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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

アリクラノババ
1935年 岐阜県
昔小鳥山の南の方が鳴動した時、老婆が7日目の夜に神に祈り門口に錐を立てたら音は止んだ。また、温泉があったが若者の為にならないと老婆が馬の爪を湯の中に入れたところ温泉が冷たくなった。

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ヤマ,タイコ,カグラ
1941年 愛媛県
昔、露峯の山では太鼓の音や、神楽の音などが聞こえるというような異変が多くあった。不安な村人が法印を呼んで祈祷してもらったら、七日間もかかったが、神様の荒れは鎮まったという。
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ヤマナリ,ヒカルモノ,ダイジャ
1979年 京都府
長老ヶ岳の登り口に大松という谷があり、昔、ここで山鳴りやひかるものが絶え間なくあった。ある人が原因を探ると、奥にあるほら穴が鳴っていた。ここにいた大蛇を龍王として権現をまつったところ、山鳴りが止んだ。祭日は7月9日である。鳥居の所に女人堂があり、女の人が権現までまいることはできなかった。
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ダイジャ
1962年 神奈川県
昔、ある村に住む美しい娘の元に、夜ごと、前髪立ちで小袖を着た美しい若衆が通ってきた。いつしか娘は身ごもったが、若衆は名も家も告げない。ある夜、若衆の髪に縫針を刺すと、以後若衆は来なくなった。家の者が山の中を探すと蛇の穴があり、針の鉄の毒がまわった蛇がウメキ声をあげていた。娘を菖蒲湯に入れると、大蛇の腹子が全部流れたという。
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イシツブテ,オンリョウ
1993年 岩手県 
1770年9月半ばから地頭佐羽内そないの馬場野にある別宅に、夕方になるといしつぶてが投げ入れられるようになった。鉄砲撃ちを置いても、修験者が祈祷しても効かないので怨霊だろうということになり、黒岩の白山寺の和尚にお札を貰って貼ると、その日からいしつぶては止み、馬場野で馬が暴れることもなくなった。
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ユノカミ
1997年 山梨県
昔、湯の本(屋号)は暖かいお湯がわいて子どもたちの格好の遊び場であった。子どもたちが遊んでばかりいて仕事を手伝わないので、大人たちはここに猿の首を置いたため、子どもは怖がって近付かなくなった。春になってみてみるとお湯は真水になっていた。すると信心深いおばあさんが、猿の生首をおいたから湯の神が怒ってこの村には湯をくれねえとお告げがあったといった。
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メイドウ
1975年 兵庫県
但州の北に鳴動する山があった。村民があやしく思い、その麓に集まり杭を数十本打ったところ、その鳴動はたちまち止んだ。
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オニババ
1936年 岡山県
馬子が馬に塩を積んで運んでいると、鬼婆が出てくる。鬼婆が風呂の中で寝たところを、蓋をして火をつけた。そのときの火打石の音を聞いて、鬼婆が「かちかち鳥が鳴きだいた、早や夜もあける」といったという。
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クビキレウマ
1985年 香川県
昔、村の人が古大川村まで来ると、お経を唱える声がした。不思議に思い探してみたら、地蔵様の声だった。我を降ろしてくれと言うので、四つ足堂まで降ろした。その四つ足堂には大晦日になると阿波の山から首切れ馬が降りてくる。
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ゴズテンノウ
1987年 長野県
昔,村の人が馬を曳いていると馬が大きな穴に足を取られてしまった。するとその穴の底から「俺は牛頭天王だが,俺を祀ってくれないと村中に祟ってやる」という声が聞こえた。そこで村中で祀ることになり,今は村の東方の馬場山上に祀ってある。
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テング
1979年 徳島県
天狗の下駄や、天狗の馬の蹄の跡が残っている天狗岩がある。天狗は正月になるとその岩に来て鉦や太鼓を叩くので、近隣の老婆は「恐ろしい」と言って早くから家の戸を閉めていた。
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スシャクサマ,ヘビ
1992年 宮崎県
