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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヨウチュウノツツミ
1976年 鹿児島県
薩州の小敷島の沖で、漁師が海の中に堤が築かれているのを見つけた。その堤は、松の板を釘で打ちつけ、その中に堤を築き、上に松と芝を植えて作られていた。

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オニ
1989年 鹿児島県
薩南大島では、正月に門松を立てるが、それは昔鬼が来た時に人が捕えて松の木に縛ると、鬼はそれを引き抜いて逃げたが、その後を追い再び捕えて松木につないだ。以降、鬼は松の木を恐れるようになったからという。また昔鬼が降った時門松をたてて竹に腹部を貫かせて殺したので、それから門松に竹を添える習慣が生じたという。
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ガマ,オクリカンキリ
1980年 鹿児島県
薩摩藩の相良市郎兵衛は造園が得意で、鹿児島で庭園を造っていた。泉水を掘ろうとしたところ、下から水が湧き出てきたので、休憩をとることにした。すると池の中には百数十匹の蝦があふれていたという。それを干したものをオランダ人が見たところ、それは薬のヲクリカンキリだと言ったという。
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ドチュウノカジカ,ドチュウノドジョウ
1974年 群馬県
利根郡硯田村の農夫喜右衛門が開墾したところ、土のなかから泥魚や鰌が出てきた。
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イケノヌシ,(ダイジャ)
1987年 山口県
オオザ山の神の水の池の主が、対岸の池の浦へ、漁師に頼んで渡してもらった。一度だけ網を引け、と言われたので引いたらあまりに大漁だったので、二回目を入れてみたが、瓦などしか入らなかった。漁師が風呂敷を広げたら、大きな池がパッとできた。
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ジゾウカツオ
1922年 静岡県
ある年の6月23日、猟師が鰹漁に出ると、木像の地蔵が網にかかった。その地蔵を海辺の松の木の下に安置して供養すると、網が破れるほどの鰹が獲れるようになった。
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オオキナイシ,エビス
1984年 鹿児島県
明治以前のある時、地引網を引いていると網に大きな石が入っていた。沖に捨てても網を引くたびに入っているので不思議に思い、浜に砂を盛り石を立てたら大漁になった。これをエビス神として境界に祀った。
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マツ,カイブツ
1922年 岩手県
上閉伊郡栗橋村字古里に大きな松の木があり、日光を遮っていた。耕作物の邪魔になるので伐り倒そうとしたが、次の日になると元に戻っていて伐ることができなかった。ある日夢に一人の翁が現れ、木の伐屑を毎夕方に焼き棄てれば成就すると告げた。言うとおりにすると木は倒れ、それを用いて船を造った。しかし、不思議なことに船は一夜のうちに姿を消してしまった。あるとき、漁夫が橋野川の川上で得体の知れないものを見つけ、大权で突き刺した。一度帰り、次の日再び現場に行くと何もいなかった。探している内に漁夫は狂い、あたりは風雨となり大洪水が起こった。一夜たつと河口に突如として奇岩が現れた。人々は、漁夫の突き刺した怪物の化身だと言い囃した。
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ジゾウ
1923年 静岡県
ある年の6月23日、漁夫たちが漁に出ようとすると、鰹は1匹も獲れなかった。網には木造のお地蔵さんがひっかかっていて、海辺の松の木の下に安置して祀ったところ、大漁になったという。
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クロシマネズミ
1975年 愛媛県
伊予国矢野保の内黒島のかつらはざまの大工という網人が、魚を取ろうとして海をうかがっていたところ、魚の入る所は光って見えるものであるが、磯の近くでとても光っている所があったので網を入れた。すると魚は獲れず、少しの鼠が獲れた。陸にあがると鼠は逃げ去った。それ以降この島には鼠が多く生息するようになり、畠のものを食い荒らすようになった。よって今まで耕作する事はない。
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(チャボウズトイヌノイシ)
1984年 新潟県
