ミノムシ 1938年 新潟県 ミノムシは道の怪だという。小雨の降る晩などに、火が出てきて蓑の端にくっついて払えば払うほど全身を包むという。ただし、この火は熱くはないという。
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ミノムシ 1938年 新潟県 ミノムシは道の怪である。小雨の降る晩などに歩いていると、火が現れて蓑の端にくっつく。払えば払うほど全身を包むが、熱くはない。雨のしずくが、火の粉のように見えるのだという。
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ミノムシ,ミノボシ 1938年 ミノムシあるいはミノボシともいう。小雨の降る晩などに歩いていると、火が現れて蓑の端にくっつく。払えば払うほど全身を包むが、熱くはない。多人数で歩いていても、そのうちの1人にだけ起こり、他の者の目には見えないという。
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ミノムシ,ミノボシ 1956年 小雨の降る晩などに蓑を着ていくと、火が蓑のはしにくっつき、払えば払うほど全身を包むが、熱くはないという。信濃川流域に多く伝わる。
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カワボタル 1938年 千葉県 印旛沼のカワボタルは、夜に出るので火に見えたという。これは越後のミノムシと同じで、小雨の降る晩などに歩いていると火が現れて蓑の端にくっつく、払えば払うほど全身を包むが熱くはないという怪だろう。
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ミノムシ 1938年 秋田県 蓑虫というものは、寒い晴れた日の早朝、蓑や被り物の端にくっついてきらきら光るものである。払っても払っても尽きないという。これは火ではないという。
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ミノヒ 1971年 新潟県 小雨の日には、蓑から垂れる水滴が火になって落ちる。それを払えば払うほど多くなるが、家に入ると消えるものである。
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キツネビ 1979年 岐阜県 雨がショボショボ降る晩に、火がポッと見えてそれが段々増えた。狐の仕業。
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ミノビ 1991年 山形県 蓑火とは、夜、田の畦道に出現する妖怪で、古い蓑に霊気が宿ったものと言われている。
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キツネ,ヒカリモノ 1944年 山形県 雨のしょぼしょぼと降る宵に、身に付けている蓑や笠が白く光る。光り物にたかられたと言うが、狐の仕業だから構わずにいるとじきに離れるものだという。
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イタチ,ヒバシラ,キョウジ,(ゾクシン) 1916年 愛知県 夜に火柱が立つのは鼬の群れの所為だという。高さは9尺ほどで、火柱の倒れた方の部落には凶事があるという。
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ウブメトリ 1976年 小雨降る闇夜に出る。出現する時は燐火を伴う。遠くから見れば鴎のようである。婦人の姿にもなり、人に会ったら子供を負わせようとする。逃げれば熱が出て死ぬこともある。背負うと害はない。人家に近くなると背負った子は消える。
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タヌキ 1937年 福井県 雨の夜に歩いていて蓑笠のしずくが落ちてくるのを拾おうとすると、後から後から増えてきて、困ってしまう。これは狸の仕業であり、暗いところや大工は騙されない。
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キツネ 1995年 群馬県 夜遊びに行って帰りに上から白い布が下がってきた。逃げようとしたら川のほうに火がたくさんついていた。狐に化かされたという。
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イタチ,ヒ,(ゾクシン) 1916年 滋賀県 夜に鼬が鳴くと火が早いといい、大黒柱に水をかけるとよいという。
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モノボシ 1933年 長野県 体に火がついたのを見て、驚いて狼狽するほど火勢が増すが、熱くはない。この火が自分には見えて他人には見えない場合もあり、多人数でいても、その内の1人にだけ起こることもある。又は同時に皆それにつかれる時がある。これはみのぼしにつかれたといい、狐狸の仕業ともいう。
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ヨウカイ,モモムササビ 1974年 晩鳥、野禽ともいう。姿形は鼬鼠のようであり、昼は深山に隠れ夜になると現われる。人が持っている松明の火を吹き消す。
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ミノモス 1977年 富山県 ミノモス(蓑虫)は、雨の夜に濡れた衣類が光り出す現象である。水滴が光り、すぐに消える。これに取りつかれた人もいる。
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タヌキ 1959年 愛媛県 高知県 遠くの山に火が見えることがある。これは狸の仕業で、実はすぐ目の前で狸が悪戯をしているのである。また、狸は夜半に来て小屋の戸を叩いたりもする。
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ノビ 1936年 高知県 傘程度の大きさの火が砕けて数十になり、地上から4、5尺あたりのところを数百間走る。草履に唾をつけて招くと頭上にきて、煌々と空中を舞うという。
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