山の草場に夫婦蛇が住んでいた。草場を焼畑にするのを子が生まれるまで待ってくれと百姓に頼んだが、百姓は雄蛇が留守の隙に草場を焼き、雌蛇は焼け死んだ。雄蛇は生霊になり、馬生木集落を不作にしてた。明治に入って山道で馬が騒いで動かなくなったり大入道がでたりしたので、山道に祠を建てて「すいしゃく様」として祀った所、祟りは消えた。
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オオヒト
1929年 青森県
嶽の湯に湯治に行った大叔母の入っていた湯が、どんどん熱くなった。冷まそうとして外から水を入れようとしたが、塞がれてしまう。大叔母が外を見ると、大人が湯を浴びにきていた。驚いた大叔母は、裸のままで宿舎へと逃げ帰った。このようなことが何度かあって、人々はその湯に行かなくなった。
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アカマタ,マッタブ
1973年 鹿児島県
昔、阿傳と嘉鈍の中間にマチという部落に母と娘が暮らしていた。娘は夜に機織りの仕事していたが、あるときから夜になる一人で笑ってばかりいて仕事をしようとしない。母が尋ねると、娘は夜になると赤手拭いを被った男がやってきて脇の下を擽るのだという。そこで母は今晩その男が来たら木綿針に糸を貫いて男のたまに刺せと言った。その晩、娘は言われたとおりに男の頭に針をさし、明朝に母が糸を辿っていくとマッタフの巣である坂の麓の割れ岩まで続いていた。中から「我ミミンダ通しはしたが、子供は七籠も産ませて、うら取って見せずに置くものか」と声が聞こえた。また「娘が海へ行って七日間潮浴びをすれば子供は堕りる」と他の声も聞こえてきた。母は家へ帰り娘を海に連れて行き、七日間潮浴びさせると蛇の子を堕ろすことができた。
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ヒ,タコ
1929年 長崎県
ある寡婦が磯漁りに行ったところ、蛸の足が石の上に出ていた。彼女は喜んでこれを切って持って帰り、夜の慰みに使った。このようなことを7度繰り返し、8度目に最後の足を切ろうとしたところ海に引きずりこまれて死んでしまった。それ以来山から原城の沖へ毎晩火が飛んでいくようになった。
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タヌキ
1960年 神奈川県
ある寒い冬の夜、一人暮らしの老婆の家に年を取った狸が来て囲炉裏にあたった。次の日も来たので老婆が狸に火を投げつけると驚いて逃げたが、坂の途中で死んだ。その坂を火の坂という。後に水車業を営む人が陽原から久所に通ずる坂の下に穴を掘って祀った。
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ヤマガミ,テング
1973年 富山県
ある時炭焼き小屋に泊まっていると晩の八時ころ突然ドンドコドンドコと太鼓のたたく音がした。そこでお祈りすると聞えなくなった。山神は地方によっては天狗だともいわれる。
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ソウトウノヘビ
1966年 秋田県
山に柴を刈りに行ったら、滝の沢というところで馬が動かなくなった。頭が二つで尾のない蛇が潜んでいるのが馬には見えたのだった。村の若者が火をつけて蛇を焼いてしまったが、最初に火をつけた人は病気になって死んでしまった。蛇の怒りと言うことで、そこに神社を建てた。
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ナノカマワリノイシ
1929年 長崎県
雲仙の温泉場の近くに、七日廻りの石というものがある。これは、ある時邪険な母親が子を背負ってここを通った時に子どもが泣き出したので、「泣き止まないなら置いていく」と小さな石に置いて歩き出した。ところがそれほど離れていないにもかかわらず子の鳴き声がどんどん小さくなったので振り返ると、子の姿はなく大きな石があった。その石の周りを七日七晩周囲を廻って探したのでこの名がついたと言う。
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キツネ
1978年 山梨県
山に薪取りに行った男が、馬頭観音の前で転んだ拍子に狐が憑いておかしくなった。着物の裾を狐の尻尾にしたり、囲炉裏の炭で顔に落書きしたり、何も食べずに夜な夜な座敷を飛び回ったりした。拝んでもらうと狐は離れた。女狐で、自分の子どもが心配になったから出て行ったのだという。
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ムジナ
1966年 新潟県
昔、ある男が飯を食わない嬶を欲しがった。女が来て泊めてくれと言って居着いたが、飯を食わない。炭焼きに行くふりをして梁に登って様子をそっと覗くと女は飯を炊き、頭を開けて食っていた。後日、女が長持をくれと言うのでやると、それに男を入れて担いで山に走った。男はどうにかして帰ってきたが、それが五月のよい節供の日だった。以来、5月5日の湯に入らないとムジナになめられるという。
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