長者ケ原に住む犬神長者は佐渡島のできはじめたころ、真野湾一帯に多くの田んぼを持ち、小木湾をその苗代にしていた。ある大田植えの日、その日じゅうに植え終えようとしていたのに、日が傾いた。長者は、鉄の扇で太陽はその場に止まらせ田植えを終わらせたが、それ以降不吉なことが続き、佐渡を去らねばならなくなった。長者を慕う茶坊主と犬が後を追いかけたが、間に合わず、悲しみのあまりそのまま石になった。今でもその石が沖のほうを向いてたっている。
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コゾウ
1989年 静岡県
南伊豆町の仏島で漁をしていると、釣り鉤をたぐって目の際まで毛を被った小僧が現れて、ニッコリ笑った。恐ろしく思った人が建立したのがタカンバの地蔵。
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ヒノカンノオンガエシ
1981年 沖縄県
農業と漁業を兼業していた男がある晩、大勢の人々が「よいとこさ、よいとこさ」と掛け声をかけながら通っていくのに出会った。何をしているのか聞くと、竜宮の神様の命令で木を島の上にのし上げるのだという。力を貸してくれと言われた男は手伝ってやった。そのお礼に、風邪を持ってくるゆうがらすを除けるために臼を3回叩くことを教えられ、男の家庭は助かった。隣の家の人々は悪い病気になり、全員死んだという。
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オオガニ
1975年 愛知県
享保7年8月14日、三河国幡頭郡吉良庄富吉新田の堤が大嵐で切れた。里人が修復に向かうと、7尺ほどの大きさの甲羅を持つ蟹が出た。水門に穴をあけて住んでいたようで、その穴から堤は切れていた。この蟹を捕えようとしたが右のはさみを残して逃げた。今でも時としてこの蟹は現れる。
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ベンザエサン
2000年 愛媛県
下天満集落の北にある民間小社には、ベンザエさんが祀られている。その小社の脇には松が植えられる。沖に出ていた漁師がその松の枝に波しぶきがかかっているのを見ると、すぐに帰り、枝を切って清掃する。そうせずに放って置くと、必ず祟りがある。但し信心すると病気は去るという。
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オナコジキ,ヒトバシラ,ウメ
1928年 千葉県
堰の堤がしばしば決壊するので、人柱をたてることになった。村人が堤で生梅を食べるおな乞食を見つけ、それを捕らえて人柱として埋めた。以来、堤が決壊することはなかった。そこから生えた梅の木の実は果肉が削げ落ちていて、食いかけの梅と言われた。
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ダリュウスギ
1983年 長野県
村民に嫌われた漁夫夫婦が村を出たが夫は死に、妻も男児出産後に死んだ。村人が墓の上に植えた杉は1日で大木に。3分割した先の1つは蛇の頭の形だった。湖に映じたので漁ができなくなる。祠を建て杉の木にあった蛇の瘤に網をかけるとこの現象はなくなった。
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ジョロウグモ,タキノヌシ
1989年 静岡県
天城湯ヶ島町の浄蓮の滝の主は女郎蜘蛛。農夫が滝の上で休んでいると、蜘蛛が足に糸を巻きつける。糸を桑の切り株に掛けたら、大地が震えて切り株は滝に呑み込まれた。
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クモ
1936年 岐阜県
釣り人の頭に大きな蜘蛛が糸を付けて引こうとした。釣り人は糸をとって傍らの木に付けた。すると木は淵の中に引き込まれた。
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イヌガミチョウジャ
1984年 新潟県
長者ケ原に住む犬神長者は佐渡島のできはじめたころ、真野湾一帯に多くの田んぼを持ち、小木湾をその苗代にしていた。ある大田植えの日、その日じゅうに植え終えようとしていたのに、日が傾いた。長者は、鉄の扇を広げて「日の神よしばしとまれ」とあおぐと、太陽はその場に止まり、田植えを無事に終わらせたが、それ以降不吉なことが続き、長者は佐渡を去らねばならなくなった。長者を慕う茶坊主と犬が後を追いかけたが、間に合わず、そのまま石になった。
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バンレイ
1976年 鹿児島県
薩州の西に鰻〓(魚偏に「麗」)池というところがある。昔、大きな鰻を捕まえて、半分を裂いたところ、片方が池に入ってしまい、それ以来この池で生まれる鰻はみな半分であり、片平鰻〓と言う。
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