キツネツキ 1977年 マチン・鉄粉・黒大豆の3つを煎じて与えれば、狐が恐れて、飲まなくても狐は落ちる。
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イケノマ 1934年 愛知県 池の魔に憑かれて、我知らず池に落ち込む事がある。そういう時は小便をすると我に返る。
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トモカズキ 1956年 海女が水底でよく見る、自分と同じような姿の魔物。その特徴は鉢巻の尻を長くなびかせている。友舟の海女かと思い、浮かび上がってみても自分の舟のほかに舟の影は見えない。海底でこれに会うと近寄って笑いかけたり、鮑をくれたりするが、そのときは後ろ手で受けねばならない。これにあった海女はその後しばらく海に潜らない。防ぐマジナイとしては、鉢巻きなどに魔除けの印をつける。
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スイジン,ナガモノ,ウナギ 1959年 鹿児島県 水神はナガモノ(鰻)が嫌いである。水神を信仰する人は、食べると病気になると言って祟りを怖れ、絶対にこれを口にしない。
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スイジンサマ 1958年 香川県 水神さまは金気のものが嫌いなので、水の中に落としてはならない。
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カッパ 1975年 熊本県 池を新しく掘った場合はその底に鉄物を必ず埋める。河童は鉄が嫌いだからそうすると河童が住みつかないという。また水死人が出た場合は棹の先に鎌をつけて探せばすぐに見つかるという。
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ダイジャ 1976年 岐阜県 飛騨国高原山中で食用に用いている谷水を、はなはだ暑い日にある人が飲んだところ、その水が消えず、起臥に腹中で雷鳴し、色々試したが治らなかった。ある人が、この谷には大蛇が住んでいるというからその毒に当たったのだろうと考え、古釜の類の鉄を濃く煎じて飲ませたところ治った。
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テング 1930年 新潟県 天狗の爪をカゼのときに削って飲むとたちまちなおるという。
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ガラッパ 1937年 鹿児島県 皮に鉄鍋を付けっぱなしにしていた人が病気になった。占ってもらったら、川の下に河童の巣があったために祟ったという。河童が一番嫌うものは鉄で、体に付いたら腐るという。
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カッパ 1940年 新潟県 馬を洗いに行くと河童を発見した。殺そうとしたが、命乞いをするので助けてやった。御礼にといって、大量の魚を家の取っ手に掛けてくれていたが、あまりに思いので鉄の取っ手に替えると、魚を持ってこなくなった。河童は鉄が嫌いである。
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マモノ,ヤマイヌ,(ゾクシン) 1988年 長野県 塩を買って帰るときは、山犬あるいは魔物がついてくるのでできるだけ午前中に買って帰れという。もし夜に家に入る場合は、塩の上に火をのせて入れという。
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イヌガミツキ 1954年 島根県 犬神に憑かれると、1升飯ぐらいは平気で食べるという。犬神憑きだというのを見極めるには、寝ているときに寝床の下に差し金や物差しを入れる。目の多いものを魔物は嫌うので、病人は痛いと言い出すという。
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ミズカガミ,マ,(ゾクシン) 1915年 和歌山県 水鏡をすると魔にさされるという。
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ミンツチ,カッパ 1914年 北海道 化物に悩まされていた人が最後の手段として水中に火打石を投げ入れ、「ミンツチカムイ、汝に及ぶほど強い者は無い。手伝ってくれ。」と叫ぶと、3歳ぐらいの子供が刀を提げて出て来たという。
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オオカミ 1986年 奈良県 山で弁当を食べたとき、箸を半分に折って捨てる。そうするとオオカミの魔除けになる。
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カワッパ 1972年 福井県 鉄はカワッパを封じるのによい。
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ガートンボ,ガーッパ,カッパ 1972年 長崎県 ガートンボ(ガーッパ)は河童である。子供の格好をしていて、頭のくぼみには水がたまっており、身長が低く蛙に似ていて水かきがある。強力で相撲好きである。相撲を取ろうと言われたらおじぎをしてからすると、皿の水がこぼれて霊力が消えるので良いという。逆立ちをしても良い。人間のはらわたを食うという。川で泳ぐときはキュウリの先を切って額か臍に付けると河童が来ないという。出会うと病気をするともいう。
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(カッパ) 1991年 山梨県 村の庄屋、安太郎家で、ヒジロに挿しておいた魚が盗まれるので、家人が注意してみていると、ある晩ヒジロに濡れしょぶれた黒い得体の知れないものがうごめいている。その怪物は川口湖の方へ逃げ去ったが、ヒジロには幾重にも紙に包ん河童膏の処方書が入っていた。その膏薬をためしてみると深手の切傷もたちどころに治り、近郷近在にも評判となったので、安太郎家では蛤の貝殻詰めにして各地へ売り広めるまでになり、昭和初期まで湖畔の名薬として販売していたという。
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ニガテ 1942年 兵庫県 苦手とは呪力のある手で、腹痛を撫でると治り、また、魚を捕るときも、獲物が捕れやすいという。
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マモノ 1937年 鹿児島県 昔、山中に魔物がおり強者たちの頭を叩き割っていた。ある知恵者が鍋を6枚被って魔物と頭を叩き合った。最後の一枚で知恵者は命が救われた。魔物は白い血を流しながら逃げたが翌朝見てみると大きな蜘蛛が死んでいた。
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