トモグセ 1967年 福島県 妻が妊娠すると柿の木にのぼりたがる夫がいる。
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フッタチ 1961年 岩手県 ある家ではいくら子供が生まれても育たなかった。六部様に占ってもらうと、年をとってフッタチに化けた雌鶏が、生んだ卵を人間がとって喰ってしまうのを恨んで人間の子を殺してしまうのだという。
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タノタタリ 1971年 大分県 卯の日に田を植えると嫁が死ぬと今でも言い伝えているところがある。
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シンボク 1983年 愛媛県 蓑島伊右エ門正勝の屋敷裏の山中に神木があったが、これを切って薪にしてしまった。するとその夜から子供が発熱して苦しみ始めた。占い師が神木の祟りだとしたので、「代わりの木を植えるから子供は助け給え」と叫ぶと熱は少し冷めたが、子供は遂に死んでしまった。
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ヨメノタタリ 1970年 静岡県 姑が嫁に2反余の田を一日で植えよと命じた。植え終わった嫁はその場で死んでしまった。その後田を植えるものに祟りがあり、その家に死者を出す。
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ダイジャ 1960年 三重県 柿の大木に、柿が実っていた。大暴風雨になっても柿は下に落ちてこない。けれども、いつしか柿の実は見えなくなっていった里人が見ていると天から大蛇が下りて来て、1つずつ柿をむしっていた。そのため庭の中に柿を植えるのを嫌うようになったという。
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ゴタンダ 1940年 神奈川県 1日で田植えを植えるように言われた嫁が願うと、沈みかかった太陽が戻ってきた。植え終えてから田から上がると、嫁はそのまま死んだ。それから後、その田は1日中に植え終えないと不幸があるという。
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シンボク,タタリ 1985年 愛媛県 伊右エ門が裏山の神木を切って薪にした。その夜から三歳の子供が発熱し苦しんだ。占い師によると神木のたたりで、「代わりの木を植えるから子供は助け給え」と叫んだが、子供はむなしく死んでしまった。
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ジガミ,カラスナキ 1984年 新潟県 屋敷内の大きな松には地神がいるということで、年に一度神主にお祓いしてもらっていたが、事情があってその木を伐ってしまったところ、それからはいろいろ悪いことがあり、お祓いも効果がない。また、この木は死に知らせの「カラス鳴き」の木にもなっていたが、ここにはのろいの釘が打ってあった。
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(ゾクシン) 1981年 栃木県 産育に関する俗信。妊娠中は、柿の木の下を通ったり、柿を食べたりしてはいけないという。妊娠中に葬式を見ると子供に赤いアザができ、火事を見ると黒いアザができるという。へその緒は取っておいて、生きるか死ぬかの病気の時に煎じて飲ませると良いという、など。
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ユメ 1956年 宮城県 柿をたくさんとっている夢や田植えをしている夢は悪いといわれる。
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ヘビ 1965年 宮崎県 ある家で毎晩、屋根の上にヒがアガル(不思議に明るくなる)ので占ってもらうと、谷の蛇が男に化けてその家のババに通っていると出た。ババさんは妊娠しており、頭に瘤のある子を産んだ。蛇の男がたたったのだろうという。その家では、今も瘤のある子が生まれる。
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キツネ 1928年 新潟県 50年近く前、嫁が姑と畑仕事をしているとき、石を投げたら狐に当たった。3月後、嫁は病気になり、巫女に占ってもらうと狐がついていた。狐が嫁の世話をして欲しいというので、姑は言われたとおりにした。2,3日後、夜中に狐の嫁入りがあり、その後、嫁の病気はよくなった。
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ユメウラナイ 1946年 山梨県 ある人はよく夢占いをし百発百中であるといわれ、不思議がられている。特に、妊娠に関しては本人が気づかない時期にでも言い当てるといわれている。
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キツネ 1976年 新潟県 ある人が、依頼を受けて稲荷様のそばの狐を殺した。するとその家で口のきけない子どもが3人つづけて生まれた。占ってもらうと、稲荷の恨みといわれ、床下を調べたら、狐が寝ていたと言う。
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リュウジンサマ 1995年 愛知県 話者の家人が病になり、治らなかった。八卦の人に見てもらったら、屋敷内の栗の木の洞に龍神様がいたのだが、その木を伐ったときに居場所がなくなってしまったのがうつろいて、救いを求めて取り憑いているといわれたので、乾の方向に祀ったら家人は治った。
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イケ,コエ 1936年 岐阜県 姑が嫁に、今日中に田の苗を植えろと命じたがそれを果たせず嫁は田で自殺した。それから何時からか田に水が湧き池になった。天候の変わり目には嫁の泣く声が聞こえるという。
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ヨゲン 1946年 村に飲んべえの占師の男がいた。この男はときどきとんでもないことを言い当てたという。あるとき、村の石屋の家が火事になることを予言した。石屋は妙見様の神主に火伏の祈祷をさせたり、火の警戒をさせたりして無事であった。
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ハカ,オチウド 1958年 岐阜県 砂場の地蔵の形をした古い墓はよく祟る。地蔵を信仰している人に占ってもらうとわかる。あまりたびたび祟るので、椿の木を植えたら祟らなくなった。
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モウシゴ 1929年 東京都 佐内家では子ができないので、嫁は近所の井の頭辨天で願をかけた。願いは叶って女の子を産むことができたが、近所の人はその子を神の申し子だと言いはやした。娘が成長した或る日母娘は辨天へお礼参りに行った。そこで娘は殺気立った顔で池の中をじっと見てるかと思うと池の中めがけて身体は岸を離れて行った。
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