ヒキガエル,ロクブ 1931年 長野県 ある家に六部が泊まった。その六部が持っていた大金を奪い、それを資本に商売をはじめた。その家には蟇がたくさんいるようになった。やがてその家は悪疫が広まり家運も衰えた。六部の祟りと言われた。
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ロクブノオンリョウ 1956年 宮城県 正保年間(1644~1648)の頃,同町の宿屋に一人の六部が泊まったが宿の主は六部の所持金に目がくらんで殺してしまった。数年後に弟分だという六部が来てその六部が泊まらなかったか尋ねたところ,主人は知らないと答えたが,灰の中から偶然見覚えのある笠の金具が出てきたので弟分の六部は全てを悟り,殺された友のために読経した。すると六部が幽霊となって現れ,この恨みに必ず報いる旨を告げ,弟分も呪法を結んで立ち去った。以後その宿屋には不幸が続いて子孫が絶え,その場所に住んだ者も皆不幸に見舞われたので幽霊屋敷,化物屋敷と呼ばれるようになった。
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ロクブ 1916年 大阪府 ある夜、一夜の宿を求めた六部が会った。ところが翌日家を出る姿を見たものはおらず、六部はそのまま消えてしまった。その後、その家は急に金持ちになったが、そのうち一家は今、一人お迎えを待っている一人の老婆を除いて死に絶えた。
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ロクブノタタリ 1971年 福島県 六部が目が見えなくなり、どこにも行かれなくなって、そのうちで泊まっていたが、金をみんなとられてしまった。それで、裏の田んぼに来て、手をはたきながら「貧乏んなれ、貧乏んなれ、貧乏んなれ」と、毎日田んぼに手をはたいていた。そしてその六部がしんでしまってから、そのうちでは夫婦が病気になって亡くなっり、その人のあとの代になっても草刈りへ行って馬の背骨が折れたりした。今でもその家はやっているが、罰が当たって因果をみたのだ。六部の崇の話である。
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ムソロクブ 1919年 徳島県 ある年の暮れに、川の渕で庄屋が、前の晩に泊めた六十六部を殺して秘蔵の宝物である金の鶏と蚊帳を奪った。血まみれになった六部の足は川へと滑り込んだ。その頃庄屋の家で下男が餅をついていると天井から血みどろの足がぶらさがり、1羽の黄金の鶏が現れ米を食い尽くした。その後片足と鶏は六部の笑い声と共にどこかへ消え。その後も色々禍が続いたので庄屋の主人は墓を建立した。
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(バケモノヤシキ),ロウジン,オウゴン 1973年 兵庫県 播州姫路のある屋敷に年来化物がすんでいて、人が取り殺されたり、気狂いの病をうけたりした。ある学者が住んで、夜に論語を読んでいると、大盤石や十畳が音と共に動いた。正体は70余りのひからびた老人で、髭が生え、古い帷子を着た者が泣いてたたずむ。生前に埋めた黄金のことを伝えたかった。
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(ムクイ),リョソウ 1974年 奈良県 南都三条で、貞享2年の4月、ある旅僧が裕福な家の夫婦に鉢を乞うたが断られ、一夜の宿も断られた。その弟は旅僧を召使いの所に泊まらせた。旅僧が召使いに、兄夫婦は畜生道に落ちたと言うので行ってみると、兄夫婦は会話ができず、犬の吠える声になっており、驚いて帰ると僧は去ったあとだった。
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ハチ 1931年 山梨県 茂衛門と八右衛門という二人の百姓が六部になって旅をしていた。茂衛門が昼寝をしていると、鼻から蜂が出てきた。そのとき、茂衛門は金を掘り当てる夢を見ており、気になった八右衛門が蜂の見ていたあたりを掘ると金の入った壺が2つ出てきた。その後、茂衛門は5つの壺を掘り当て、共に大金持ちになったという。
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ロクブ 1955年 山形県 ある家に六部が泊った。金を持っていたので細引きで絞め殺した。六部は「この家を絶やして六地蔵にしてやる」と言った。一時栄えたが、はたしてやがて絶えた。
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バケモノ,ヒトツメ,ミツメ,キツネ,ムジナ,ニワトリ,タイコノウチボウ 1941年 秋田県 ある化物寺に旅の僧が来る。一ツ目、三ツ目などの化物が丑満頃に現われるが、僧はこれを退治した。翌日、化物どもは狐、狢、雄鶏、打棒などの正体を現して死んでいた。
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タヌキ 1981年 滋賀県 昔法蔵禅寺に六部がやってきた。六部は住職に泊めてくれと頼んだ。住職はやめた方がよいといったが、六部はどんな辛抱でもするといって泊った。その晩六部が寝ていると、丑の刻にわけのわからない化物が天井一杯くらいある目玉をむいて六部を睨みつけた。六部が「狸だろう、こっちへ来て勝負しろ」というと狸も諦めて出てきて、どんな勝負をするのかと聞いてきた。六部は「オノレワ、テンクラテンジャを交代で言い合いをする」といい、言い合いをしたが、じきに狸が言えなくなってしまい、裏山に逃げてしまった。
