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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ムジナ
1981年 神奈川県
昔、ムジナがいた。部落の庭で映画を上映していると、やっている映画の人間の声の真似をした。ムジナを探して見つけようとすると黙ってしまう。戻ると、また始まる。「おい、おい」という声は、人間の呼び声に似ていた。

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ムジナ
1983年 東京都
ムジナは人のまねをして「オーイ、オーイ」と呼ぶ。呼ばれてそっちへ行ってしまうと、道がなくなっていて困ってしまう。
類似事例

ムジナ
1976年 東京都
夜更けに名前を呼ぶ声がするので戸を開けると誰もいない。毎晩それが続くので、戸口で待ち構えて声がしたとたんに開けるとムジナが驚いて逃げた。ムジナが人間の言葉を話すときは息切れしているように発音するという。
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ムジナ
1983年 千葉県
昔は家がたくさんなかったので寂しかった。ずっとまっすぐいって「ここは寂しいな。」と思ってやって来ると、決まった家から、頭へ砂がザラザラとかかる。こりゃあと思っていると大男が出てくる。気がつく田んぼの中にいる。その男はムジナだった。
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ムジナ
1972年 千葉県
後ろから話し声がするので振り返ると誰もいない。また前を見ると声がする。家に帰るまでその繰り返しだった。ムジナに化かされたらしい。
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シナモン
1975年 新潟県
日暮れどき、婆さんが田仕事を終えて坂を下ってくると、向かいの山で木を引く人足たちのかけ声がする。迎えにきた家の者に聞くと、人足たちはとっくに山を下っているとのこと。かけ声はシナモン(ムジナのこと)のいたずらであった。
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トンチボ
1975年 新潟県
夜更けに木っ葉をはねたり、木を倒したり、木材をひきずったりする音がする。トンチボ(ムジナのこと)のいたずらであるという。人の声をまねることもあるが、声を長く伸ばすことができないので「おィ」と短く叫ぶという。
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ムジナ
1980年 岐阜県
冬場、山小屋の近くにはさみを置き忘れたので取りに行った。するとどこかで泣き声がしたので、ムジナが悪戯してはさみを引きずる音だろうと思って山の辻まで追いかけた。するとそこには何もなく、はさみは小屋の近くに置いてあった。
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ムジナ,タヌキ
1980年 岐阜県
山小屋を造って生活していた時、夕飯後にガス燈の下で木を伐る音がしており、おかしいと考えているとそのうちの1人が「ムジナだ」と叫んだ。すると音もガス燈も消えてしまった。後で見ると、たぬきが小屋の壁をひっかいていたという。
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トンチボ,ムジナ,タヌキ
1995年 新潟県
トンチボは火をばあっと風が吹いたように見せる。ムジナも狸も同じものという。5匹いても1匹の足跡のように見せる。酒に酔っていると騙されて水溜りに入れられる。誰かを待っていると木を切る音やがやがや人がいるように見せたりする。「オイ」「ヨイ」とひとこえでヨボル。トンチボよけにラジオやマッチを持って山へ入る。食べ物がないので最近田に出る。
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ムジナ
1972年 千葉県
お婆さんがお風呂に入っていたら、裏山のほうから「イエ、イエ」と声がして、そちらのほうに引き寄せられて、山の裏まで行ってしまった。ムジナに化かされていた。
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ムジナ
1935年 新潟県
生け捕りにした男狢を樽の中に入れて飼っていた。人気がなくなると、麥搗(テンカラツギ)の音を真似し始める。こっそり皆でそれを聞きに行った。
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タヌキビ,ムジナ
1941年 徳島県
何年か前に、葬式の真似をして火を灯したタヌキが取られた。他にも、焼畑の火を真似たり、木を切る音をさせたりするという。ムジナも同様なことをするが、毛色が異なる。
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タヌキ
1989年 長野県
お宮の方に行くと、たぬきが人の真似をしたりして化かすという。田を作っているとたくさんたぬきが出てきて、小屋に泊まって「雨が降るから誰も来ない」と考えているとたぬきが来て人のように呼んだり壁を叩いたりするという。「たぬきが来たな」と考えると、音が止むというようなことがよくあったという。
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ムジナ
1976年 新潟県
木こりが材木を筏に組んで運んでいって、帰る途中に土産の魚を取られた。途中、ホーイホイというムジナの声を聞いていたので、ムジナに化かされたのだろうということになった。
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キツネ
1985年 山梨県
昭和15、6年ごろ、Aさんが映画を見た帰りに、はぐれて1人でくると、寒くなった。Bさんのところの道の坂の途中まで来ると、頭だけ大きくてちっちゃいものが前をゆく。前にムジナやキツネが人を操って化かすときには、後ろで操作すると本で読んだことがあったので、カーブを曲がるとき後ろを見たら猫のようなちっちゃなものがおり、前のものはいなくなっていた。気がついたから何もされなかったけれども、気がつかなかったら、きっとどっか連れて行かれて迷わされていた。
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ムジナ
1976年 宮城県
立沢の上流に1匹のムジナが住んでいた。人を化かすが害を与えなかったので立沢太郎と呼ばれて可愛がられていた。ある時ある旦那が祝い酒を飲んで帰る際、立沢を通った。旦那は「太郎や、何でもええから化けて見せろ」と言った。すると、波の音が聞こえ、当り一面が明るくなった。あるか沖合いに船が漕ぎ出され、官女が船縁で扇の的を立てている。すると馬にまたがった武士が泳ぎ出て、弓に矢をつがえて放ち、矢は扇の的に命中、当りは拍手喝采となった。やがて鳴り物の音がおさまると、あたりは元の暗闇に戻ったという。
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ムジナ
1918年
むじなは人のような声を出し、人とどちらかが根の尽きるまで呼びかけあうことがある。人を化かすときは後ろからやり、死んだふりをすることもある。
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タヌキ,キツネ
1986年 愛媛県
とあるおじいさんが山で炭を焼いていて夜に炭火を止めようとして小屋の中にいるうちにうとうとしてしまった。そのとき、「じいさん弁当持って来たぞ」という声が聞こえたのだが、だれもいなかった。たぬきやきつねは人の口真似が上手く、実際何をいっているかわからないが、人が遠方で話しているのと同じようなかんじに聞こえるのである。
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ムジナ
1972年 千葉県
ムジナは狸に似ている。夜道を歩いている人に砂をかけたり、月を別の場所に見せたりする。
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オギャーナキ,タヌキ
1985年 高知県
山で赤子の声を真似るオギャー泣きがいる。村の人が探しに行くと、女の子が岩の上に座って眠っていた。なぜそんな所にいるのかと尋ねると、母に呼ばれてついて来たが、出てきた僧侶に動くなと言われたのでその通りにしていたのだと言う。
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