(キンキ) 1977年 栃木県 時平明神のある村の隣に下野国神岡古居村がある。そこでは菅原道真を祀っているが、隣村と相性がよくなく、男女ともに縁を結ぶと凶事がおこるという。また、梅を植えず、衣類にも梅模様をつけない。
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イミ 1956年 宮城県 家内に不幸があると、忌みがかかっているといって公的な席に出るのを遠慮したり、穢れているから神社の鳥居をくぐらないという。
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カミガカリ,ノロイ 1928年 愛知県 明治の少し前、横山の村に塩田某という豪家が衰運になったころの話である。村の名主だった主人が3年越しで患っていた。原因はわからないが、日々衰えて行く様子であった。そのとき、末娘が白鳥六社を祀った氏神に裸足参りをしていたが100日目に神がかりになり、主人の病気が氏神の鳥居脇の杉の木に打ち込まれた釘のせいであることがわかった。
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マジョ,キンノニワトリ 1958年 愛媛県 安産で有名な神社では、大晦日から6日間日没から日の出まで参詣すること、祭事に太鼓を打つことを禁じている。不審に感じた神官が夜中待っていると、魔女が現れ、神官に襲い掛かった。神官が抜いた刀を噛み切ろうとした。鶏が鳴き始めたので魔女は消えていった。
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ヤマンバ 1981年 高知県 毎年みすぼらしい格好をして物乞いをする老婆がいた。ある年、宿泊を断り後ろから打ち殺すと、それから後に祟り出して、家は悪いことばかり続いた。太夫に見てもらうと、神楽を止めていることと先祖の祟りといわれて、再開した。
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(ゾクシン),シンバツ 1936年 京都府 平屋村では敷居を踏んだり、女子が綱や肥柄杓をまたぐと、神罰を受ける。
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ムラノボウイエノシュフ,フルギ,ヤクジン 1956年 山梨県 6、70年前、ある主婦が古着を買うと、その日の夕刻から熱にうなされた。うわ言から古着から厄神が憑いたと判った。伺うと、これから須走へ人を取り殺しに行くのだが、古着を買う時に金を古着の上に置いて渡さなかったので仕方なく憑いたという。古着を買うときには手から手へ金を渡してはならず、渡すと厄神が古着に憑いている時には憑かれる。今後の宿の約束をし赤飯とお神酒を上げて去ってもらうと3、4日して全快したが、須走の某家は全員とり殺された。主婦の家は厄病が流行しても憑かれないという。
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シンメイサマ 1964年 福島県 神明様は法華様の家には行かない。理由は、法華様は大神宮様をそまつにするからである。歩いていても、回りたい家と回りたくない家があり、気の向いた家にはどんどんはいってきてしまう。持ち歩くのは男女どちらでもかまわない。神明様を守っている人は法印ではなく太夫である。
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サカキサマ 1936年 長野県 榊神社の榊祭の時、榊様は列をなして町を練り歩く。この時、村人から悪く思われている家の前に来ると、暴れて家の中へ入ることがある。榊様に入られた家は必ず病死するものが出る。
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テンツウリキ 1929年 沖縄県 昔宮古島では、一人のノロ(女の神官、祝女)が住んでいた。彼女はいつも垢だらけの着物とヨレヨレの汚れたハカマを着けていた。このノロには天通力があり「明日は雨」だといえば雨になり「暴風だ」といえばそうなった。しかし王府で力を試すことになって洗濯した奇麗な服に着替えると、天通力を失ってしまった。
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イナリ,(タタリ) 1989年 長野県 昔、ある家の先代が、災難が続くのに耐えかねて行者に易をみてもらった。すると、所有地の一隅にあるお宮に障りがあり、それが祟っているということだった。調べてみると、小作してもらっている家の稲荷社の祠の屋根に風で倒れた木が覆い被さっていた。それを取り除いて油揚げを持っていき礼拝すると、災難はなくなった。以後、その祠を祀るようになったという。
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オニ 1977年 和歌山県 春日神社の神官である坂本家では、節分にも鬼やらいをしないという。これは、先祖が丹後からこちらに来る途中に山賊や海賊に襲われたのを鬼に助けてもらったからだという。
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ヤマノカミサマ 1974年 栃木県 ある家で、主人が氏神の山の神様にお参りに行ったら、近くの岩の上から赤い顔をした髯面の山の神様に睨まれた。以来祠には近づかないという。
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シンゾウ,カドマツ 1928年 兵庫県 西宮では一月九日の夜に、西宮戎社の祭神が広田社に臨幸するが、この神像が醜いので、市中の人達は家の門戸を閉じて、門松を逆さに立てておく。
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カミサマ 1943年 静岡県 明治30年頃、子ども達が神社の御神体の藁人形を持ち出して遊んでいた。通りすがった人が子供らを叱って御神体を元通りにしたところ神様と仲良く遊んでいた子どもを叱ったので、神様の怒りに触れ、2,3日たって病気になり熱にうかされた。
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ジロベエサマ 1977年 静岡県 次郎兵衛という者が名主たちの悪事を書いた書付を見たため首を斬られることになった。当日、親しい家の前で次郎兵衛が「首を斬られに行くよ」と言ったが、家人は気の毒で顔が見られず、家から出なかった。それから、その家には障りがあるという。
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ヒノウ,メン 1929年 長野県 神原村にあるいくつかの面のひとつに「ひのう」という神が彫られている。恐ろしいので神意に触れないようにしていたが、百年前に禰宜が面に顔を当てると、日本国中が一望できた。驚いた禰宜が家に帰ると、馬と婆さんが狂い、女房は子供を殺して死んでいた。禰宜もその後死んだ。その後、この屋敷に住むものには狂う人が多いといわれている。
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オカメカミサマ 1934年 熊本県 阿蘇神社の神護寺の僧が、女人禁制を侵して、オカメという娘と夜毎会っていた。僧侶たちは、禁を破ったとして、二人を穴に入れ、石を投げかけて殺した。それ以後、オカメの出身の下淵間には、女の子が生まれても、年頃まで育たなくなった。驚いた村人は、僧侶とオカメを祀り、お上神様と呼んだ。其の御神体には紙の着物を着せる。神に無礼があるとそれが身体の頭上にひっくり返る、また集落に事件があるときには紙衣を半分脱いで知らせるという。
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イヌガミ 1922年 徳島県 犬神を持つ家のものがある人を可愛いと思ったり、憎いと思ったりするとその人に必ず災いが起こる。縁組婚姻などの時、忌み嫌われる。
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レイ 1975年 東京都 義興をまつった武州矢口の新田明神の垣の内のものは草の葉でも取ってはならない。禁を破れば義興の祟りをうける。
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