クチガミミマデサケタヒト 1977年 神奈川県 ある老人が親類の家に行った帰りに坂を登っていると、きれいな女の人がかぶりをして後ろから登ってきたので、夜も遅いから気をつけなさいといって見送った。その後に男の人が来たので、この先に女の人がいると伝えた。すると、男はその人はこんな顔ではなかったかと振り向いた。その顔は、口が耳まで裂けていた。
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オヒメサマ 1989年 山梨県 お姫坂には昔水溜りがあって、お姫さまがそこに出たからお姫坂と呼んでいる。
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ヒメ 1989年 山梨県 昔、百姓が水をくみにいくと、どんなに早く行っても誰かがくんだ後のようなので、おかしいと思って水のたれた後を追っていくと、古屋の山の麓のほうへ見えなくなった。宵のうちから待っていると、お姫様が現れ、水を汲んで古屋の山の神の方に消えた。その後姫の姿が見られなくなると、池の水も自然となくなり、今は坂だけが残っている。それが御姫坂の名の由来。
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オウダンホドウ 1986年 東京都 交通事故がよく発生する横断歩道がある。そこは昔お墓だったので、よく事故が起こるのだという。
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ハンドコロガシ 1986年 大分県 人家に近い寂しい坂道を登っていると,上から次々ハンド(水甕)を転がして落す音がする。しかし怪我をした人はいない。
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オヒメサマ 1989年 山梨県 お姫さまに化けて出てお姫坂と呼ばれるようになった。
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アマゴイ,オヤマ 1964年 福島県 お山という山があり、ここに女が登ると雨がふるという。
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ヒトカゲ 1985年 茨城県 車で走っていると、横切った人をはねたと思い、慌てて車外に出て確認した。そこに人の姿はなく車に戻ると、座席が水でびっしょり濡れていた。
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オンナノコエ 1986年 東京都 踏み切りで女性が通り魔に刺された。助けを求めたが救助は来ず、そこで死んだ。翌日から、夜中に車で通りかかると、「助けて」と呼ぶ女の声がする。声につられて近づくと、目の前に電車が迫っている。
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カワウソ 1976年 新潟県 1935年前後のこと。ある人が夜道、自転車を押して上り坂を登っていると、背が高く顔が驚くほど白い、縦縞の着物を着て網笠を被った女が、杉の木に寄りかかって横顔を向けていたので、怖くなって夢中でハンドルを握ってしまったら、自転車が壊れて崖から落ちてしまった。川うその仕業かもしれない。
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(リンシタイケン) 1982年 群馬県 脳溢血で倒れて、ふと気付くと河原を走っていた。向こう岸はお花畑で女が手招きしている。渡ろうとしたらムラの人に大声で引きとめられた。気付くと正気に戻った。
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コウツウジコ,オンナノヒト 1986年 東京都 青梅街道の十字路で、女の人が交通事故で死んだ。その後、十字路のガソリンスタンドで、白い着物を着た女の人が手を上げてタクシーに乗った。目的地に着いたので後ろを見ると姿がなく、座席が濡れていた。
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(ハノカミサマ) 2000年 新潟県 子供が自転車もろともに坂の下に落ちそうになったが、お地蔵様のご利益で、自転車だけが下に落ち、本人は助かった。
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キツネ 1939年 青森県 対向から勢いよく馬車が突っ込んできたので、自分の馬車を下げてやり過ごした。しかし道路が悪く、下の小川へ落ちてしまった。見ると、今来た馬車はなくなっていた。
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イナクナッタヒト 1989年 山梨県 5,6年前にはやった話。踏み切りのちょっと下に人が立っていて、人が来たら消えた。
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キツネ 1985年 山梨県 向こうに知っている人がいたので、ついて行ったら、山の方へ行ってしまった。その後一生懸命ついていったら、夜が明けてしまった。そして山から降りたら服がボロボロになってぼけた顔をしていた。
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ガギザカ 1968年 群馬県 箕輪城が武田信玄に滅ぼされたとき、脱出した藤鶴姫一行が、人の声を聞いて追手と早合点し、自害してしまった。声は姫の味方の軍勢のものだった。声のしたあたりを一言坂、自害した坂を限り坂という。限り坂は今、訛ってガキ坂と呼ばれていて、そこのお堂に座ると鼻血が出るという。
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キエタヒト,トラック 1987年 奈良県 日暮れにトラックで街道を走っていたら、ある人が乗せてくれと言うので乗せた。それで、降りる所に着いたので見たらいなかった。振り落としたのかと思って探してもいなかった。戻ってその人を探してみたら、当人は乗せてもらっていないと言った。
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イケ 1989年 山梨県 御姫坂に「御姫の池」という古い池があり、昭和5年の通路工事のときに埋められた。その頃この付近で事故が頻発し、占ってもらったところ、池を埋めたのが原因というので、早速碑をたてて霊を慰めた。
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(レイイ) 1974年 和歌山県 寛文6年5月20日、越前からの女巡礼が高野山に登ろうとした。道掃除の者が見咎め注意したが止めようとしなかったので、夜引き裂いて松にかけた。僧が丁重に弔ったので何も起こらなかったが、道筋がよく崩れたという。
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