キョウヅカ,(ゾクシン) 1932年 沖縄県 地震の時には「経塚」と唱える。首里の経塚という場所は地震でも揺れないので、その名を唱えるようになったという。
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マジヤラク 1942年 岩手県 地震の時、マジヤラクマジヤラクと唱えると、静かになる。
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クワバライ,カミナリ 1974年 大阪府 和泉国和泉郡に桑原井があり、住人が言うには昔雷がこの井戸に落ち、登ろうとした時に人々は井戸の上に蓋を置いて雷を責めた。苦しんだ雷はこの近くには落ちないと誓ったので助けてやった。それからここに雷が墜ちる事はなかったので、雷鳴の時は桑原桑原と唱えるという。
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オスイワ,メスイワ 1968年 福井県 坂ノ下川のほとりの雄岩は、昔は山上で雌岩と重なっていたが、300年以上前に地震で落ちてしまい、それ以来夜中になると「オーイ、オーイ」と雌岩を呼んでいた。そこで粟田郡の大門の長者という男が雄岩に矢を打ち込み、南無妙法蓮華経の字を刻んで黙らせた。以来、雌岩のそばを尼千人が通ると落ちてくるといわれていたが、まだ落ちてこない。
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マンジロク,ナマズ 1971年 茨城県 地震が起きたときは「マンジロク、マンジロク」と言うと収まる。地面の下の鯰をマンジロクが押さえているのだが、マンジロクが居眠りをすると鯰が暴れ出してしまうので、マンジロクの目を覚ますために呼びかけるのだという。
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ガワッパ 1975年 熊本県 水に入る時「樋の口さんの一の孫」と唱えれば水難を免れるという。
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オオナマズ 1931年 岩手県 地下にいる大ナマズが動くと地震になる。昔は鹿島様が金の剣で大ナマズを押さえていたが、その剣が朽ちてきたために昔は地震が多かった。今は石の剣に変えたので地震は少ないという。この地方では地震が来ると「マジャラクマジャラク」と唱えるが、どういう意味かはわからない。
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アマゴイ 1929年 岩手県 二戸郡浄法寺では、雨が降らない時に、川で多くの人が騒ぐとさらに雨が降ると信じられている。そのことから、夜になると百四五十名を川に入れて、大騒ぎして、雨乞いをすると言う。
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ノサカゲノトナエ 1937年 山形県 雪崩を免れるためには「カンケコノタビハ・・・」という、初山のノサカゲのうたを3回唱える。
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コマユミダケ,カンジャダケ 1987年 長野県 この山は霊山で,天変地異のある時には鳴り動いて危険を知らせた。
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コクブンジノカネ 1987年 長野県 須川湖で泳いでいて溺れそうになったとき,「国分寺の者だ」とか「国分寺へ行く」とか叫べば必ず助かるといわれている。
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カッパ 1991年 滋賀県 昔知内川の下出と落合の間に1本の柳が生えていた。夏になると子供が遊んでいたが、ある日男の子が死んで浮かび上がった。渕にいる河童が子供を引っ張りこんでお尻から血を吸うのだという。これを聞いた下出の忠栄寺の坊さんが21日間渕で経を唱えてからは河童は出なくなったという。
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(ゾクシン) 2002年 香川県 田中のお宮は雷除けの神様なので、雷が鳴り出したら「田中の氏子 田中の氏子」と唱えると、落雷しないという。
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コエ,カミサマ 1957年 山形県 昔のある日、シナ沢という金山で金掘りをしていると、外で呼ぶ声がしたので穴から出た。その途端に山が崩れて穴がふさがった。神様の声であったに違いないという。
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カネ 1988年 奈良県 貝ヶ平山(カネヒラ山ともいう)に柴刈りに行った人が、山腹でオーンオーンと鳴く音を聞いた。近寄ると大きな鐘が岩に食い込んでいたので、クズワ藤で竜頭を縛って人を呼んだが、戻ってみると鐘は抜け出た後だった。鐘は大阪湾まで流れていき、今は堺の浦のハトヶ浜の海中にあって、旧暦3月節供のときに竜頭が見えるという。鐘の抜け跡はいまだある。
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アカイコシマキ 1941年 静岡県 腰巻きに関する俗信。火事のとき、女性の赤い腰巻きを振ると消火するといわれている。秋葉山の東麓にある気多村字勝坂の堂木の瀧に女性の腰巻きを持っていって雨乞いをすると、効果があるといわれている。
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ガランボ,カッパ 1985年 和歌山県 昔はよく子供がガランボに尻を抜かれることがあった。夏の始め頃が多かったので、川伏せの祈祷をやるようになったという。お経文の文字を書いた白い石を川に投げ入れる。
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マジナイ,オオヘビ 1941年 静岡県 火傷をしたら、「猿沢の池の大蛇がやけどして伊勢や熊野へ参りこそすれ、アビラウンケンソワカ」と三回唱えるという。
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カンコ 1975年 三重県 水から上って「カンコのメースリ、イタチのメースリ明日も明後日もおよがしてくだされてあがって候」と唱えると河童に尻を抜かれないといわれている。
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カミサマ,チョウチン,ケンムン 2001年 鹿児島県 桜島が噴火した時、面縄に行った帰りに小雨が降って薄暗くなった。井之川の左手に畳二つ分くらいのオキ火のような真っ赤な火が燃えていた。母にその旨を伝えたら「ものを言うな」と言われた。またクナダという所に青い提灯があった。その旨をまた母に言うと、「ものを言わない」といった。近くの店に入って安心すると、店の奥さんはその火は神様で、ものなど言うと後から追いかけてくると言った。そのころあちこちに提灯がぶら下がっていたという。これはケンムンといい、そのよだれが火のように見えると言う。
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