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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(ヒデヨシノイン),リュウシン
1974年 静岡県
むかしから遠江洋に武具や馬具を乗せていく船は必ず壊れてしまうという。天正18年の豊臣秀吉による小田原征伐の際、同じように逆風が吹いて船が転覆しそうになったが、秀吉が竜神に宛てた書を海中に入れるとしばらくして波が穏やかになったという。

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(リュウグウヘノテガミ)
1976年
秀吉が小田原征伐の時、馬を乗せた船を送ろうとしたが、遠州灘の内駒がたという所は、馬具さえ積んで渡ることができなかったため、竜宮殿に手紙をしたためて送ったら、無事に渡ることができた。
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(モウシノショ)
1975年
孟子の書を中国から日本へ向かう船に乗せると、その船は必ず転覆してしまうという言い伝えが、古くからある。日本の神の御心にかなわないからだという。そのため、孟子の書が無事届くようになってからも、朝廷では用いないことにしているようだ。
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コエ
1980年
海上で大風が吹き、大波が打ち寄せて、船が転覆しそうになった時は、船に乗っている人が皆船の頭に立って大声で叫べば、大波は船を避けるという。これは人の陽気を風が避けるためである。
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カヤ
1937年 京都府
昔、秀吉が伏見城で病にかかり。回復の見込みがなかったとき、保津村のある家の庭先の榧で抜風呂を作って入浴すれば治るというので準備をしていたが、間に合わずに秀吉は亡くなった。
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ユウレイ,ボウコン
1978年
ある時秀吉が数奇屋で茶を点てていると利休の亡魂が現れ炉の側に座った。その眼中は光があり、呼吸に火気を出していた。秀吉が無礼であると叱責すると少し離れて座った。秀吉が数奇屋を出て御小姓に見に行かせると利休の姿は消えていた。
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フネ
1990年 沖縄県
人が死ぬ前には「船が来る、船が来る」という。
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フナユウレイ
1936年 大阪府
昔、船幽霊がよく出た。暗夜なのに帆がはっきりと見えて、嵐の吹いた方に船が進んでいく。船からは人の話し声がした。
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セミ
1934年 佐賀県
豊臣秀吉が朝鮮征伐の折に、茶会を開いたが、蝉が啼いたので、やかましいと怒鳴ると、それ以来今日に至るまで蝉は啼かなくなった。
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アリ,イセマイリ,フネ,(ゾクシン)
1915年 岐阜県
蟻を殺すと、伊勢詣のとき船が転覆するという。
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ヨウゲン
1977年 京都府
田原藤太の矢根が妙心寺にある。これは豊臣秀吉の子・棄君が生まれた時に蒲生氏郷が天正17年4月に献上したもので、彼の祖先である藤原秀郷が妖蚿を射殺したものである。
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ソコユーレイ
1933年 長崎県
平島では船幽霊をソコユーレイと呼び、船につくと船は少しも動かなくなる。万灯のような灯をつけて幽霊汽船が来る際、人の声だけがして汽船の走る音は聞こえないという。また、江島の船が、天気が崩れたので帰ろうとすると、裸でヤアヤアと言いながら6人が泳いできて船にかじりつき、船が動かなくなったという。追い払っても再び泳いできたという。
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キツネ
1989年 宮城県
高帽をかぶった男が船に乗せてくれと言った。船に乗った男は浪花節を歌った。男が船から陸に上がったら狐になって跳ねていった。気がつくと船にあった鱧がなくなっていた。
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ユウレイセン
2002年 山口県
地家室の漁師が体験した幽霊船の話を近所の若い船乗りにしたら、幽霊船の見分け方を教えてくれた。怪しいと思う船を見たら股の間から逆見するそうで、逆見をして船が海面から少し離れて走っていたら幽霊船であるという。
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(ニチリンジュタイ),ユメ
1973年
母親が、日輪が懐に入る夢を見て懐胎したので、豊臣秀吉の童名は日吉丸であったなどというのは、天子の御種を宿したことをさしているのだろう。
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ボウレイセン,フナモウレン
1937年 和歌山県
流れ仏が出たときには天気の悪い夜に、死んだ人が乗っていた船が亡霊船になって現れる。これを本物の船と見間違えると難船するといわれているが、よく見れば間違う事はない。強風のときに自分の船の反対方向から帆が走ってきて、それが船の前を横切ったらそれが亡霊船であるといわれている。
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フナユウレイ,ウミボウズ,イソオンナ
1932年 長崎県
幽霊船や海坊主は柄杓を貸せという。そこを抜いて貸さないと船に水を注がれて沈められる。船幽霊は決して艫からは船へ上がってこない。船玉様がともの方を向いているからだという。磯女は乳から上が人間で下は幽霊のように流れていて、やはり船を襲う。
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(ゾクシン)
1942年 山口県
女を船に乗せるとマン(間・運のこと)が良くなる。ただし、船の方はけがれるといって迷惑であるとする。
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ユウレイセン
1964年 高知県
普段は行き会うことのない所で行き会った船が、幽霊船である。この船に会った人は多く、船の下半分がなかったという話や、杓を借りて船を沈める話、そして船の下が光るといった話を聞いた。
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カイナン
1973年 富山県
北前船には女は乗せなかった。乗せると海難があるといわれた。
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ヘビアナ
1941年 福井県
蛇穴の沖まで来ると急に船が動かなくなった。きれいな女が出てきて、船の上に立っていたので、刀で切りかかると女は船を放した。すると船は走り出した。
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フナダマサマ
1960年 愛媛県
船霊を船玉という。ご神体はサイコロで船の中間に祭ってあり、女であるという。船玉は蛇や猿を嫌う。新造船を作ったときに船玉様をのせる。また正月2日を初乗りといい、船玉様を乗せかえる。死人を乗せたときにも船玉様を入れかえる。夜船の上で寝ているときにチンチンと音がすることを船玉様がいさむという。
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