キツネ,(ツキモノ) 1988年 長野県 キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は体が震え目が光り、よくしゃべるようになった。祈とう師に拝んでもらって離した。
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(ツキモノ) 1988年 長野県 憑き物に憑かれると、行者を頼んでお祓いをした。それと共に、鏡を見せたという。
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シンメイサマ 1964年 福島県 ばあさんは病身な上、目が不自由で、子どもたちも目が悪く、医者にかかってもはかばかしくない。隣村にしんめい祈祷者がいると聞き、一心に信仰したところ、身体がだんだん丈夫になり、自分も子どもも眼病がなおった。しんめいが自分にものる(のりうつる)ようになったので、ご神体を譲り受け、自宅で拝むようになった。
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キツネ 1926年 鳥取県 子供が発熱して苦しんだ。医者は感冒と判断したが、役行者が拝むと、狐が憑いていた。狐のいうとおちにごちそうを裏口に置いたら治った。
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ハカイシノタタリ 1981年 和歌山県 話者の娘が椎の実を拾いに行き、墓石に腰掛けて、帰ってきて熱を出した。近所のお婆さんが「玄関の敷居に座らせ、お茶とお線香を立ててイタミを逆さにして『飛んでけ』と言って3回仰ぐとよい」と教えてくれ、そうしたら治った。
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(ミガワリダイシ),(オマモリサマ) 1973年 岩手県 話者の娘は一旦息を引きとり、医者にはだめだと言われたが、お守りさまのおかげで不思議なことに再び息をふきかえし、今は健全になった。
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レイ,カミオガミ 1985年 長崎県 中学2年生の男子の足が突然曲がらなくなり、昼間は何でもないのに、夜になると熱が出て苦しんだ。病院で治らないのでホウニンの所へ行くと、「霊が憑いている」と言われた。指示通りに小さな神棚を設けて神おがみを始めると足は曲がるようになった。
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キツネツキ 1982年 新潟県 村祭りに、カグラマイの若い衆の1人が目つきがおかしくなって、キツネが両手を胸にたらして立ったような形をしてとび上がり、神棚のアブラゲをくわえておりた。宿の人が若い衆の家へ、兄はキツネツキになったのではないかと知らせると、うちの人も思い当たるところがあった。それで、神主をよんで本人を押さえつけてオハライして祈禱してもらった。すると、カグラマイのけいこに行きはじめて、夜、くらやみで、きれいなアネサに笑いかけられてから、何が何やらわからなくなったといった。
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ブッチョウノタタリ 1993年 三重県 話者の息子が小さかったころに重い病になり、治らなかった。村内の拝む人に見てもらったところ、神棚の仏ちょう(お札)がたたっていると言われ、それを取り除いたら治った。
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シンケン 1974年 神奈川県 伊豆国岩浦のある家に寄宿したところ、その家の僕者の子が病気になって、諸国を巡礼しているあなたに祈祷してほしいと頼まれた。凡俗の身なのでその様なことは出来ないと答えたが、気の毒なので奥州塩釜明神のお供えを与えたところ治った。
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ミズガミノサワリ 1981年 宮崎県 高校生の娘が原因不明の病気になった。拝み屋に見てもらうと水神の障りだという事だった。黙ったまま溝に行きいきなり漬物樽を洗ったので水神である河童が驚いたため障っていた。お払いすると治った。
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テン,タイショウ 1941年 新潟県 ある人が味噌を一舐めすると、その夜顔を引っ掛かれた。傷が治らないので住職に尋ねると、それはタイショウ(貂)に頼んでくれた。翌朝、住職の所に薬が置いてあり、それをつけると傷はすぐに治った。
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タメニオチタコノタマシイ,(トイギキ),(ホトケオロシ) 1984年 新潟県 70歳になったお婆さんが気がおかしくなり医者に診せても治らなかった。嫁が「沢根の不動さん」へ連れて行くと、近所でタメに落ちて死んでしまったが、あまり供養してもらえず、迷っている子の魂があり、畑仕事でしゃがんでいるときにおぶさったものだ、といわれた。また、情けをかけるといつまでも憑いているといい聞かされた。お婆さんは小さな地蔵を一つ作って大日さんにあげ、お前は坐るべきところに坐って、家のものに供養してもらえといって祈った。それからお婆さんは回復した。
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トンチボ 1995年 新潟県 竹やぶの中から畦を通って家に帰ると気分が悪くなった。ショウジンバアに拝んでもらうと、トンチボに通してくれといわずにトンチボのいるところを通って踏んだので、腹が立ってイマッタ(忌まう)という。まじないをしてもらって治った。
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ガラッパ 1992年 宮崎県 小学校1年生のとき、一ツ瀬川で魚釣りをしてたら、岩の上に変なものが座っていたのを友達が見つけ、急いで帰った。親たちはタイユサマ(太夫様)に御幣を切って祓いをしてもらった。それ以来この川では竹の筒にお守り札を入れて肩から提げることになった。
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イチジャマ,イチジャマヤシキ 1972年 沖縄県 Tの妻が13歳の頃、咳をしながらイチジャマヤシキ(生悪霊屋敷)の側を通ったところ、そこのイチジャマの女に見つかり、取り憑かれた故か頭痛がした。アンキングヮ(脈を取る人)を呼んでウシヌキウガン(取り除ける儀式)をさせて、癒えた。
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キツネツキ,キツネオトシ 1982年 新潟県 村のアネが家のあたりをウロウロしていたキツネをおどしつけて、それ以来キツネツキになっておかしくなった。とび上がったり、チョロチョロとさわいだりして気狂いと同じだった。神主に頼んでタタキ祈禱してもらって、本人をたたいてキツネをたたき出し、キツネオトシをした。
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イキジャマ 1985年 沖縄県 子供が急に痙攣を起こしたり異変があると「イキジャマに食われた」と言う。イキジャマを見つけるのはユタおじいさんである。イキジャマする家は決まっていて、大体は結婚した女の人がやる。
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キツネ 1982年 東京都 子供がけがをしたので拝む人を頼んだら狐がやってきて憑いてしまった。狐はたかるのではなく頼ってくる。また人を頼んで拝んでもらい、狐を出した。その狐を放り出すわけにもいかないので、屋敷神にまつった。
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ハカノタタリ 1992年 奈良県 尼寺の庵主さんの墓の石垣の囲いの外に、よい格好をしている木があった。植木が好きな人が、その木を持って帰り、植えた。すると、ガタガタと震えが来て、どうにもならなくなった。墓のたたりだと考え、木を返し、紙にお米と塩を包んで持って行って供えて拝んだら、治ったという。
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