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ロウニン,ソウ,サイカイ,キツネ 1976年 岡山県 備中千冠村で家を建てようとして地面から小瓶を掘り出したところ、毎夜夢に僧が5,6人現れるようになった。他所へ移ると今度は浪人のような人が夢に現れるようになり、ついには病気になった。小瓶を元のように埋めると治った。狐の仕業だろう。
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タヌキ,ニワトリ,キツネ,ティティコブシ 1931年 島根県 ある六部が怪物が出るという荒れた山寺に泊まった。夜に仏前で読経していると、天井が破れるような大きな音とともに西竹林の鶏三足だという大僧が降りてきた。その後、南池の鯉魚だというものと、北山の白狐だというものもティティコブシはいるかとたずねてきたが、六部の脅しで怪物は立ち去った。その後、六部によって怪物は退治された。ティティコブシは椿の花の化物であるという。
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ニゴリガイケ,ロクブ 1943年 徳島県 昔、ある初夏の夕暮れ時に、某氏の家で六部が一夜の宿を乞うた。六部は桐の箱に入った黄金の鶏と、部屋の大小よって大きさが変わる蚊帳を持っていた。翌日、2、3人の若者に六部は斬られた。鶏は飛び去ったが、蚊帳は庄屋の手に入った。庄屋の家で餅をついていると、血の流れている足が2本天井から下がり、餅が血で赤くなった。六部の呪いだという。
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オニ,ユウレイ 1979年 岐阜県 昔一人の僧が美濃の国、今須の村にさしかかり、一夜の宿を乞うたが、どこの家でも断られた。仕方なく村のはずれの、墓場の六体地蔵の影で一夜を過ごすことにした。夜になると鬼が5、6匹出てきて、妙という老婆の幽霊をいじめるのを目撃した。僧はどこかの家で成仏できない人がいるのではと考え、一軒一軒尋ねると庄屋の母親であることが分かった。その老婆は生前欲深く村人に恨まれていたため、成仏できないのだろうということになり、僧は供養の為にお寺を建てさせた。その後鬼や老婆の幽霊は出なくなったという。
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バケモノ 2000年 山形県 昔々、旅人が化け物寺と噂される寺に泊まった。天井のほうでがさがさ音がして目が覚めると、生臭いにおいがする。見ると、天井の穴から三味線のつながった白い糸が降りてきた。三味線を弾こうと思って触ると、体がくっついて離れなくなった。その後、和尚がやってきて化け物を退治した。天井裏からは化物に食われた人の骨が出てきた。化物は5升鍋の蓋ほどの大きさで、毛むくじゃらで、3尺ほどの大きさであったという。
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バケモノヤシキ,アヤシキコトドモ 1974年 東京都 三年坂中程にあった屋敷は化け物屋敷であった。夜更けに仕事していると側にいた女の顔が伸び縮みしたり、恐ろしい顔になったり、座敷で火が燃えたり、病気で寝込んでいる女が掃除しているので寝込んでいる部屋に行くとやはり寝ていて、戻ってみると掃除していた女は消えていた。
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ロクブノタタリ 1982年 宮城県 六部は1人では歩かない。小金を持っているので、できるだけ2人1組で歩く。2人組の六部が泊めてもらって翌朝出ようとしたら、連れの六部は先に行ったといわれた。不思議に思って鍋の表面の油で占ったら、連れの六部はこの世にいないと出た。そして竃の灰の中にその六部の鈴があった。六部を殺した家は祟られる。
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タカラモノ,ヒカルモノ 2003年 山梨県 蓧井山の山頂に三の祠があり、その下に宝物が埋めてある。そこに光りが見えたといわれる。南部町塩沢の円蔵時の若い僧に盗まれたという話もある。掘った人に関する話は一定せず、其寺の僧であるとか、其家の主人であるとか。宝の正体も明らかでなく、金作りの馬具か、お姫様の瓔珞かといわれる。
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イヌ,カネモチ,オダイシサン 1937年 兵庫県 金持ちが壷に金をたくさん入れて軒先に埋めたまま死んだ。息子が残った金を遍路さんに施そうとしたが、金持ちが化けた犬がほえてすることができない。そこへお大師さんが来て、犬が寝ている下を掘るように言うので掘ると、金壷がたくさん出てきた。
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