岩手県 どんじいという和尚がいて、毎晩狸に化かされて本堂の供え物を取られた。本堂で「どんじいいるか、どんじいいるか」という声がするので探してみても、誰もいない。部屋に戻るとまた声がする。狸が尻尾で出す音が、声に聞えていた。
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ヤマノカミ 1993年 三重県 10月の神無月には山の神の祟りを避けるため、山仕事を休む。
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(ゾクシン) 1972年 長崎県 年中行事に関する俗信。盆の16日には地獄の蓋が開くといい、刃物を使わないという。九月末日から十月初めまで氏神様は出雲へ縁結びに行くという。このときに行く神様は一年中カマドを守ってくれるという。亥の日の餅を食べると、風邪を引かないという。12月1日にゴコクメシを食べると、流行病にかからないという。冬至にはかぼちゃ飯を食べるが、これを食べると流行病にかからないという、など。
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イノコサン,タノカミサン 1961年 鳥取県 亥の子さんが田の神さんであるといわれて2月の亥の日に神棚から田へ出かけて10月の亥の日に戻ってこられる。10月の亥の日には餅をついて神棚に供えるが、餅をついた臼をきれいに洗って朝までおいておくと亥の子さんはそれにさわって確かめてから神棚に帰られる。
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カミサマ 2005年 島根県 お忌み祀り(11月20日~25日)の間は神様が話し合いをする日であるから、鳴り物は禁止されている。ある時、お忌み祀りの日にやくざが騒いだ。すると、天候が荒れて雹が降った。
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シンヨドンリュウ,カエル 1974年 群馬県 上州新田の大光院にいた深誉呑竜は、蛙の口を封じたので蛙は鳴かなくなった。
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スベテノカミサマ,アクマ 1964年 秋田県 10月10日はすべての神様は出雲に行っているので、その留守を狙って悪魔が来る。しかし、前もって出入り口のすべてに餅をはっておけば悪魔はそれを食べて腹いっぱいになって帰るため、その侵入を防ぐことができる。
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