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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ツブ,テンノウサマ
1961年 岩手県
旧2月8日に田螺を投げて屋根を越させるツブコシという火難よけの行事を行う。これは天王様が火事のとき付近にいた田螺がみな屋根に這い上がって火事を消し止めたことに由来する。それでこの辺りの田螺は舌が白くなり、舌の白い田螺は食わぬという。また、この天王様は祭日に村の家々で胡瓜を2本ずつ供えるのでキュウリッコ天王様ともよばれる。

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ツブ
1961年 新潟県
菅谷の不動明王はかつて火災となったとき、たくさんの田螺が本尊にとりついて水を吹いたため、頭部だけが焼け残り現存しているという。以来眼病の人は田螺を供えて祈願すると効果ありとされる。また、2月初午の日に田螺を屋根に投げ越して魔除けとし、これを信仰するものや眼病を患うものは田螺を食べない風習がある。
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ツブ
1961年 福島県
初午の前に、ユルリの四隅に塩を少し埋め、そのあと田螺を屋根に投げ越せば、1年中火災にあわない。また、田螺は不動様の使いとし、食えば眼を病むという。
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コブガワラサマ,テング
1962年 千葉県
近所に火災があっておっかなくなってきたら、1升御飯を炊いておむすびにし、おはちの蓋に入れ、屋根の上にのせる。その時「コブガワラ様に上げます」と言う。コブガワラ様というのはおっかない天狗で、こうすると火は別の方へ向くという。
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テンテコマツリ
1939年 愛知県
旧暦正月13日に行われるテンテコ祭では、42歳厄年の村人が赤い着物で腰に男根に見立てた大根をぶら下げ、年行事区長の家から神社本殿に行き、神殿前で燃やした藁灰をふりかけられてから拝殿へ駆け上がり大根を神前に納める。この大根を貰って大黒柱にかけておくと、雷が落ちないという。また、この大根を酢もみにして食べると、夏病みをしないという。神事の際にふりかけられる藁灰を被ると、夏病みを免れるという。
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セイモントウフ
1956年 宮城県
12月1日は水溢しの朔日で、長方形に切った豆腐を串に刺して、炉の四隅に立て、水をかけてから屋根に投げ上げて鳥に食わせると、火除けになるという。
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カッパガミ,キュウリ,ウシ
1956年 宮城県
お花湯立てには胡瓜を二本持参、一本を供え、一本は河童神に供える(川に流す)。今野家では胡瓜を作ることも触れることも禁じられ、牛を飼うことも食べることも禁じられる。部落の人々も胡瓜を供えないうちは食べてはならない。お天王様がボウの病になったとき胡瓜畑で休み、目が覚めると胡瓜を食べてのどの渇きをいやし、迎えに来た牛に乗って帰って助かったからだとされている。
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ミズノカミ,ツブ
1987年 秋田県
ツブ(田螺)は水の神の使いで、火災の難から守ってくれる。
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カミサマ
1943年 千葉県
正月2日、鎮守の星宮の境内で火を焚く行事が行われる。昔からこの行事を行わないと、村に災難がおこるといわれてきた。ある年、大雪で戸外に出られなくなり、この行事ができなかった。その夜中、老婆が誰もいないはずの神社で火が燃やされているのを見た。神様が火を焚いたということになって、それ以降この行事を欠かさなくなった。
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テング
1986年 石川県
天狗は日本の神々の中で最も位が低いが、焼畑の火入れを守ってくれるの神でもある。アズキ餅を好むので、焼畑の火入れ作業の時、供えた餅を食べると山火事等を免れることができる。
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テング
1919年 京都府
下鴨神社の前の舟岡という小山で天狗の集会がある。その火は近くの民家に必ず火を借りに来るという。天狗は白いひげの生えた老人で、御礼として自筆で「火用心」と書いた額をくれたという。
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アッキ,クマザサ
1929年 栃木県
2月8日は八日様と言われている。夜に蕎麦をうち、熊笹で作った八日塔を裏に置いて、ここに上げる。ねぎと豆腐を熊笹にさして雨戸口に置き、かごを棒で屋根に上げて、悪鬼を払う。
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テンノウサマ,アクビョウガミ,ウシノエカミ
1982年 新潟県
7月14日は各地で天王さま、祇園さまの祭りをする。天王様は疫病神で病気にならないようにと初生りの胡瓜を供え、各家では縁側に簀をさげ、悪病除けに杉の小枝に幣束をさげてさし、牛の絵紙を逆さにして入口に貼る。牛の足をあげておくと悪病神がきたときに、すぐ蹴り飛ばされるといわれている。
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シロギツネ
1986年 長野県
隣家から火が出て火事になった。しかし白ぎつねが現れて火を防いでくれたという。だから屋敷神として白ぎつねを祀っている。
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モチ
2000年 徳島県
正月15日の小正月の早朝に、若衆宿の玄関に立てて色紙を吊るした笹竹や、各家庭の正月飾り等を、浜辺に高く積み上げた「左義長」を燃やし、この火で焼いた餅を食べると病気にならず、神棚に供えておいて天災時に食べると、災厄を免れるという。
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ヒダマ,ヒジャマ
1977年 鹿児島県
天の神様がヒジャマ(火玉)に下界へ降りて家を焼いてくるように言った。ヒジャマは指定された家に来て甕壷に隠れて焼く機会をうかがっていたが、朝も晩も火に用心しているので焼けなかった。たまりかねたヒジャマは甕壷から出て、村人たちに頼んで小屋を焼いてもらい、その煙によって天に帰ることができた。
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ツブ
1961年 滋賀県
出庭明神は田螺を使令とするため、氏子は田螺を畏れ敬い、触れたり食べたりすることをかたくつつしむ。この村の者が他村で田螺を煮た火と知らずたばこなどを吸えば、たちまち戦慄を生じ数日間病むという。また、耕作のとき田螺がいれば、ことわりをいって社地に移す。この村へ縁づいたものがこの相火のものを食い永病した実例もある。
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ヤマガミマツリ・サンジンサイ
1940年 茨城県
旧11月15日の山神祭では、御神木の藁に火を付けて焼く。子供たちはこの時、大声を張り上げて「山ノ神トシシ、オ猿のケーツマツカンダー、牛蒡焼イテブッツケロー」と繰り返して歌う。この行事は同時刻ごろに各所で行われ、火柱の高さと爆竹音の大きさを自慢している。この火が下火になってきたころに魚を焼いて食べると風にかからないという。
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ミズノカミ,タニシ
1987年 秋田県
田螺は水神の使いなので、火災の難から家を守ってくれると言われている。
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(ゾクシン)
1974年 宮城県
年中行事に関する俗信。狼祭のときに、飼っている家畜の名前を言い忘れると、その家畜が食われてしまうという。2月9日には、天馬が屋根を横切るとか、天竜様が屋根を通ると言い、馬の両耳に団子を2つかける真似をする。そして「悪いことを聞かないように、良いことを聞くように」と言わなければ、天馬の声を聞いた馬が死ぬといわれている、など。
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テングバヤシ
1951年 静岡県
小笠神社には神の御使いとして天狗が住まうといわれる。夏にはこの山から天狗囃子が聞こえる。ただし隣村で聞こえ、地元では聞こえない。また、天狗の焚火が田の畦で燃える。田の水が少なくなると、天狗が雑魚の漁に出るためである。天狗が漁した魚は片目とされる。
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